秋にしたいことといえば味覚狩り! 旬の野菜や果物を自分の手でもぎ取り、味わえるのが醍醐味ですよね。
愛知県碧南市にある「あおいパーク」では、さまざまな農作物を収穫できるんだとか。その中でも今回は、秋にぴったりのさつまいもと落花生の収穫体験をレポート!親子で楽しめるあおいパークの魅力をお伝えします。
※2024年8月取材。お出かけの際は最新情報をご確認ください。
※価格は全て税込です。
あおいパークとは?
愛知県碧南市にある「あおいパーク」は、「農業と食と健康」をテーマとした体験型施設です。温暖な気候と地理的条件による砂質土壌から愛知県でも有数の露地野菜産地である碧南市に、楽しみながら農業に触れ合える施設として、平成10年に誕生しました。市内外から訪れるお客さんの数は、毎年100万人超え!新鮮な農作物が買える産直市、もぎとり体験などを目当てに多くの人が訪れるのだそう。
敷地内には、産直市や体験農園のほか、植物観賞温室、レストラン、ハーブのお風呂、バーベキュー場などがあります。気になるスポットがたくさんありますが、あおいパークの一番のポイント・もぎとり体験にさっそく向かいます!
予約なしでできるもぎとり体験
もぎとり体験に参加する場合、服装の指定はありませんが、動きやすく汚れてもいい服装がおすすめ。暑さ対策としての帽子もあるとなお良しです。
もぎとり体験の流れは、次の通りです。
1. 受付で料金を支払い、チケットをもらう
2. 指定の畑にいるスタッフにチケットを渡し、収穫体験
3. 体験終了(収穫した野菜などはお持ち帰り)
あおいパークのもぎとり体験は、一年を通して体験することができ、年齢や時間に制限がなく、予約も不要。また、軍手(1双30円)や持ち帰り用の袋(小・3円、大・5円)も販売しているので、手ぶらでOK。体験料金は無料で、農産物の価格がそのときの時価によって異なります。取材時(8月中旬)はさつまいも(1株・300円)、落花生(300g・300円)でした。その日に収穫体験ができる農産物は、体験農園入口、もしくは公式サイトで紹介しているのでチェックしてみてください。
いざ、さつまいも収穫へ!
受付窓口から指定の畑まで3分ほど歩き、まずはさつまいもの収穫に向かいます。畑が一帯に広がり、見渡す限りが平地で空も高い!
チケットをスタッフの方に渡し、さつまいも掘りにチャレンジしてみました。
さつまいも掘り体験
通常のさつまいも掘りであれば、ツルをつたってさつまいもを探し、さらに地中のさつまいもを探し当てるという流れですが、こちらの収穫体験では黒のビニールシートを外し、ツルを切った状態で、1株分ごとに土を残して準備してくれています。参加者は土を掘るだけで簡単に収穫できます。
掘り方のコツは、さつまいもの端が見えるまでしっかりと砂をかき分けること。サラサラとした砂質のため、手で砂をかき分けやすく、スコップもいりませんでした。最後にさつまいもを引っぱるときは力が必要なので、子どもの様子を見守りながら手伝ってあげてください。所要時間は20分ほど。砂遊びができる年代の子どもであれば、楽しんでさつまいも掘りができます◎
収穫したさつまいもは1株で3本ほど!
1株でもしっかりとしたさつまいもが収穫できました!今回収穫した品種は「紅はるか」。時期によっては、「金時いも」が収穫できるそう。なお、収穫する品種は選べません。
筆者は、さつまいも掘りといえば、「土が固い!掘るのが大変!」という思い出がありましたが、こちらの畑はサラサラとした砂質で掘りやすい!土の匂いがたっぷりで幼少期の頃の砂遊びを思い出したり、どれくらいの大きさのさつまいもが埋まっているのかなとドキドキしたりと楽しんでさつまいも掘りができました。
続いて落花生の収穫体験へ!
続いて向かった先は、落花生が栽培されている畑。落花生の豆が地中にできることから、碧南では「地豆(じまめ)」と呼ぶそうです。県外出身の筆者にとっては初耳でした!
