5人に1人は満足な睡眠がとれていないといわれている現代。睡眠の質を上げると良い、とは聞くものの、「何から始めればいいか分からない…」とお悩みの方もいるのでは。
そんな西三河エリア在住の方に朗報!西尾市の老舗布団店に快眠アドバイザーがいるとの情報をキャッチしました。睡眠不足の原因って?睡眠の質ってどういう意味?など、睡眠についての謎をお聞きしました。
睡眠の相談は快眠アドバイザーへ
西尾駅から車で5分の場所にある「睡眠ハウスたかはら」。87年続く布団店の4代目の髙原智博さんは、快眠アドバイザーとしても活躍しています。睡眠の相談はまずヒアリングからはじめます。枕や敷き寝具などの状態のほか、睡眠環境など細かく質問し、眠りのお悩みの原因がどこにあるのかを探るためのカルテを作成します。
眠りのお悩みの相談者も年代に関わらず増えているとのこと。その原因は、高原さんによれば、自律神経が乱れ交感神経・副交感神経がうまく調整できていないからなのだとか。ストレスや運動不足があると体が睡眠モードに入れず、結果的に寝付けない状況になってしまうのだそうです。
よく聞く“睡眠の質”とは一体何?
睡眠不足を解消するには“睡眠の質”という言葉を耳にしますが、そもそも睡眠の質とは何のことなのでしょうか。
高原さんによると、睡眠の質とは脳をいかに休めることができたのか、ということなのだそう。「夢は脳が動いているから見るもので、レム睡眠といいます。これが続くと“寝てはいるけれども寝不足”になってしまいます。ノンレム睡眠状態に入ると質の良い睡眠が取れた、と言えますね」
リラックス状態をつくって脳をリフレッシュ
脳を休めるには、まずリラックス状態にすることが大切なのだそうです。寝る前にスマホを見るのは、光や情報で刺激を受けてしまい、なかなか寝付けなくなる原因のひとつなのだとか。寝る1時間前には、スマホの使用は控えるようにしましょう。
また、寝る前はルーティンを決めておき、体が睡眠までの準備を自然と進められるようにするのも良い方法。例えば、お風呂に入った後はストレッチをする、必ずパジャマに着替える、眠くなってから寝室に行く、など簡単なものでよいのだそう!これならすぐに真似できますね。
仕事の効率を上げるには昼寝もおすすめ
睡眠不足でお昼ごろに眠たくなってしまうという経験、ありますよね…。ですが、昼に眠たくなるのは人間の体内時計の中にプログラムされていることのため、なんと当たり前のことなのだそう!高原さんいわく、効率を上げるには「昼寝がおすすめ」とのこと。
ポイントは寝るのは15~20分まで、寝る前にコーヒーを飲むことの2つです。寝る前にコーヒー?と思ってしまいますが、実は起きる時にちょうどカフェインが作用するため午後の仕事をスッキリした状態で開始できるのだとか。
デスクでの寝心地に不安がある方は、お昼寝用枕「こねむり」がおすすめ。硬いデスクでも気持ちよい睡眠タイムを過ごすことができるアイテムです。試しに取材班も使ってみましたが、ふわっとした枕の感触が気持ちよく、すっと寝られそうです。
ポイントは寝る前に体温を上げておくこと
さらに睡眠不足解消には、寝る前に体温を上げておくのが大切なのだそう。「人は体内の内臓や脳の温度「深部体温」が下がると眠くなります。お風呂にしっかり浸かり一度体温を上げるのも有効で、その後手や足から放熱する過程で眠くなっていきます」と高原さん。
体温を上げるには、運動もおすすめ。特に夕方あたりに軽く歩くだけでも良いと聞いた取材班は驚き!寝る前にホットドリンクを飲んで、体を内部から温めるのも良い方法とのこと。体温を上げる効能があるとされる生姜湯や、リラックス作用もあるホットミルクなどが特におすすめです。暖かい毛布や敷きマットを用いたり、布団乾燥機で内部を暖めておいたりすると入眠できる環境となりやすいそう。
暑い夏こそ寝具を重視して
夏になると、暑すぎて夜に目が覚めてしまったことのある人も多いのでは?体の熱が放出されずにいると、寝つきも悪くなってしまうため、熱を逃がしやすい素材の寝具、「特に麻は通気性もよく、冷たい感触のためおすすめです」。また、夏の睡眠環境は28度くらいに保つことが大切とのこと。エアコンは微風で28~29度に整えてみてください。
お店では夏の天敵・蚊を防止する蚊帳も人気。シングルベッド用のものもあり、布団の上に乗せるだけなので使いやすいのだそう。
枕ではなくむしろマットレスに注目
「睡眠の悩みを抱える方は枕を買いに来る方が多いですが、実はマットレスの方が重要です」と高原さん。質の良い睡眠をとるには、自然に立っている姿勢(正常立姿勢)を寝た状態で保てるのが理想なのだそう。そのため、固すぎたり柔らかすぎたりする素材のマットレスだと、姿勢がうまく保たれず、寝つきが悪くなってしまいます。
また、10年以上使用したマットレスも劣化している可能性が高いため、買い替えるのがおすすめです。マットレスは同じ固さでも素材ごとに寝心地が違うため、一度試してみて自分はどこに重みがかかりやすいのかを確認しておくと、マットレス探しがスムーズですね。
睡眠の悩みはプロにおまかせ!
睡眠ハウスたかはらでは、お客さまにピッタリのマットレスや枕を提案する「寝心地フィッティングサービス」を実施しています。身体の凹凸具合、寝たときの体圧がどこにどうかかっているのかなどを計測し、おすすめのマットレスや枕の固さ、素材を無料で紹介してくれるのだそう。
お店では20~60代まで幅広い年代の方の睡眠の悩みを解決! プロに相談して睡眠不足を解消し、スッキリとした毎日を過ごしましょう。(取材・柳瀬菜月/2023年2月取材)
睡眠ハウスたかはら 西尾本店
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