この時期の風物詩といえば、そう!盆踊り。参加を毎年楽しみにしている人も多いのではないでしょうか?地元を離れてしまった方もその土地ならではの盆踊りの曲を聞くと、ふるさとを思いだすきっかけに。
実は盆踊りって、とっても奥が深くて興味深いものなんです。振り付けにも地域ごとの個性がいっぱい。近所の盆踊りを知れば、地元のことをもっと好きになるかも!?ということで、愛知県西三河地域の盆踊りを2回に分けて徹底解説!今回は伝統編として、刈谷市・高浜市・碧南市をピックアップ。みなさんも踊れるようになって夏を楽しんじゃいましょう!
大物が作詞・作曲!毎年定番の「刈谷小唄」
刈谷市内のお祭りなどで毎年踊られている「刈谷小唄」。刈谷市民には「ほほほいのほい」という特徴的なフレーズでおなじみです!
作詞は、童謡の「ちいさい秋みつけた」や歌謡曲の「リンゴの唄」を作ったサトウハチロー。作曲は、高校野球でおなじみの「栄冠は君に輝く」などで知られる古関裕而。なんとも豪華なメンバー!「刈谷小唄」を愛する刈谷市民のみなさんに、踊り方のコツを動画でレクチャーしてもらいました!
手の動きがコツ!「刈谷小唄」を踊るポイント
1.交互に動かす手の振り付け
内向き・外向きと交互に手をかざす。体の向きも、円の内・外と交互に向くように意識する。
2.全員が円の中央に集まる動き
手を軽く握り、両手を広げて右足から踏み出して進んで手をあげる。手の高さが一番上まできたら広げる。
3.「ほほほいのほい」という歌詞に合わせた振り付け
手を口元に添え、斜め前に伸ばす動作のくりかえし。最後の「ほい」で右手を口元に添えてターン。口元に添える手も、柔らかい動きを意識するとより美しく見える。
地域住民の協力で見事復活!「吉浜音頭」
高浜市には、地域の人たちによって復活を遂げた盆踊り曲があるんです!新たな定番となりつつある「吉浜音頭」。長年眠っていた曲を、地域の人たちの記憶を頼りに録音・振り付けをしたんだそう。思いのつまった1曲ですね。
1番では「細工人形」、2番では「養鶏」、3番では「地域のお祭りや行事」、4番では「うなぎ」と、高浜の魅力をぎゅぎゅっと凝縮した歌詞になっています。復活した「吉浜音頭」、これから長く踊り続けてほしいですね!
想像力が大切!?「吉浜音頭」を踊るポイント
1.手をあおぐ振り付け
左手を腰にあてて、右手をうちわのようにあおぐ。子どもをおんぶして子守をしているイメージでやさし~く。左手は帯の下をつまむのがポイント。あおぎ方も優雅に優しい風を送るように。
2.手招きする振り付け
外側に向かって2回、内側に向かって2回、「おいでおいで」と手招きする。外にも内にもいらっしゃいと呼び込むように想像しながら。
※「吉浜音頭」の振り付けは、全体を通してゆっくりした動きが特徴。
若い世代へ受け継がれる「新碧南音頭」
碧南市に昔から根づいていた「碧南音頭」をリニューアルしたのが、「新碧南音頭」。碧南市の盆踊りでは、よく踊られる代表曲なんだとか。碧南市民にとっては、毎年夏になると聞こえてくるおなじみの曲では!?「新碧南音頭」は、碧南市の各地区にあった盆踊り曲を1つにまとめたものと言われているそうですよ。
西端地区では、若い世代にも知ってもらうため、盆踊りを楽しむ会、略して「ぼんた会」も発足。ぼんた会の関係者は、「碧南市の伝統文化を次の世代に残すのが使命です!」と熱い思いを語ってくれました。
目線も意識!「新碧南音頭」を踊るポイント
1.足の動き
重心を落とすときは、前に出した足に、逆の足を添える。腰を入れると、片足立ちでも重心がしっかりとれ安定する。
2.目線と手の動き
手を右に出したとき、目線は少し左。手を左に出したとき、目線は少し右。手と同じ方向を見ないことが重要。
3.美しい振り返り
指先をそろえてくるくるっと手を回したら、輪の外を向いてまた同じ動きを。振り返るときは腰を落とし目線は斜め下を意識。
振り付けを覚えたら近所の盆踊りへ!
地域によってこんなに振り付けが色々あるなんて!踊っているみなさんを取材していたら、輪の中で自分も踊れたら楽しいだろうな~とうずうずしてきちゃいました笑!
みなさんは、自分の近所の盆踊り、踊れますか?これを機会に、振り付けを覚えて練習してみてはいかがでしょうか。そういえば、子どものころ以来、盆踊りって行ってないかも...。なんて人も、今年の夏は盆踊り大会に集合です。浴衣で思いっきり踊っちゃいましょう!なお、今回、紹介していない安城市、知立市、西尾市の盆踊りは、「かわいい編」として紹介していますので、こちらも是非ご覧ください!(取材:齊藤美幸)
近所の盆踊りを徹底解説!踊り方を動画で紹介!かわいい編(安城・知立・西尾)