全速力で疾走する馬に男たちが飛びつき、人馬一体となって駆け抜ける勇壮な祭り「高浜おまんと祭り」。愛知県西三河地域を代表する祭りで、今年は9月30日(土)10月1日(日)に高浜市の春日神社で盛大に開催されました。
大迫力の熱い祭りのイメージが強いおまんと祭りですが、実は、参加する男たちが身につける「てぬぐい」が、オシャレでかわいいんです。近所のはなしスタッフで密かに注目していました。今回は祭りに参加する7町それぞれの「てぬぐい」を前編後編に分けて紹介します。(取材日:9月25日・26日)
カラフルで派手さが売り・沢渡町
モデルは神谷啓介さん。
7町の中で唯一、カラフルな色づかいが特徴的。色鮮やかな星ともみじが、元気なまち・沢渡町を象徴しています。
「てぬぐいは、7町で1番カラフル。男たちも派手な人が集まっていますよ笑。最も盛り上がる、見ていて飽きさせない馬との戦いに注目です」。
秋を感じる誇り高きデザイン・春日町
モデルは杉浦桃太郎さん。
他のまちとは違い、町名にもデザインが施されたオシャレ感漂う春日町。シンプルな中にも、まちの誇りが感じられます。
「この手ぬぐいを見て育ってきたため、他のデザインは考えられません。頭や首など、自分の好きな場所に身につけます。春日の男たちのチームワークを見て欲しい」。
目立ち度ナンバー1・青木町
モデルは夏目純太さん。
鮮やかなストライプ柄が目を引く青木町。他のまちにはない斬新なデザインとなっています。まちのカラーである青。蛍光の水色が全面に使われ、疾走感を感じることができます。
「青木町は、目立ちたがり屋が多いので、てぬぐいは僕たちにぴったりですね。馬につかまる技術は、自分たちがナンバー1だと思っています。てぬぐいと同じく、目立てるように気合をいれています」。
ポップな水玉。唯一の「豆絞り」・稗田町
モデルは石川成俊さん。
ポップでかわいらしい水玉が特徴的なてぬぐい。この「豆絞り」のデザインを取り入れているのは、稗田町のみです。ちなみに、祭り当日、男たちは法被の下に着るシャツも水玉柄に揃えています。
「男の祭りの中で、このかわいらしさって良いですよね。中学生など若い子が多いので、果敢に馬にぶつかっていく勢いを見て欲しいです」。
てぬぐいは、まちの看板。男たちの誇り。
沢渡、春日は、シンプルなデザインの中にも、なにかその町の歴史を感じるもの。青木、稗田は、ストライプ、水玉と独自の世界観を作りあげています。
祭りといえば、まず法被に目がいきますが、おまんと祭りでは、てぬぐいにも注目すると違った面白さがあるかもしれません。7町のてぬぐいを見てみると、デザイン、色と、本当に様々。お気に入りの1枚を見つけてください。(取材:角谷佑希)
前編(田戸町・碧海町・二池町)は、こちら。
高浜おまんと祭り・男たちの「てぬぐい」前編