愛知県知立市にある「米蔵家」は、精米したてのお米をお手頃価格で購入できる米屋です。購入したお米の数量と銘柄を、データで管理・預かりしてくれる米蔵家ならではのシステム「ストックヤードサービス」もあるので、多くのお客さんがまとめ買いをしているのだそう。
非対面でお米が受け取れる「ピックアップロッカー」も大活躍。精米したてのお米にこだわる理由や、米蔵家のさまざまなサービスについて、店主の山本恒久さんにお話を聞きました。
大きな倉庫が目印の店舗
米蔵家は、国道1号の大通りから1本入った住宅街の中にあります。「米蔵家」と書かれた看板と、大きい倉庫が目印です。
お店に入ると、「こしひかり」や「あいちのかおり」、完全無農薬のお米、こだわりの栽培米など、30種類前後のお米が所狭しと並んでいます。40~80代の女性のお客さんが多いですが、最近では若い男性の姿も見られるようになったそうです。ほかの米屋にはない便利なサービスに魅力を感じ、知立市内からだけでなく、安城市や豊田市からもたくさんのお客さんが訪れています。
いろんなことにチャレンジする店主の山本さん
店主の山本さんは、ほかの米屋にはない取り組みにもどんどん挑戦していて、つきたて米や分づき米の販売だけではなく、お米の預かりシステムや非対面でのお米の受け渡しなど、お客さんにとって便利なサービスの提供にもこだわっています。
また、お客さんとのコミュニケーションも大切にしているそう。「『こんなお米屋さんがあるんだね!』と知ってもらえたらうれしいです。お客さんに、お米のおいしさを伝えられるお店にしていきたい。」と山本さん。
つきたて米や分づき米も!
創業当初からつきたて米にこだわっている米蔵家。玄米の量り売りを2キロから行っており、1キロ単位での注文が可能です。注文を受けてから精米するのは、「お米本来のおいしさを知ってほしい」という山本さんの思いから。つきたて米で炊くご飯はみずみずしく、お米の香りが引き立ちます。
お客さんからも「精米したてが一番おいしい」と評判。また、米蔵家では分づき米も頼めます。玄米を0、白米を10とし、1~9で1段階ごとにつき具合を調節できるのが魅力です。お米はヌカの部分に多くの栄養素があるので、「健康のために...」と約半分のお客さんが分づき米を注文しています。中にはヌカだけを希望するお客さんもいて、無料で渡しているのだとか。一番人気なのは7分づきなんだそうです。
精米機には子どもも興味津々
米蔵家の倉庫に並ぶ精米機の中には、無農薬栽培米や有機質肥料栽培米などの特別栽培米のみを精米する、こだわり栽培米専用機もあります。
間近で見ることができる精米は、特に子どもに人気。精米をしているとめったに見られない光景に興味津々だそう。精米機から出てきたお米を触ってみたり、匂いを嗅いでみたりしても大丈夫。精米したてのお米は香りが強く温かいので、子どもにとっては新鮮です。
まとめ買いしたお米は預かってもらえる!
米蔵家は、お米を30キロ以上まとめて購入すると、500円割引になるサービスを実施しています。まとめ買いをしたら、米蔵家ならではの預かりシステム「ストックヤードサービス」の利用が便利です。
30キロ以上のまとめ買いで利用できるこのサービスは、8~9割のお客さんが使っているそう。お米が必要になったときに必要な分だけ精米してくれるので、いつでもつきたてのお米が食べられます。秋には新米で提供してくれるのもうれしいポイント。中には90~120キロ買っていくお客さんもいるのだとか。
非対面でお米を受け取れるサービスも
非接触でお米の受け取りができる「ピックアップロッカー」。電話やホームページのマイページから、お米の種類・量・つき具合・受け取り時間を伝えると、その時間にお店のロッカーに精米したてのお米を入れておいてくれます。
非対面で受け取れる安心感から、利用する人も多いそうです。ピックアップロッカーを利用したい場合はまず来店して、会員登録する必要があります。
めったに手に入らないブランド米も...?
左:一般的なお米/右:「龍の瞳(いのちの壱)」
米蔵家では、なんと1キロ1,080円の「龍の瞳(いのちの壱)」というブランド米も販売しています。粒が大きく、甘みと粘りが強いのが特徴の龍の瞳、知立市近郊で購入できるのはココだけです...!
また、たくさん購入したいけど持ち帰るのが大変...という人もご安心を。知立市近郊エリアなら自宅まで配達してくれます(配達料220円)。お客さんにとって便利なサービスが充実している米蔵家。ぜひ、お気に入りのお米を精米したてで味わってみて。(取材:田中美桜子/2022年8月取材)