季節外れの台風や、いつ発生してもおかしくない大きな地震、ゲリラ豪雨。私たちが住んでいる地域は"いつ、どんな災害が発生してもおかしくない"状況にあると言っても過言ではありません。
災害への備えは様々で、備蓄品も年々多様化していますが、できるなら、手軽に使えるもの、また、身近にあるものを活用できたら便利ですよね?何を備えておけばいいのか分からない、不安に思う方など必見です。
家庭用ラップ活用術7選!
様々な種類の防災グッズ
みなさん、防災グッズにどんなものをいれていますか?食べ物はもちろん、懐中電灯や笛、マスク、ロウソクなど、本当に様々です。
備えるものが多い中、ひとつのアイテムを何通りにも活用できると、心強いのではないでしょうか。今回は、防災のプロが家庭用ラップを使いながら、誰でもすぐに実践できる活用術を伝授してくれます。
防災ママがラップ活用術を伝授
今回、ラップ活用術7選を教えてくれるのは、災害への備えの大切さを伝えたり防災セミナーを開催したりしている「防災ママかきつばた」代表の高木一恵さん。知立市を拠点にママ目線での備えや災害啓発活動を行っています。
「最近では防災グッズも多く、たくさん準備するのは大変だと思います。家庭用ラップは用途が広く、多めにストックしておくだけで備蓄につながります」。
近所のはなしスタッフが体験
自身も2児のママである近所のはなし編集部の樅山が、様々な活用術を学びます。
「どれだけ備えても安心はできませんが、備えられる量にも限界があります。ひとつのアイテムを色んな場面で活用できるのは心強い!活用術が楽しみです」。
お皿に敷いて節水につなげる
災害時は何といっても水が大切!家庭用ラップを使って、食器を洗う水を節約します。
【活用方法・ポイント】
・食事の際、お皿に敷く
・お皿を汚さず繰り返し使用可能
・家庭用ラップはお皿より大きめにカットする
丸めてスポンジ代わりに
どうしても洗わなければいけないものがある時に、少量の水・洗剤で洗いものができる方法です。
【活用方法・ポイント】
・家庭用ラップを丸めることでスポンジの代用
・少量の水、洗剤で洗える
・洗う際は、くるくる動かすと汚れが落ちやすい
防臭効果に期待
避けて通れない「ゴミ」の問題。においを抑えるための活用術です。
【活用方法・ポイント】
・生ごみやオムツなど、においがあるものを包む
・密着性が高いため、においを抑える効果が期待できる
・隙間ができないよう密閉する
衛生面の不安を解消!手袋代わりに
避難所では多くの人が触れる場所もあり、衛生面や新型コロナ感染への心配も尽きません。そんなときに活用できるアイデアです。
【活用方法】
1. 家庭用ラップを十字に敷き、手の平を広げてのせる
2. 縦(指先側)→左右→手首の順に手に巻きつける
3. 隙間がないよう手首までしっかり覆う
くるくる巻いて紐に大変身
何かと使える場面の多い「紐」。紐もサランラップで代用できるんです。
【活用方法・ポイント】
・家庭用ラップを細く巻く
・長さが必要な場合は複数個作る
紐をアレンジ
【活用方法・ポイント】
・洗濯物を直接かける
・洗濯ばさみにつける
・三つ編みにすると強度が増す
お絵かきのキャンバスに変身
備蓄品におもちゃをたくさん入れるのは...を解決!即席でお絵かきキャンバスが完成します!
【活用方法・ポイント】
・適当な大きさに切り机や床に置く
・水性ペンだとにじむため、油性ペンを使う
保温効果に期待
冬の避難生活は、寒さとの戦いになることも!手軽に体を温める方法です。
【活用方法・ポイント】
・タオルを家庭用ラップで覆い、体に巻く
・体に直接触れないよう、下着の上から使用する
使い方次第でアレンジ広がる!
備蓄しておく数は家族構成によって様々ですが、「ストックを切らさず、無くなったらすぐ買い足す」を心がけると良いそうです。
家庭用ラップで覆ったタオルをお腹に巻いてみましたが、巻いた瞬間温かさを感じてビックリ!全て簡単な活用術で、すぐに実践できるものばかりでした。便利な災害対策グッズを備えるだけでなく、身近なものも、アイデア次第で活用の幅が広がりますね!みなさんも、意識してストックしてみてはいかがでしょうか?(取材:樅山香織)
みなさんの「防災アイデア」大募集
みなさんも、「こんなアイデアもあるよ!」など災害時の備えやとっておきの活用術がありましたら、公式SNSや、リクエストフォームから、どしどしお寄せください!