神社やお寺に参拝した証の「御朱印」。最近では、季節を感じる植物や、神社にまつわる動物、神様にちなんだオリジナルデザインの御朱印も増えてきました。
そこで、愛知県西三河エリアでいただける、華やかで特別なデザインの御朱印をご紹介!さらに、「御朱印ってそもそも何?」「御朱印のいただき方を知りたい!」といった御朱印の基本や気になるあれこれにもお答えします。今回は安城・高浜・西尾編です!刈谷編はこちら。
※2023年8~9月取材・撮影
※お出かけの際は最新情報をご確認ください
干支と花々のデザインが季節替わりで登場
安城市安城町にある東尾八幡社では、季節や節句をテーマにした期間限定の御朱印をいただくことができます。
見開きサイズの書き置きでとっても華やか!デザインは己書の先生が手掛けているとのこと。あたたかみのある書と、干支や色鮮やかな花々などのイラストが目を引きます。
参拝前に開所日を確認
夏のデザインはひまわり・朝顔の2種類。季節替わりの御朱印は、2023年は正月、春、夏(9月まで)、秋(10月から)と4回替わる予定です。
開所日は月に2~4日間ほどと限られているため、訪れる前に【公式】東尾八幡社 インスタグラムや、東尾町内会(0566-76-2881)へ電話で確認しましょう。
家康ゆかりの地としても話題
東尾八幡社は、應神天皇をまつる神社です。1479年、安祥城主となった松平親忠が城中に八幡宮を創建。1573年廃城の後は村の氏神となりました。
現在では、家康ゆかりの地ということで、県外から観光で訪れる人も多いとのこと。
東尾八幡社(安城市)
場所:愛知県安城市安城町城堀71
電話:0566-76-2881(東尾町内会)
開所日時:【公式】東尾八幡社 インスタグラムまたは東尾町内会(0566-76-2881)へ電話確認
駐車場:安祥文化のさと駐車場を利用可
【公式】東尾八幡社 インスタグラム
【御朱印情報】
初穂料:500円
頒布期間:季節替わり(2023年は正月、春、夏、秋の年4回予定)
アクセスマップ
神社の神様をモチーフにしたおしゃれな御朱印
高浜市春日町にある春日神社では、季節と神社にまつられている神様をテーマにした期間限定の御朱印をいただくことができます。
9月の御朱印のテーマは「五感の癒し」。春日神社でまつられている食物の神様「保食神」が旬の食材をお届けしている様子が描かれています。
御朱印は、片面サイズの書き置きで、毎月新しいデザインで作成する予定です。
高浜市在住のイラストレーターがデザイン
御朱印のデザインを担当するのは、高浜市在住のイラストレーター若宮ツナさん。春日神社が御朱印の絵を描いていただける方を探している際に、高浜市在住の若宮ツナさんにめぐり会えたと言います。若宮さんも神社やお寺が好きで、いつか御朱印の絵を描きたいと思っていたとのこと。そんな出会いから、2023年1月から御朱印の絵を描き始めました。
描かれているのは春日神社の神様
これまで若宮ツナさんが描いた御朱印は、9枚。その季節や春日神社がおまつりする神様が描かれています。春日神社は天津児屋根命、武甕槌命、経津主命、姫大神、天押雲命、吉備臣建日子命、保食命の七柱の神様をまつっていて、その月の季節や神様をモチーフにした絵が描かれています。
御朱印をいただくと絵の説明文も入っているので、テーマやモチーフとなった神様が分かるのも楽しいポイントです。授与は、常時拝殿前にて頒布しているとのこと。詳しくは春日神社八剱社 公式インスタグラムをチェック。
2023年はお祭り限定の御朱印も用意
