知立市民で知らない人はいないであろう巨大ゴリラ。運転中に思わず二度見をしてしまった人も多いはず。
今回は満を持して、このゴリラはいつ、どんな背景で生まれたのか、その謎を近所のはなしオブジェ担当(自称)が徹底取材。底に手がつくほど深掘りしてきました。
誰かに話したくなる掘り出しネタが揃ってます。
※2024年5月取材
目的地に到着!
巨大ゴリラがいるのは知立市新林町にあるチコム知立。遠くから見ても車二台分ほどの大きさで迫力がありますね。
何をしているのだろう、とゴリラの体勢を注意深く見ると、背中やひざ裏をストレッチしているかのよう。
じっと見ていると、ぶらさがり時間の耐久レースに出ていて、もう限界が近い、というように見えなくもないですね。
反射で顔が⁉
場所を変えてぐぐっとカメラでズームをすると、なんと窓には反射したゴリラの顔が!
目元が影になって表情まではわかりませんが、そのほりの深さだけは一級品だということが分かります。色味とその薄暗さも相まって、落ち着きのあるボスゴリラだろうか…と想像が膨らみます。
真実は店主のみぞ知る。
当時の責任者がお出迎え
こちらが巨大ゴリラを発注した創業者の鎌塚 基夫さん。お店の経営は2代目に引継いだものの、いまだ現役。82歳になった現在もリフォームや家電設置の現場などでばりばり働いています。
事前の電話で「ゴリラについて取材させてください」というと快くOKしてくださり、当時の資料をたくさん準備して迎えてくれました。
正式にはゴリラじゃない!?
え、と耳を疑いましたが、鎌塚さんが言うにはこのオブジェは正式には「ゴリラ」ではないそう。設定上は体重300㎏、身長7mのオリジナルの生き物なんだとか。
キングコングに影響を受けたものの、鎌塚さんの頭の中にだけあるオリジナルの生き物だということで、設計者とのイメージの共有には苦労したそう。「市民に親しまれる存在になって欲しい」という想いの強さから、体つきや表情にはかなりこだわったそうです。
決めたのは中学生!?
現在のお店とオブジェが出来たのは1984年頃。当時、新店オープンにあたって3社から設計案をもらっていたそう。
鎌塚さんからすると3案とも良かったため、より親しみやい外観にしようと子どもに意見を求め、現在のオブジェのいる設計案に決まったのだとか。
当時は近隣の小学生が授業の一環で写生に来ていた頃もあったそうですよ。
いざ、ご対面!
「窓越しにオブジェの顔を見せて頂けませんか」とお願いしたところ、快くOKしてくださり、いざ出陣。オブジェがぶらさがっている建物は当時ビデオレンタルや料理教室などに使われていましたが、現在は休館中。今回はキャッチの取材ということで特別に入れていただきました。
巨大ゴリラ、その表情はいかに⁉
ずばりどうでしょう。できれば皆様と色々な感情を共有したい。表情、顔のパーツの大きさ、道路側からは見えない胸元のデザインの丁寧さ。4、5年前に塗り直しをしたため、状態はいいそうです。
さらに!外から反射しているように見えた窓は実はマジックミラーになっていて、見る場所によっては顔がしっかり見えるんだとか。地域の人にオブジェの表情も楽しんで欲しい、という鎌塚さんの粋な計らいに「いいね」ボタンを長押しです。
肩を組んで写真が撮れる日も…
オブジェの今後については、2代目に任せているという鎌塚さん。ただ、もし建物から降ろすことになったとしても、町の方が自由に触れる場所に設置して後世に残していきたい、と話してくれました。店の経営から離れても、町の方を喜ばせたいという気持ちは衰え知らず。
もしかしたらオブジェと肩を組んで写真が撮れる日がくるかもしれませんね。
「近所のはなし」のオブジェシリーズはまだまだ続きます。(取材:保坂嶺太/2024年5月取材・撮影)
過去取材した気になる「どでか遺産」
撮影協力:チコム知立
場所:愛知県知立市 新林町欠藪2番地3
営業時間:9:30~16:30
電話:0566-81-2737
事業内容:家電販売、家電修理・設置工事、住宅リフォーム
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