親子で外へ遊びに行く時、公園や花畑などに行くという人は多いのではないでしょうか。どちらも体を動かしながら自然とふれあえる場所ではありますが、「もっと自然のままの場所を子どもにみせてあげたい」と思うパパママにとっては、少し物足りなく感じるかもしれません。
そこで今回は、ちびっ子でも安心して過ごせる愛知県西尾市、安城市にある自然とふれあえるスポット・イベントを紹介!どんな場所?生き物や草花は何が観察できるの?どんなイベントに参加できるの?などを取材しました。
1.西尾いきものふれあいの里
2.油ヶ淵水辺公園 自然ふれあい生態園
ありのままの自然を観察「西尾いきものふれあいの里」
西尾東IC(名古屋方面)または幸田須美IC(豊橋方面)から車で5分の場所にある「西尾いきものふれあいの里」。丘陵地に、ため池、田んぼなどが広がるこの施設は、身近な里山の自然にふれることができる場所です。 施設に隣接する万灯山へハイキングが楽しめる「サブゾーン」もありますが、今回は里山の風景がひろがる「センターゾーン」を紹介します。
「センターゾーン」には、水生生物や草花が楽しめる「ビオトープガーデン」、田んぼや散策路周辺に生息する花や鳥、虫などを観察できる「里山エリア」、竹林が広がり、夏~秋にはいろいろな種類のトンボが観られる「トンボの里」の3エリアがあります。散策路が整備されているので、子どもでも安心して自然観察が楽しめます!
ただし、自然保護のために、草花や生き物は採取・持ち帰りができないので注意しましょう。
ビオトープゾーンには水生生物が!
センターゾーンの駐車場からすぐ近くに広がるのは「ビオトープガーデン」。春から秋にかけて、ヒツジグサ、ヒメガマ、レンゲなどの植物が生える池の様子を観察することができます。
センター長の牧博之さんにビオトープで観察できる生き物についてお聞きすると、「ザリガニやメダカによく似たカダヤシ、カワムツ、イシガメ、カワエビなどさまざまな種類の生き物を観察できますよ」とのこと。小さな生き物が多いため、探すときはじっと観察することがコツなのだそうです。
自然とふれあいながら新たな発見を!里山エリア
「ビオトープガーデン」から散策路に沿って進むと、大きな池が!池沿いの自然を観察しながらより奥に行くとたどり着くのが「里山エリア」です。
棚田が広がり、小川が流れるのどかなスポットでよーく観察すると、里山に生息する花や生き物がたくさん見つかります。取材日には田んぼの中にアカカエルやヒキガエルの卵が!街中ではなかなか見られない光景に、取材班のテンションも上がります。
棚田では毎年稲作が行われ、田植え、稲刈り、脱穀の体験イベントが開催されているので、気になる人はホームページでチェックしてみてください。
「里山エリアではスタッフが作業していることが多いので、気になることがあればぜひ聞いてください」と牧さん。駐車場近くのネイチャーセンターでは、その月に見られる植物を紹介する里だより「さとやま」を配布しており、「さとやま」に載っている植物を探すのも楽しそうです。
毎月開催!自然をもっと楽しめる講座も
「西尾いきものふれあいの里」では季節に合わせ、里山の自然にふれられる講座を開催しています。中でも子どもに人気なのは夏のイベント。「夏休み昆虫教室」ではカブトムシやクワガタの探し方をレクチャーした後、実際に捕まえて観察。おもしろそう!
イベントの参加は来園か電話にて受け付けており、参加費は無料。(材料が必要なイベントは有料です。)小学生以上から参加可能とのことですが、小さい子どもも見学のみであれば参加OK。講座の詳しい情報はホームページで確認を。
「ネイチャーセンター」では、木枝を使ったクラフトやブローチ、竹とんぼ作りを30円で体験することができます。こちらはいつでも参加できるので、里山での思い出として作ってみるのもよさそう!
西尾いきものふれあいの里
場所:愛知県西尾市家武町小草3
電話:0563-52-0266
開園時間:9:00~17:00
休園日:月曜日
駐車場:あり
公式ホームページ
地域の人たちの憩いの場「自然ふれあい生態園」
愛知県唯一の天然湖沼「油ヶ淵」。湖沿いとなる碧南市と安城市にまたがって作られているのが「油ヶ淵水辺公園」です。安城市側にある「自然ふれあい生態園」は、身近な生き物や草花とのふれあいの場として誕生しました。
園内ではネモフィラやコスモスなど季節ごとに花が咲き、子どもが体を動かして思い切り遊べる芝生広場や大型遊具があり、地域住民の憩いの場となっています。これからもさまざまな活動が楽しめる愛着の持てる公園となるよう、拡大整備を進めているとのことで、とても楽しみですね。
公園の中に田んぼ!?「田んぼビオトープ」
公園の奥へ案内されると、「田んぼビオトープ」の看板を発見!50mプール(50m×20m)ほどの敷地に田んぼが広がっており、取材班は「こんな場所があったなんて…」と驚きました。「田んぼビオトープ」エリアは普段は閉じられており、イベント開催時のみ開場されるのだそうです。
「田んぼビオトープ」は稲作エリアとビオトープエリアに分かれており、それぞれの環境で暮らす動植物を観察することができるのだそう。「田んぼビオトープの会」会長の加藤義彦さんに観察できる生き物について聞くと、「ビオトープではメダカやカメ、ザリガニなどが観察できます。ビオトープは油ヶ淵につながっているので、フナや子どものボラが迷い込んできたこともありますね」とのこと。一度見てみたいですね。
稲作や観察会などのイベントで自然にふれあう
「田んぼビオトープ」の稲作エリアでは田起こしから田植え、稲刈りまで稲作の一連の作業を体験できるイベントを開催しています。中でも人気なのは5月下旬ごろに開催される「泥んこ遊びイベント」。田んぼの中に入り、泥だらけになりながらいろんな遊びをして生き物を捕まえて楽しめます。予約は不要なので、好きな時間に参加してOK。田植え、稲刈りは予約が必要です。(イベントの詳しい情報はこちらから)
7月~11月にはタモで生き物を捕まえ、観察する「生き物観察会」も開催!加藤さんに捕獲のコツを聞くと「タニシやカメは這った跡が残るので、たどった先に潜っていることが多いですね。マツモムシやヒメガムシは田んぼならではの生き物。とても小さいので、じっと観察するとよいでしょう」とのこと。ぜひ参考にしてください。
カエルの大型遊具が仲間入り!「ぶらリン広場」
「ぶらリン広場」には、砂場やブランコ、ターザンロープなど0歳~12歳まで遊べる遊具がたくさんそろっています。年齢ごとに遊具が用意されているので、子どもが怪我をする心配がなく安心。
2023年2月からは、カエルの顔がインパクト抜群な大型遊具が登場。さまざまな高さ・形の滑り台やジャングルジムで、体をいっぱい動かして遊ぶことができます。取材班もローラー滑り台に挑戦!滑ると意外とスピードが出てスリル抜群でした…。
ぶらリン休憩所やアオサギの形が特徴的な屋外休憩所もあるのもうれしいポイント。田んぼビオトープで生き物とふれあった後に、「ぶらリン広場」で遊ぶのも楽しそうですね。(取材:柳瀬菜月/2023年3月取材)
油ヶ淵水辺公園 自然ふれあい生態園 田んぼビオトープ
場所:愛知県安城市東端町丸ノ内
電話:0566-41-1515
開園時間:7:00~18:00
定休日:なし
駐車場:あり
公式ホームページ
公式フェイスブック
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