5月5日は端午の節句。子どもの健やかな成長を願う「こどもの日」として浸透していて、部屋には鎧・兜を、庭やベランダには鯉のぼりを飾るのが定番ですよね。 一方で、子どもと一緒に楽しみながら過ごしたい!子どもの成長を写真に収めたり、思い出に残したい!という方も多いのではないでしょうか。2児の母、近所のはなしスタッフ樅山もそんなひとりです。
そこで今回は地域のみなさんの力をお借りして、GW中の「こどもの日」を近所でどう過ごす?何をする?にスポットを当てて家族での楽しみ方を紹介します。
【楽しみその1】しょうぶ湯に入る
まずやってきたのは、碧南市内の西端地区。こどもの日の定番行事「しょうぶ湯」に入れるしょうぶの葉が生い茂っています。素人には何の葉か...見ただけではわかりませんでした。
ちなみに、碧南市の市の花「花しょうぶ」としょうぶ湯に浮かべる「しょうぶ」は全く別のものなんです!こちらのしょうぶの手入れ・管理をしているのは、地域の清掃をしたり、公園で植物を育てたりしているボランティア団体「フッチーほたる会」のみなさん。
地域の人が育てるしょうぶの葉
「この地域では、しょうぶだけでなくよもぎも一緒にお風呂に浮かべる人が多いんだよ」と教えてくれたのは、フッチーほたる会代表の原田ちよ子さん。
地域の子どもたちに自然や伝統行事に触れてもらおうと、以前はこどもの日当日に、しょうぶの無料配布をしていたこともあるそう。 原田さんたちが育てたしょうぶは、よもぎとセットで「でんまぁと安城西部(安城市)」などの産直にて販売予定です。
しょうぶ湯を楽しむポイントは?
「購入する時は、根元が赤いものを選ぶとより香りを楽しめますよ」と原田さん。ポイントは
・根元の赤い部分の香りが強いため、切ってしまうのはNG
・先にしょうぶの葉を湯舟に入れてからお湯を入れることで、香りをより楽しめる
香りを楽しんだら、葉を頭に巻いて写真撮影するのも定番になりつつありますよね。しょうぶ湯は、無病息災を願う意味もこめられているので、いつもと違ったお風呂時間を家族で楽しめるといいですね。
【楽しみその2】柏餅を食べよう
こどもの日に食べるもののひとつが「柏餅」。一体なぜ柏餅を食べるのでしょう...。疑問を解決すべく、西尾市内で店をかまえる、創業約200年の上田屋におじゃましました。
「柏の木の葉は、枯れても新芽が出るまで落ちないため、家系が絶えず繁栄するものとして縁起が良いといわれているんです」と教えてくれたのは、7代目の樋口満さん。「柏餅の形が、兜に似ているでしょ?これもこどもの日に食べる理由のひとつだといわれています」。
柏餅?ちまき?どっちを食べる?
【右】柏餅160円・税込 上田屋
【左】ちまき3本入り777円・税込 穂積堂
柏餅と同じくこどもの日と聞いて思い浮かべるのが「ちまき」。 3月3日の桃の節句が終わると、どこの和菓子屋さんも柏餅を店頭に並べるようになるのに対し、ちまきはこどもの日前後数日しか販売しないというお店も多いそう。
地域によってどちらを食べるなど諸説ありますが、ここ愛知県西三河は、やはり柏餅が定番なのかもしれませんね。 ちなみに、桃の節句で食べる「いが饅頭」は、愛知県三河地域限定で昔から食べられているもので、三河以外の人は「見たことない...」とのこと! 給食でも食べていた!というあなたは三河出身ですね!?この地域で親しまれている「いが饅頭」の気になるアレコレはこちらの記事をチェック!
【楽しみその3】鯉のぼりと写真を撮ろう
屋根よ~りた~か~い鯉の~ぼ~り♪ 密を避けて、お散歩しながら「こどもの日」を楽しんでみませんか?
碧南市にある中山神明社では、30匹の鯉のぼりが、青空を気持ちよく泳いでいるかのように掲げられています。全長5~7メートルと、大迫力!家庭でなかなかこの迫力を感じることは難しいので、お散歩しながら一緒に写真撮影を楽しんでもいいですね。 ※雨天を除き、5月5日まで
中山神明社:愛知県碧南市源氏神明町6
家族で楽しむこどもの日
堀内公園(安城市)のこいのぼり
その他、刈谷市の「フローラルガーデンよさみ」や安城市の「堀内公園」でも鯉のぼりが掲げられています。自宅で飾れなくても、近所で楽しめるのって嬉しい!
今回は、家族で楽しめる「こどもの日に何する?」をまとめてみました。なかなか出かけられない今、改めて日本の伝統行事を満喫するのも良いですよね。すぐに大きくなってしまう子どもの成長を願い、地元で素敵な「こどもの日」を過ごしましょう。(2021年4月取材・2024年4月更新/取材:樅山香織)