春日神社は、高浜市内の高台に鎮座し、古くから高浜の総氏神として、地域の方々からまつられてきました。例祭として毎年10月第1日曜日と前日に「高浜おまんと祭り」がおこなわれ、ハッピに地下足袋姿の若者が疾走する馬に飛びつき人馬一体となって駆け回る姿は勇壮です。今年は、特別に高浜おまんと祭り当日に1日限定の御朱印も準備を進めているんだとか。
春日神社(高浜市)
場所:愛知県高浜市春日町2丁目1番地8
電話:0566-53-3414
開所日時:第1,3,4日曜日 9:00~11:00(書き置き御朱印は、常時拝殿前に頒布)
駐車場:約100台
公式サイト
公式インスタグラム
【御朱印情報】
初穂料:500円
頒布期間:毎月更新
アクセスマップ
俳画の技法を基礎にした彩色御朱印
三ヶ根山山頂にある三ヶ根観音(西尾市東幡豆町)。住職が俳画の技法を基礎に、手書き・手塗りしている「彩色御朱印」が人気を集めています。書き置きと直書きの両方があり、直書きの所要時間は約25分です。
三ヶ根山はあじさいの名所としても有名。四季の期間限定デザインに加え、通年であじさいをモチーフにした彩色御朱印もいただくことができます。
秋のデザインは9月から11月まで
秋季限定の御朱印は9月から11月まで。たくさんの種類があって決められません…!定期的に訪れる人に、より楽しんでもらいたいと、2016年に彩色御朱印を始めて以来、毎年新しい絵柄を取り入れているのだそう。
開所日は毎日、9:00~16:00ごろです(※法要などで不在の場合もあります)。
広い境内をじっくり歩いてみよう
商売繁盛や家内安全、病気平癒の観音として知られる三ヶ根観音。さらに数々の慰霊碑や記念碑、50体以上ものお地蔵様やぼけ封じ白寿観音もまつられています。広い境内をじっくり散策してみて。
訪れた8月末には、白いムクゲの花が咲いていました。椿や桜、あじさいといった四季折々の植物が境内を彩ります。
三ヶ根観音(西尾市)
場所:愛知県西尾市東幡豆町大境17
電話:0563-62-6783
開所日時:毎日9:00~16:00頃(※法要などで不在の場合あり)
駐車場:あり
三ヶ根観音【公式】インスタグラム
【御朱印情報】
■四季期間限定 彩色御朱印
初穂料:700円
頒布期間:季節替わり(12月~2月冬季、3月~5月春季、6月~8月夏季、9月~11月秋季)
アクセスマップ
御朱印の基本と気になる疑問
Q. そもそも御朱印って?
A. 御朱印という名の通り、神社やお寺で押していただける「印」のこと。参拝した日付や神社・御本尊の名前なども書いてもらえることが多いです。
現在では参拝した証として、記念に集める人が増えてきました。見返して思い出に浸ったり、イラストを鑑賞したりして楽しめます。
Q. 神社とお寺で御朱印帳を分けるべき?
A. 分けるかどうかは個人で判断してOK。
分ける派:神社は神道、お寺は仏教の施設で、まつられている神様・仏様も異なるので分ける
分けなくてもよい派:仏教と神道が融合する神仏習合の考え方にのっとれば、特に分ける必要はない
Q. 御朱印帳はどこで買えるの?選び方を知りたい!
A. 御朱印帳は神社やお寺、文具店・雑貨店、ネット通販などで手に入れることができます。デザインや素材もさまざまです。
大きさは、一般的には神社よりお寺のものが大きめ。見開きサイズ専用の御朱印帳もあります。大きめのサイズで迫力ある筆遣いを楽しんだり、持ち運びやすいコンパクトなサイズにしたり…自身の御朱印ライフに合わせて選んでみては。
Q. 御朱印をいただく手順は?
A. まずお参りをして、それから御朱印をいただきましょう。参拝前にいただける場合や、受付してもらえる場合もあるので、臨機応変に。
いただいた御朱印は神社・お寺からお受けしたもの。粗末にせず大切に扱いましょう。
(取材:鶴見弥耶、鈴木崇史/2023年8~9月取材・撮影)