2011年3月11日に発生した東日本大震災。日本国内観測史上最大規模の地震でした。
毎年3月になると防災グッズの見直しや、家族との話し合いをする方もいるのではないでしょうか? 今回は大切な家族の一員でもある「犬・猫」の災害への備えについて、愛知県岡崎市にある西三河最大級のペットライフマーケット「ローズマリー岡崎大樹寺店」で教えていただきます。
犬・猫の「防災」に必要なアイテムを選ぶ
ローズマリー岡崎大樹寺店は犬・猫の生活必需品はもちろん、生活をより豊かにするアイテムが揃う、ペット用品の専門店です。
店長の加藤政幸さんは、「自分で判断ができない、防災用品の準備もできないのがワンちゃん猫ちゃん。被災地にはどうしても人間のものが優先的に運ばれるので、飼い主が年齢などに合わせて準備してあげることが大切です」と話します。加藤さんに教えてもらいながら、備えるべきアイテムを見直していきましょう。
食べ慣れたフードを準備
乾パンなどの非常食もありますが、食べ慣れたフードを準備しておくのがおすすめです。 重くなってしまうので、避難する際は最低限のフードを持ち、あとは自宅に置いておきましょう。
・水...犬:体重の約10% 猫:体重の約6% ※水は人のものと一緒
・フード...最低5~7日分を防災袋に
・人間同様に、 ローリングストックし、常に切らさないようにする
・缶詰やパウチのものは香りが強く食べやすい。賞味期限も長い上水分量も多いので、+αで準備しておくと◎
・お皿なども準備 ※人のものでも可
寝床を確保
国としては同行避難を推進していますが、避難所の室内で一緒に過ごすことは難しいといわれています。自由に動き回れない避難所での生活を想定しケージなどを準備しておきましょう。
抱っこが必要な子や小さな子は、リュックに入れて移動可能のため、移動用のアイテムとして準備するのも◎。
・避難所では、積み上げられるハードタイプのケージがおすすめ
・リュックとして背負えるソフトタイプのものは、避難時に両手があく
・被災時には長時間ケージの中で過ごすことを想定し、日ごろから中に入る習慣づけを
犬猫のトイレ事情
衛生面やにおいが心配される犬や猫のトイレ事情。普段お散歩の際に済ませる子も、トイレマットでもできるよう、日常から訓練しておきましょう。
・薄型や厚型、大きさも様々なので、合うものを選ぶ
・マナーパンツ(オムツ)も準備しておくと良い
高齢・病気・犬種別の備え
・通常のフードは支援物資の中に入ってくることが多いですが、病気の子やシニア専用の食事は入ってきにくいので、症状や年齢に合わせて準備をしておく
・常用している薬も備えておく
・短毛種の子は暑さや寒さに弱いため、毛布や洋服を用意しておく
迷子になった時のために
被災のストレスなどから逃げ出してしまう可能性や、迷子になってしまった時を想定した準備をしましょう。首輪をつける習慣がない子も、日頃から慣れさせておくと良いでしょう。
・迷子チラシ(写真や犬・猫の特徴・連絡先などを記載)
・写真をプリントアウトしておく
・迷子札を日頃から首輪につけておく(名前・住所・連絡先などを記載)
ケガからペットを守る
小型犬であれば抱っこやリュックに入れて避難所まで行くことができますが、大型犬はそうはいきません。
ガラスの破片やがれきなどでケガをしないよう、犬用の靴を準備しておきましょう。また、いざという時に履いてくれるよう、日頃から履く練習をしておきましょう。
避難グッズ一例
・食糧5~7日分
・ケージ
・トイレマット
・病気や高齢の子専用の食事や薬
・首輪、リード
・迷子チラシや写真
・靴
※水、皿(共用はしない)、ガムテープ、油性ペン、袋などは飼い主の避難グッズに入っていることを想定しています。
※ペットに合わせて必要なものを準備して下さい。(取材:樅山香織/2021年2月取材)
ローズマリー岡崎大樹寺店
場所:愛知県岡崎市鴨田町広元263
電話:0564-73-2525
営業時間:10:00~19:00
休み:なし
ローズマリー岡崎大樹寺店公式HP