愛知県知立市にある「パナステーションダイワ」は、1981年創業の「街の電気屋さん」です。「電気屋さん」と聞くと、家電製品を販売しているだけでは?と思いがちですが、パナステーションダイワでは出張サポートなど大型家電量販店では対応していないサービスも行っています。
またお客さん一人ひとりの生活スタイルに合った家電をおすすめしてくれるため、「家電の種類がありすぎて、何を選べばいいかわからない」という人にとっては重宝しそう。2代目店主の石川正樹さんに、お店のことについてお話を伺いました。
知立アピタすぐそば!黄色い外観が目印
パナステーションダイワは、知立アピタのすぐそばにあり、黄色い外観が目印のお店です。パナソニックの家電販売を行っているほか、家電修理やリフォーム、オール電化の相談にものってくれます。
家電修理はパナソニック以外でも国産メーカーであれば対応OK。また、コンセントの交換や照明器具の取替、家電の使い方を教えるサポートなど、電化製品に関するあらゆる「困った!」を解消してくれます。分厚い説明書を読まなくても、使い方を教わることができるのはうれしいですね。
家電好きの2代目店主
2代目店主の石川正樹さんは、2000年からお店を手伝うようになったそう。以前は自動車販売の営業職だったそうで、「接客業という点では同じだけど、扱う商品が何百万という車から何百円という電池になって、金額の差に最初は戸惑いましたね」と振り返ります。
けれども、元々家電好きだったこともあり、お客さんにとって便利な商品をおすすめして感謝してもらえることに喜びを感じるように。一人ひとりに寄り添った石川さんの接客に、パナステーションダイワを頼るお客さんがどんどん増えていきました。
コンセント交換などの出張サポートも
パナステーションダイワでは、家電量販店ではあまり対応していない出張サポートも行っています。最も多いのが、コンセントの交換。大抵の場合、家の新築と同時にコンセントが設置されてそのまま使い続けているという人が多いのですが、一般的にコンセントの寿命は10年と言われています。
「古いままだとショートして漏電や出火の恐れがあるので、コンセントの交換が必要です。配達に伺ったりした時に気づいたら伝えるようにしています。若い時に消防団に所属していたので特に気になって...」と石川さん。
新商品は自分で触って確かめるのが信条
「パナソニックの家電ならなんでも聞いて」という石川さんは、新商品発表のタイミングで行われる研修会にも頻繁に参加しています。実際に商品を触って、メーカーの方に質問しながら商品理解を深めていくそう。
いろいろなスペックの商品がありますが、お客さんにおすすめするのは、その人に合った商品のみ。「例えば一日に何度も洗濯するという人にはドラム式をおすすめしますが、数日に1回という人には縦型の方がいいので」と石川さん。お客さんのライフスタイルを見極めて、最適な商品を教えてくれるのは心強い!
手作りの「笑顔通信」にほっこり
パナステーションダイワでは、2ヶ月に一度「笑顔通信」を発行。石川さんの手作りです。「何かあった時に思い出してもらえるようにと思って...」と、お店のイベント情報はもちろん、愛娘との思い出日記なども掲載して配っています。
また、特殊詐欺対策申請など地域の高齢者のサポートにも積極的に参加しています。特殊詐欺対策の電話機の使い方説明や、購入者の補助金申請を手伝ってくれるので安心。
ほかにも高齢者の家に伺って「テレビの音が大きいな」と思えば補聴器の案内をするなど、一人ひとりの「あったらいいな」を提案してくれる、頼れる存在です。
お店には超有名ロックユニットコーナーも
さまざまな家電が展示してある店内ですが、その一角には家電ではないものも...。見ると、日本の超有名ロックユニットにまつわるあらゆるグッズが展示されています。
聞けばデビュー当時からの大ファンだという石川さん。「とある居酒屋で同じようにグッズを飾っているのを見て『いいな』と。どんな人がお店をやっているのか、少しでもわかると安心できるかなと思って」と笑います。同じファンのお客さんと偶然知り合い、話が盛り上がることもあるそうです。
長く愛される秘訣は信頼関係
親子二代にわたってパナステーションダイワとお付き合いのあるお客さんもいるそう。
その秘訣は?との問いに、「信頼関係を何より大切にしています。大きな家電を配達するなど、家に上がらせてもらうことのできる立場だからこそ、その方の暮らしの質があがるお手伝いなら、できることは何でもしたい」と頼もしい答え。家の電気機器で困ったことがあるなら、石川さんへ気軽に相談してみて。(取材:河合春奈/2022年10月取材)