葬儀社選びって何を基準にすればいいかご存知ですか?価格?サービス?会社の規模?などわからないことが多いと思います。
今回取材したのは、愛知県知立市で100年以上続く「三国屋葬具本舗 前嶋商店」。遺族の気持ちに寄り添い心温まる葬儀で、知立市を中心に、一部隣接の刈谷市や安城市、豊田市などの地域の人から長年愛されています。利用者からは「前嶋商店さんでよかった」「心のこもった対応がありがたかった」と感謝の声が多数。代表の前嶋伸一さんに、前嶋商店での葬儀や、最期を迎える家族への寄り添い方などをお聞きしました。
幅広い対応で故人・遺族の思いを叶える
2016年で創業100年を迎えた前嶋商店。知立市「慈眼寺」境内にある「かきつばた会館」での葬儀のほか、故人や遺族の希望があれば自宅や寺院での葬儀も行っています。
宗派や宗旨、菩提寺を問わず、一般葬や家族葬、お別れ会、友人葬など幅広く対応。「以前祖父のときにお世話になり、とてもいい葬儀をしてもらえた」「親身な対応や、細やかなサービスがありがたい」と知立市民を中心に、多くの人に利用されています。地元密着で運営しているからこそ、知立市周辺の葬儀事情に詳しい葬儀社です。
夫婦二人三脚で約30年
前嶋商店を継いで約30年になる、4代目の伸一さん。現在も夫婦で協力しながら運営しています。
「たった一度の葬儀なので、故人や遺族の思いを大切にしたい。それぞれの葬儀に対する思いを叶えられるよう、真心を込めて対応しています」と伸一さん。遺族だけでなく、会葬者全員に「いいお葬式だったね」と思ってもらえる葬儀を目指しています。
喪主になった場合の葬儀の流れは?
人生でなかなか経験することのない喪主。いざ喪主になったらどのように進めればよいのでしょうか。
近親者が亡くなったらまずは葬儀社に連絡を入れ、ご遺体を会館や自宅に安置してもらいます。その後、葬儀の規模や日取りについて1時間半~2時間ほど相談。亡くなってから通夜、葬儀までの段取りなども一緒に説明してくれます。
前嶋商店では、行いたい葬儀のイメージや、故人・遺族の要望をふまえて、葬儀のプランを提案。既存のプランに沿って機械的に物事を決めていくのではなく、遺族の思いを第一優先に葬儀の内容を提案・決定していきます。例えば、祭壇にバラを供えるのは基本的にふさわしくないとされていますが、バラが好きだった故人のために...と遺族から要望があり、バラでいっぱいの葬儀にしたことも。
故人・遺族に寄り添う前嶋商店の葬儀
前嶋商店では、遺族がどんな葬儀にしたいのかということだけでなく、故人の思いにも寄り添います。遺族と話す中で、故人の人柄や、生前の過ごし方を聞くことができれば、故人にとって良いと思われるプランも提示。故人にとっても遺族にとっても理想的な葬儀を叶えてくれます。
葬儀の規模の大小に関係なく、伸一さんのモットーは「ご遺族に寄り添い丁寧なサービス」。すべての故人・遺族に対し、細やかな心遣いで対応しています。
金銭面でのトラブルには注意を
葬儀社と遺族との間で起こりやすいのが金銭トラブル。中でもよくあるケースが「見積もりと請求金額が大きく違う」というものだそう。「打ち合わせの時に説明されなかったものが追加され、その分料金が高くなった」ということも。
前嶋商店では、葬儀の内容を決めるのと同時並行で見積書を作成するので、それぞれの費用と総額を確認しながら葬儀準備を進めていくことができます。当日の参列人数によって費用が変わってくる葬儀ですが、事前に詳しく聞き取りをすることで参列人数を予想し、見積もりと請求金額に大きな差が生まれないようにしているのだそう。「信頼と実績のある葬儀社を選ぶことが、トラブル回避につながります」と伸一さんは話します。
「エンディングノート」で理想の葬儀に
終末期に備えて自身の希望を書き留めておく「エンディングノート」。一般的なエンディングノートは、残された家族が相続などで困らないようにするためのものがほとんどですが、前嶋商店オリジナルのエンディングノートは、自身の葬儀のイメージを子どもや葬儀屋に伝えるためのものです。どんな葬儀をあげたいのかを書き留めておくことで、希望に添った葬儀が叶います。
また、アルバム風のエンディングノートも取り扱っており、自身の生きた証を記録として残すこともできます。簡易版(1,100円・税込)とアルバムタイプ(2,750円)のどちらも、かきつばた会館の店頭で購入が可能です。
葬儀のことならなんでも相談を
遺族に寄り添ったこまやかな配慮や小回りの利くサービスこそが、前嶋商店が長年愛されている理由です。「希望の葬儀のイメージがあれば、それを叶えられるよう対応していきます。喪主様だけでなく、葬儀に参列する方も香典などわからないことが多いと思います。遺族、参列者関係なく、葬儀のことなら気軽に何でも相談してください。」と伸一さん。
わからないことが多い葬儀のあれこれについて、もしもの時は前嶋商店に相談してみては。(取材:田中美桜子/2022年8月取材)