「シェアハウス」。この言葉を聞くと、なぜかムネがキュンキュンしちゃうのは、あのテレビ番組の観過ぎでしょうか。都会では増えてきているみたいだけど、近所にはないよね?......っと......探してみたら、ありましたー!!三河安城駅前に!というわけでさっそく潜入取材へGO!みんな、シェアハウスに興味あるよね笑!
どんな人が住んで、どんな生活をしているの?住み心地は?魅力は?ぶっちゃけ、嫌なところはない?などなどシェアハウスのホントのところやココだけのはなしを実際に住んでいる方々に直撃取材!新たなライフスタイルをおくる人たちのリアルな話を聞いてきました。
三河安城駅前の好立地にあるシェアハウス
今回お邪魔したのは、シェアハウスの他に、店舗やオフィス、マンスリーマンションなどが入居する三河安城駅すぐの「カガヤキスクエア」。愛知県刈谷市出身で、お台場の某テレビ局本社や、刈谷ハイウェイオアシスの全体計画の設計などの実績のある建築家、鵜飼哲矢さんが手掛けたビルです。
おしゃれで目立つ建物なので気になっていた方も多いんじゃないでしょうか。シェアハウスは、2フロア全18部屋の個室を備え、2018年9月現在、満室。入居者は20~40代で全員社会人。建築事務所員、塗装業、会計事務所員、IT技術者、看護師など職業もさまざまです。
実際に住んでいる4人を紹介!
集まっていただいたのは、左から小西さん、ブランドさん、太田さん、松野さんの4名。小西さんはカガヤキスクエアを手掛けた鵜飼さんに師事する建築士。ブランドさんはインターンで来日中のドイツ人。太田さんはカガヤキスクエア内の会計事務所で働いているそう。
小西さんと太田さんはシェアハウス立ち上げ当時からの最古参の住人、ブランドさんは2018年6月から、松野さんは2017年11月から住み始めたそうです。
一人暮らし派 or シェアハウス派!?
早速ですが、シェアハウスに住んでみてどうですか?
松野:「私は一人暮らしをしていたこともあるんですが、仕事と家の往復で誰とも話さない日々が続いて。家賃も一人暮らしをするのとそんなに変わらないし、私は交流ができることにメリットを感じているので毎日楽しいです」。
太田:「私は結婚していて家族もいるんですけど、仕事が多忙なので、平日は職場と同じビル内のここで寝泊まりしています。一人暮らしと違って、夜遅く帰ったときに明かりが点いていて、お帰り!と言ってもらえるのは嬉しいですね」。独身者だけじゃなく、既婚者もいるのは意外!人生いろいろ、暮らし方もいろいろなんですね。
金曜の夜はリビングに集まってワイワイ
やっぱり聞いてみたいのは、シェアハウスならではの楽しみ!
小西:「金曜の夜なんかはリビングや1階の飲食店に集まって飲んだりしてます。そうそう、W杯の時は盛り上がったね。ドイツは優勝候補だったのに残念だったけど(笑)」ブランド:「......その話は......(苦笑)」
太田:「ペルー人の住人もいて、夜な夜なみんなで観戦してましたよ」。おおー、なんだかインターナショナル!一人になりたい時は個室で過ごし、なんとなく人といたい時はリビングへ。ゆるーいつながりが心地いいんだそう。
気になるデメリットは?トラブルはないの?
とは言え、育ってきた環境や生活習慣が違う人同士が一緒に住むため、トラブルがまったくないわけではないとのこと。でも、その時には誰か一人を責めることはせずに、皆で情報共有して解決しているそうです。
松野:「みんな大人なので、基本的には話し合います」。小西:「あえてガチガチのルールを設けていないんです。ほら、掲示板とかないでしょ?」太田:「ルールを決めるとルールを破った人が悪者になっちゃう。それじゃあ居心地悪いですよね」。
中には入居者同士、気が合わないこともあるそうですが、それは実社会でも同じこと。半共同生活だからこそ、大人同士の気づかいと優しさが必要なんですね。
掃除、洗濯、料理...リアルな生活面はどう?
キッチン・トイレ・お風呂・リビング・冷蔵庫などの設備は共用。冷蔵庫はスペースを区切って使用しているそう。調味料などは自炊をする人同士でお金を出し合って購入。キッチン横の棚には個人所有のお酒なども置かれていますが、人のものを勝手に飲んだりする人はいません。洗濯は個人で行い、共有スペースの掃除は週1回業者のクリーニングが入りますが、汚れた場所があれば気付いた人がその都度行っているそうです。
また、街並みを一望できるガーデン屋上庭園や、ソファとテーブルが備えられた受付ホールを無料で利用可。ちょっとした休憩やミーティング、リフレッシュに最適なスペースとなっています。
人との出会いはかえがたい経験に
ブランドさんいわく、ドイツをはじめヨーロッパでは、大学生の多くがシェアハウスに住むのが一般的なんだそう。日本でも都市部だけでなく、地方にも新しい住まいのカタチとして、徐々に増えていきそうな予感がします。ところで、ここは男女混合のシェアハウス。恋愛なんかもあったりするんですか?
太田:「過去の住人には結婚したカップルもいましたよ」。ええーっ、やっぱりあるんだ!いいじゃん、シェアハウス......!もちろん、恋だけじゃなく、普段の生活では出会えないような縁は、一生の宝物になりそうですね。
カガヤキスクエア1階のカフェにも注目
さて、最後に、シェアハウスの住民がよく利用するという、1階にあるベーカリーカフェにお邪魔しました。こちらの松山店長も、実はここのシェアハウスに住んでいるとのこと。小西さんと同じく、鵜飼さんに師事する建築士で、建築士の勉強の一環として鵜飼さんがプロデュースしたこの店舗で勤務しているそう。
定期的にワークショップが開催されるなど、人を繋ぐ出会いの場になっています。19時からはアルコールも提供する「よるカフェ」に!こちらも要チェックです。
「シェアハウス」という新しいライフスタイル
シェアハウスを訪れてみて感じたのは、暮らし方の多様性を認めている場所だなあということ。特に転勤や長期出張など仕事上の都合で引っ越す場合、家具や家電を買わずに済むシェアハウスを利用すればとても便利。
ブランドさんのように、海外から仕事やインターンで来日する外国人も多いようです。知らない土地でも人のぬくもりを感じながら住めるのも大きなメリット。流行に敏感な学生や、若い世代が中心に住んでいるイメージがあったシェアハウスですが、意外にも落ち着いた雰囲気のおしゃれで大人な空間でした!(取材:片山京子)
KAGAYAKI SQUARE(カガヤキスクエア)
場所:愛知県安城市三河安城本町2-1-10(三河安城駅から徒歩3分)
電話:0566-93-3907(かがやき建物株式会社)
Alt Bakery&Cafe/Altよるカフェ
場所:愛知県安城市三河安城本町2-1-10(三河安城駅から徒歩3分)
営業時間:8:00~19:00(Bakery&Cafe)・19:00~25:00(よるカフェ)
定休日:日曜、月曜(Bakery&Cafe)・不定休(よるカフェ)
※よるカフェは2018年10月末で閉店となります。