キャッチネットワーク発行 DVDブック「三河地震から70年」
今から70年以上前の1945年1月13日、わたしたちのまちで「三河地震」が発生しました。
「三河地震」は、マグニチュード6.8の内陸直下型地震で、西三河南部を中心に2,000人以上の方が犠牲になりました。戦時中の報道管制により情報は伝えられず、「隠された地震」とも呼ばれています。
2015年、発生から70年という節目を迎えるにあたり、キャッチネットワークでは、この「隠された地震」を掘り起こし記録するため、DVDブック「三河地震から70年」を制作しました。
この本で取材した「三河地震」のことを、過去の体験を未来へつなぐため、これからも少しずつ伝えていけたらと思います。
※DVDブックは地域の小学校や中学校、自主防災会に進呈し、新たな作成・配布は行っておりません。ご了承ください。
※掲載内容は、「近所のはなし」防災コラムで紹介していますので、是非ご覧ください。
■DVDブック「三河地震から70年」 2015年9月発行
掲載した三河地震・東南海地震の被害に関する数値には、名古屋大学減災連携研究センターのご協力により、最新の研究成果が反映されています。そのため、従来用いられてきた被害件数等とは異なる点があります。なお、同センター受託研究員 中井春香氏には、上記の三河地震に関する数値データに加え、石碑分布情報および写真画像もご提供いただきました。
■監修
武村雅之(たけむら・まさゆき)
1952年生まれ。1981年東北大学大学院理学研究科博士後期課程修了(理学博士)。同年鹿島建設会社技術研究所入所。2010年小堀鐸二研究所副所長。2012年名古屋大学減災連携研究センター教授。
著書に『関東大震災』(鹿島出版会 2003)、『手記で読む関東大震災』(編著 古今書院 2005)、『地震と防災』(中公新書 2008)、『関東大震災を歩く 現代に生きる災害の記録』(吉川弘文館 2012)、『日本被害地震総覧599-2012』(共著 東京大学出版会 2013)などがある。
■おもな参考文献
安城市歴史博物館編『企画展 三河地震―直下型地震の恐怖―』2006年
木股文昭、林能成、木村玲欧『三河地震60年目の真実』中日新聞社 2005年
地震調査研究推進本部『地震をみてみよう』文部科学省研究開発局 地震・防災研究課
武村雅之、虎谷健司「1944年東南海地震の広域震度分布の再評価と被害の特徴」 日本地震工学会論文集 2015年
中央防災会議 災害教訓の継承に関する専門調査会編『1891濃尾地震報告書』内閣府政策統括官(防災担当)2006年
中央防災会議 災害教訓の継承に関する専門調査会編『1944東南海・1945三河地震報告書』内閣府政策統括官(防災担当)2007年
中央防災会議 災害教訓の継承に関する専門調査会編『災害史に学ぶ 内陸直下型地震編』内閣府(防災担当)災害予防担当 2011年
中井春香、武村雅之「1945年1月13日三河地震の広域震度分布の再評価とその特徴」第14回日本地震工学シンポジウム論文集 2014年
中井春香「1945年三河地震の石碑・史跡調査報告」2015年
※このほか各市町村史、学校史、関係省庁Webサイト等を参考にしました。
■取材協力・写真提供(敬称略・順不同)
高橋祐治 武村雅之 中井春香 原田三郎 樋口眸 樋口満 藤田正 三矢平市 山田孝
安城市役所 安城市歴史博物館 栄安寺 映像舎 刈谷市役所 康順寺 幸田町教育委員会 神戸市役所 正林寺 高浜市役所 知立市役所 名古屋大学減災連携研究センター 西尾市役所 西尾市教育委員会 全国被災建築物応急危険度判定協議会 古本の中央 碧南市役所 碧南市教育委員会 本龍寺 妙喜寺 げんぞうアーカイブス
■デザイン
株式会社meets
■取材・編集
株式会社オフィスげんぞう
■発行
株式会社キャッチネットワーク