4月~5月にピークを迎え、春休みの思い出作りやゴールデンウィークのおでかけなどにもぴったりな潮干狩り。愛知県西尾市の「東はず海岸潮干狩り場」では、2024年は3月28日から潮干狩りが解禁されます。
今回は「本当に採れるの?」「何から準備したらいいか分からない」そんな疑問を持つ潮干狩り初心者さん必見!潮干狩りのプロ・東幡豆漁業協同組合長の石川金男さんに教えてもらった潮干狩りに必要な道具や狩場の探し方、アサリを掘るコツを紹介します。
≪愛知県西尾市の潮干狩り場、全7か所イッキ見!料金や日程まとめ≫はこちら
絶好のタイミングは、潮が引いた直後
潮が引き、水位が下がった干潮の2時間前後に行う潮干狩り。潮が引いた直後の干潟は、まだ誰も掘り起こしていないのでアサリの宝庫!潮干狩り場が開放されている日時や干潮の時間は各潮干狩り場の公式ホームページを要チェック。
東はず海岸潮干狩り場の干潮時間は、東幡豆漁業協同組合のHP から確認できます。潮の満ち引きを基準におでかけのスケジュールを立てましょう。
準備万端!気候に合わせた服装&持ち物
【くつ】まだまだ冷たい春の海。特に3月の潮干狩りは長靴がおすすめ!暖かくなってくる4月後半頃は、クロックスなどかかとの付いたサンダルでもOKです。
【服装】汚れても良い服はもちろん、しゃがんでも地面に付かない長さのズボンがベスト。気候の変化に対応できるよう上着を一枚持っていくと役立ちます。
【持ち物】熊手や手カギ、スコップ、バケツのほか、アサリの塩抜きに使う海水を持ち帰るためのペットボトルもあると◎日焼け止めや帽子、水筒など、日焼け・熱中症対策も忘れずに。
東はずの海を知り尽くす石川さん
潮干狩りのコツを伝授してくれるのは、長年東はずの海を見守ってきた石川さん。漁師として働きながら漁業協同組合長を務めてきました。今は漁師を引退し、最近は海のいきものをスマホで撮影するのが趣味なんだとか。
「潮の流れが二方向からやってくるトンボロ干潟は、プランクトンが豊富。アサリをはじめさまざまな貝が採取できるのも東はず潮干狩り場の特徴」とのこと。そんな東はずの海を知り尽くす石川さんと一緒にさっそく潮干狩りに挑戦!
まずは受付で入漁袋と道具をゲット
各地で入場料やマナーが異なる潮干狩り場。東はず海岸潮干狩り場では、受付で1,200円の入場料を支払い、日付が書かれた入漁袋を受け取ります。採れたアサリは入漁袋に入れ、それ以上持ち帰りたい場合は1kg増ごとに1000円です。
石川さんの潮干狩り必須アイテムの「手カギ」をはじめ、必要な道具は受付でレンタルが可能。バケツと手カギは100円でレンタルでき、返却すると50円が戻ってきます。潮干狩りビギナーにとっては、道具がレンタルできるのもうれしいポイントですね。
狩場選びの際は干潟をよーく観察するべし!
「アサリは岩場に潜んでいる」という石川さん。ゴツゴツした岩場を見つけたら小石をひっくり返してアサリを探してみましょう。アサリは栄養が豊富な場所に生息するので、海藻が生えている場所にもアサリが潜んでいる可能性が高いんだとか。
岩がない砂場ではアサリが息をする穴が目印。また、波で砂が流れないように張ってあるネット際も、アサリがせき止められているそう。まだ掘り起こされていない場所を見つけて、ザクザクと掘っていきます。
「手カギ」は狩場によって使い分けて
手カギを使う際は、小石がひっかからないよう地面に斜めに入れるのがポイント。最初は小石とアサリを間違えることもありましたが、コツを掴んでくるとゴリッとした小石の感触と、シャリッとしたアサリの感触の違いが分かるように。
砂場では、引っかかる小石がないため、手カギを砂に平行に入れると広い範囲が掘れて、効率よくアサリを掘ることができるんだとか。ハマグリやマテ貝など、アサリ以外の貝も取れるので探してみて。
アサリ大漁!潮干狩りの達人たち
「もしどうしてもアサリが掘れなかったら、ほかの人のカゴをこっそりのぞいて、たくさん採れている人の近くで掘ってみると良いかも」と、潮干狩りビギナーに優しいアドバイスをしてくれた石川さん。
実際にまわりの人のカゴを見てみると、潮干狩りの達人がたくさん!大量のアサリをカゴいっぱいに入れている人や、入漁袋をパンパンにして持って帰る人まで。こんなに採れるとわかっていたら、やる気が湧いてきますね。
砂抜き用の井戸水や海水も販売
採れたアサリは、軽く洗って砂を落としてから持ち帰りましょう。気温が高くアサリが傷みそうな場合はクーラーボックスに入れてください。東はず海岸潮干狩り場では、海水を引いた井戸からきれいな砂抜き用の水を持ち帰ることができます。受付では汚れをろ過した海水2Lも150円(税込)で販売。
砂抜きは海水で一晩かけて行います。石川さんのおすすめは味噌汁に入れたり、フライパンで炒めたり。新鮮なアサリは身がぷりぷりで格別のおいしさです!
大人も子どもも楽しめる潮干狩り場へ
東はず海岸潮干狩り場の魅力について聞いてみると、「深場もないし、家族連れでも安心して潮干狩りが楽しめるスポット。アサリを採る以外にも海のいきものを観察したり、泥んこ遊びをしたり、子どもたちにとって干潟は最高の遊び場なんです」という石川さん。
子どもも大人もハマること間違いなしの潮干狩り。今回教えてもらった手カギの使い方や狩場の見つけ方を参考に、家族で東はず海岸潮干狩り場で潮干狩りにチャレンジしてみては。(取材:岩井美穂・鶴見弥耶/2021年3月取材・2024年2月最終更新)
東はず海岸潮干狩り場
場所:愛知県西尾市東幡豆町新田(駐車場4か所あり・有料の場合は500円)
電話:0563-62-2068(東幡豆漁業協同組合)
料金:小学生以上1,200円で入漁袋1袋・2kgまで(追加は1kg増ごとに1000円)
※すべて税込価格
※天候等により変更・中止することがあります
東幡豆漁業協同組合 公式ホームページ
西尾市観光協会 潮干狩り特集ページ
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