収穫の際には、葉と茎をまとめて掴み、地面から丁寧に引き抜きます。力強く引き抜くと、根が地中に残り、豆も埋まったままになってしまうため、実った豆がちぎれないように、土を払いながらそっと抜くのがコツ。株を引き抜いてから、手で砂をかき分けて豆が地中に残っていないか確認します。収穫した後は、軽く土を払って、落花生をもぎとります。
収穫後は株から落花生をプチプチとちぎり取り、生育した実と未熟な実を仕分けます。体験+落花生300gで300円と考えると、お得感がありますね!
落花生を収穫してみて…
そもそも落花生がどのように育つのか知らなかった筆者にとって、落花生の収穫は未知の世界。収穫体験を経て、落花生を知り、より親しみを持つことができたように感じます。土を触って、農作物について理解を深め、食べ物への興味につながることは、大人だけでなく子どもにとっても良いことだと改めて実感しました。
ちなみに「落花生の塩茹で」方法についてのレシピを受付でもらうことができます。塩多めで茹でてみると、初めての味わいであるもののおいしい!食べたことがない方は、ぜひ自宅でチャレンジしてみてください。
体験農園の収穫カレンダー
年間を通して、特に人気の農作物はトウモロコシ、さつまいも、いちごだそう。「この野菜ってどんな風に収穫するの?」と気になるものがあれば、ぜひ収穫体験してみて。
・トウモロコシ 6月下旬~7月下旬
・さつまいも 8月~10月下旬
・メロン 8月中旬~9月中旬
・にんじん 11月中旬~4月中旬
・いちご 12月中旬~5月中旬
※令和5年度の収穫実績をもとにした目安のカレンダーです。
※天候などにより、収穫時期がずれます。公式サイトでご確認ください。
家族みんなで楽しめるレストラン
収穫体験を楽しんだあとは、レストランで休憩!豊富なメニューと地元の農作物を使ったボリュームたっぷりの料理で、地元の人からも親しまれるレストランです。なかでも、温かい麺類と揚げ物がセットになった「得々シリーズ(1,280円~)」、海鮮たっぷりの「シルバーセット(1,580円)」が人気なのだそう。
店内はテーブル席だけでなく、座敷スペースもあるため、子ども連れの方にはうれしいポイント。また、ベビー・キッズチェア、子ども用のカトラリーも用意されているので、安心して食事ができますね。もちろん、お子さまランチもあるので、家族みんなで食事を楽しむことができます。
四季折々の植物が楽しめる植物観賞温室
収穫体験を終えたあとに、「植物観賞温室」でゆっくり過ごすのもおすすめ。
屋内外に約350種の植物が展示され、無料で観賞できます。毎月第4木曜日に温室内の植物入替作業を行っており、正面入り口の大鉢や、中央にある季節の花コーナーで、四季折々の花々を楽しむことができます。温室内ではゴリラ(ぬいぐるみ)が毎日どこかで休憩しているので、ぜひ子どもと一緒に探してみてください。
見るだけでも楽しい!産直市
毎日もぎたての野菜や花が並ぶ「産直市」。出品できるのは主に碧南市の農家だけだそうで、前日や当日朝に収穫された農作物が店頭に並びます。開店前は新鮮な野菜を求め、行列ができるほどの人気っぷり。落花生など碧南市を代表する農作物をはじめ、生産量全国3位を誇る仏花のクルクマなど、気になるものがいっぱいです。
収穫体験、植物鑑賞温室、レストラン…と1日楽しむことができるあおいパーク。今年の秋は、ぜひ家族で出かけてみて。(取材:武富由夏/2024年8月取材・撮影)
あおいパーク
場所:愛知県碧南市江口町3-15-3
営業時間:火曜~金曜 9:00~17:00 土日 9:00~21:00
定休日:月曜(祝休日の場合は営業し、直後の平日が休園)
電話番号:0566-43-0511
駐車場:あり(駐車無料)
公式サイト
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