愛知県安城市のJR安城駅から徒歩5分の場所にある、中心市街地拠点施設「アンフォーレ」は、図書情報館などの公共施設、カフェ、スーパーマーケット、立体駐車場、公園などからなる複合施設です。
「図書館では静かに」というイメージを抱きがちですが、なんと、アンフォーレの図書情報館では、ほかの利用者の迷惑にならない範囲であれば、会話がOK!さらに、軽食・ふた付きの飲み物の持ち込みも可能なんです。「夏の外遊びに疲れたな」「自由研究どうしよう」「場所を変えて勉強したいな」と思っているあなたも、ついつい長居したくなる、魅力たっぷりなアンフォーレをご紹介します。
※2023年7月取材・撮影
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市民の暮らしを支える「アンフォーレ」
アンフォーレは2017年6月1日に開業した、図書情報館などの公共施設、カフェ、スーパーマーケット、立体駐車場、公園などからなる複合施設です。本館、駐車場、南館が全て直結していて、本館2階~4階までを占める図書情報館は毎日多くの人でにぎわいます。本館1階には施設の総合案内や証明・旅券窓口センター、カフェ、南館1階はスーパーマーケット、南館2階にはカルチャースクール…と、さまざまな施設が集結!
273台を収容可能な駐車場は、各施設とデッキでつながっていて、雨の日でも濡れずに施設内に入ることができます。
開放的な空間が気持ちいい図書情報館
アンフォーレ本館2階~4階の3フロアで展開されている安城市図書情報館。全国的にも高い評価を受けていて、先進的な活動を行っている図書館に対して贈られる「Library of the Year 2020」で優秀賞とオーディエンス賞をW受賞。さらに人口15万人以上~20万人未満の約50の自治体の中で、年間の図書貸出数が3年連続(2018年~2020年)全国1位に輝いた実績もあるんです。
コンセプトは「自由な図書館」で、軽食やドリンクの持ち込みが可能。また、ほかの利用者の迷惑にならない範囲であれば会話もOKなので、館内での読み聞かせや、お友だち同士で楽しく過ごすこともできちゃうんです。安城市に住む人だけではなく、国内に住んでいる人なら誰でも図書情報館の利用者カードを作って本を借りることができますよ。
2階は「子どものフロア」
子どもと一緒に過ごすなら、2階「子どものフロア」をチョイス。赤ちゃんから小学生向けの絵本、児童書、調べ学習の本のほかにも、パパやママが読むための子育ての本がズラリとそろっています。背の低い棚や、子どもでも座りやすい高さのテーブル、ソファなどが配置されているので、安心して過ごすことができます。「夏休みの研究、どれにする?」なんて相談を楽しみながら本を探すのも楽しそう。
フロアの中央には、「おはなし会」と呼ばれる読み聞かせ会が行われる「でんでんむしの部屋」が。おはなし会の開催情報は、公式ホームページのイベントカレンダーからチェック。
「なんきちさんのへや」で、親子で読み聞かせを
安城市は童話「ごんぎつね」などで知られる児童文学作家・新美南吉が過ごした街としても知られていて、アンフォーレにも多くの関連図書があります。「なんきちさんのへや」は、南吉を紹介する畳敷きのコーナーで、靴を脱いで畳にあがることができます。読み聞かせもできるので、子どもと一緒に南吉が生み出した童話を楽しんでみて。
また、同じフロアには0歳~3歳までの子どもとその保護者が利用できる「つどいのへや」も。木のおもちゃやベビーベッド、食事ルームも完備されていて、小さい子どもでも飽きずに過ごせるのがうれしいですね。
3階は「暮らしのフロア」
「暮らしのフロア」がテーマの3階には、ビジネスやICT、動物・植物、旅行やスポーツなど、暮らしに役立つ本や、安城市にまつわる資料などが充実しています。
フロアの中心には、アンフォーレオリジナルコーナーが。この一角では、話題の本や各分野の入門書などが取りそろえられていて、図書館初心者の人でも本を選びやすいように工夫されています。
広々としたフロアで一段と目を引くのが、巨大な3Dプリンター!ほかにも、大判に対応したプリンターや、映像編集設備も整っていて、資料の作成などもはかどりそう。これらの設備は、有料で利用ができ、3階のビジネス支援センターで利用の申込みが必要です。
4階は「学問と芸術のフロア」
哲学や歴史、自然科学や芸術、文学など一般図書を中心とした4階は「学問と芸術」がテーマ。このフロアの中心には広々とした学習スペースが設けられていて、学校の課題に取り組んだり、調べ物をしたり、新聞を読んだりして過ごす人が多く利用しています。
フロアの奥には、より落ち着いた環境で読書や勉強ができる「個人学習室」(要予約)も。パソコン用の電源も完備しています。予約は館内に設置してあるパソコンから行うことができ、図書情報館の利用カードを持っていれば専用のWEBサイトからも予約が可能です。
近隣の中学校や高校の試験期間中には多くの生徒が利用するため、予約の争奪戦になることも。あらかじめ計画を立てて利用しましょう。
すぐに調べ物ができる環境は、夏休みの自主学習や、読書感想文を書くのにぴったり!
1階には手ごろな軽食を楽しめるカフェが
たっぷり本を読んだ後は、1階のカフェ「Cafe Den&Neighbors」でホッと一息。ホットドッグやカレー、コーヒーなどの各種ドリンクを提供しています。種類が豊富なオリジナルのタピオカドリンクも販売中。購入したドリンクは図書情報館内に持ち込むことができます。
物販コーナーでは地元企業によるご当地グルメやお土産をそろえていて、眺めているだけでもワクワクした気分になれること間違いナシ。
「願いごと広場」ではイベントも開催!
画像提供:安城市中心市街地拠点施設アンフォーレ
本館の西側に位置する「願いごと広場」はレンガ造りが特徴の開放的なスペースで、企業や市民グループのイベントも多く開催されています。本館1階のエントランスにはテーブルやソファが置かれ、フリースペースとして利用できるほか、一部を展示会や作品展、物品販売の会場として貸出も実施。近所のはなし取材班が訪れた日には、地元のコーヒーショップが出店していて、エントランスには芳醇なコーヒーの香りが…。
図書情報館だけではなく、安城市に暮らす人をサポートするさまざまな施設が1つになったアンフォーレ。家族とでも、友だち同士とでも1日中楽しめるアンフォーレに、ぜひ足を運んでみては。
(2023年7月取材・撮影/取材:安藤香奈美)
アンフォーレ 安城市図書情報館
場所:愛知県安城市御幸本町504番地1
電話:0566-76-6111(安城市アンフォーレ課)
図書情報館の開館日時:月曜・水曜~金曜9:00~20:00、土曜・日曜・祝日9:00~18:00
図書情報館の休館日:火曜、第4金曜、年末年始、特別図書整理期間