開館して初めてのリニューアル
2019年3月23日、「碧南海浜水族館」がリニューアルオープンした。同館は、伊勢湾や三河湾で見られる魚類を中心に展示する地域密着型の施設。1982年の開館以来、愛され続けてきた。
「去年の11月26日から3月22日まで休館させていただき、改修を行ってきました。今までも改修はあったのですが、約4ヶ月ものお休みをいただいてのリニューアルは開館してから初めてのことです」とは副館長の地村佳純さん。
大水槽は迫力が増大
新しくなったエントランスを通り、まず目の前に広がるのが、メバルやカサゴ、マアジなど三河湾の魚類がゆうゆうと泳ぐ大水槽。岩を作り直し、より迫力のある水槽へと生まれ変わった。
魚を別の水槽に移し、大水槽の水を空にしたのは初めてのことだ。この改修を終えた今年3月、大水槽に放したドチザメから子ザメが生まれているのが発見された。
屋外にも新たな施設が誕生!
もう一つ、大きく変わったのが屋外にできた新施設「ビオトープエリア」。こちらでは長年取り組んできたカワバタモロコ、ウシモツゴの保護・繁殖活動が行われるほか、観察会などのイベントも実施される。
今後も、職員がみんなに楽しんでもらいたいと様々な企画を考案中とのこと。地域に身近な水族館として成長を続ける「碧南海浜水族館」にこの夏訪れてみてはいかがだろう。
碧南海浜水族館
場所:愛知県碧南市浜町2-3
電話:0566-48-3761
営業時間:9:00~17:00(駐車場あり)
定休日:月曜日(祝日の場合はその翌平日)、12月29日~1月1日
入館料:大人(高校生以上)500円、小人(年中以上~中学生以下)200円、年少以下無料
地村佳純さん
(写真左)1972年和歌山県生まれ。大学、大学院で琉球列島に生息する魚類の生活史を研修。
水族館の学芸員の募集を機に、1999年に碧南海浜水族館へ。現在は、副館長として水族館にまつわる様々な事業に携わる。
(キャッチネットワークのライフコネクトチャンネルマガジン・ケーブルテレビの向こうがわ。2019年7月~9月号より)