「お寿司なのに野菜......!?」と思わず興味をそそられるルックスが「インスタ映えする!」と最近ブームになっている"野菜寿司"。色とりどりの見た目に加えて、ヘルシーで美味しいとSNSや口コミで注目を集めています。
そんな野菜寿司が安城市にある持ち帰り寿司のお店「どんぐり本店」でも楽しめるとのウワサが!さっそくお店に伺い、店長・大村由香さんに野菜寿司のこだわりや思いについてお聞きしました。
50種類以上もの豊富なメニュー
和を基調とした「どんぐり本店」の店内は広々としており、落ち着いた雰囲気。定番のお寿司からカラフルな色合いが目を引く野菜寿司まで、50種類以上のメニューがテイクアウトや宅配で味わえます。
どんぐり独自にブレンドしたすし酢を使用した甘みのあるシャリが特徴的。大皿寿司3人前1,576円(税込)~とリーズナブルなのも嬉しい!寿司弁当は町内会や子ども会に、仕出しやオードブルは慶弔用におすすめです。
家族で営むアットホームなお店
25年続くお店を8年前に継いだのは、店長の大村由香さんとご主人の代表・壮礼さん。野菜寿司に使う野菜の栽培は由香さんの母・深谷由美子さんが、発注やポップの制作は姉の美和さんが担当し、家族で協力しながら切り盛りしているアットホームなお店です。
新メニューの開発だけでなく、イベント開催やSNSでの発信など、これまでのお寿司屋さんにはないPRも取り入れ、全員でお店を盛り上げています。
カラフルさはインスタ映え必至!
SNSや口コミを中心に人気を集めている、地元の野菜を使用した野菜寿司。始めたきっかけは、カラフルな野菜を見た際に「この彩りをお寿司にしたい衝動にかられた」という由香さん。
栄養たっぷりの紫大根、ビタミン大根、紅大根を使用した「昆布締めカレイとカラフル野菜のお寿司」(4貫560円・税込)は異なる種類の大根が色鮮やか。野菜と酢飯がマッチするように考えられた味付けで、目でも舌でも楽しめる一品です。
旬の野菜で季節ごとの新作寿司も!
「日替わりベジタブル寿司」(450円~・税込)は、野菜ならではのカラフルな色合いを大切に。畑で採れる旬の野菜や地元の農家さんから仕入れた野菜を使って季節ごとに新たなメニューを考案している由香さん。新作を楽しみに待つ常連さんも多いんだとか。
野菜を食べる機会が減っている人にとっても、「インパクトのある見た目の野菜寿司をきっかけに、野菜の魅力に気づいてほしい」という思いが込められています。
四季折々の野菜を畑で自家栽培
お店の畑では、春は菜の花、夏はブルーベリー、秋はヤングコーンやナス、冬は大根など、野菜寿司で四季を楽しめるように旬の野菜を栽培。また、「なるべく体にいいものを食べてほしい」と無農薬で育てているんだとか。
食材として使用するだけでなく、イベントの景品として畑で収穫した野菜を配ることも。さまざまな種類や珍しい野菜を使うことで、野菜寿司に関心を持ってもらいたいという狙いもあるんだそう。
試作を重ねて多種多様なメニューを開発
コレ!と決めたら突き詰めたいタイプの由香さんは、何度も改良を重ねて新メニューの開発に取り組んでいます。
「味噌ごぼう巻(写真右上)」は、かつお節を加えることで味に深みを出し、酢飯と味噌の相性をぴったりに。現在試作中のピンクの宮大根とカリフラワーを酢飯と混ぜ、モナカで挟んだ「モナカ寿司」や、夏季限定のブルーベリーのシャリで作った「イカベリー」など、食べるのが待ち遠しい新メニューが多いのも魅力的です。
「ごんぎつね」の物語を表現したいなりずし
「ごんの想い」(5個入り712円・税込)は、青春時代を安城市で過ごした絵本作家・新美南吉の絵本「ごんぎつね」をテーマにした由香さんの自信作。物語に出てくる鰻、栗、彼岸花を紅ショウガで表現し、ごんぎつねの世界観をいなりずしに詰め込めこんだ一品です。
安城市観光協会認定土産品にも選ばれており、手土産にもぴったりです。その他、地元の食材を使ったメニューをはじめ、ハロウィンやひな祭りなど、各イベントにちなんだお寿司も提供しています。
ワクワクする新感覚のお寿司を
「高級なお寿司屋さんで目にすることが多い創作寿司を、地元でリーズナブルに食べられるのが嬉しい!」といった声やSNSでの反響もメニュー開発の原動力になっているんだとか。
お店のスタッフや自身が楽しみながら、野菜寿司をお店の看板メニューにしていきたい!お客さんがワクワクするような新感覚のお寿司を商品化していきたい!と語ってくれました。ますます人気が高まりそうな「どんぐり本店」に今後も注目です!(取材:岩井美穂)