すっかり市民権を得た「土用の丑の日」のうなぎ文化。みなさんは、お気に入りのうなぎってありますか? 愛知県西尾市の「一色産うなぎ」は、全国に誇る特産品。炭火とタレの良い香りと、脂がのってツヤツヤと輝く身...暑~い夏でも食欲をかき立てられますよね。でも、一色産うなぎがおいしいのは土用の丑の日だけじゃない!って知っていましたか??実は、年中旬なんですよ!
そこで今回は「一色うなぎ漁業協同組合」の山本浩二組合長と一緒に、組合直営の「うなぎ処 いっしき」にて徹底うなぎトーク&実食調査!おいしさのヒミツや、意外な豆知識を紹介します。
一色うなぎ漁業協同組合の直営店で取材!
一色さかな広場のすぐ隣にある「うなぎ処 いっしき」は2019年6月にオープンしたお店。訪れた日は平日でしたが、店内は満席で大賑わい!おいしそうな香りにワクワクしながら、うなぎ好きのライター・齊藤が山本組合長にうなぎのアレコレを聞いちゃいます。
元々、組合で職員としても働いていた山本組合長は、この道40数年という"うなぎのプロ"!一色産うなぎの人気が高まる前から、うなぎと向き合い続けてきました。
一色産うなぎは年中おいしい!
山本組合長に早速聞きたいのが、うなぎの旬!土用の丑の日にうなぎを食べる風習がありますが、実際いつ食べるのがおいしいの!?
「昔は、冬眠に備えて脂を蓄えるため10月・11月頃がおいしいと言われていました。でも、今は安定した環境で養殖しているので、年中おいしいうなぎが食べられます!」。土用の丑の日に向けてたくさん育てているので出荷のピークは夏ですが、春夏秋冬ず~っとおいしんです!
早速、うな丼をいただきます!
お話を聞いているうちにうなぎが焼き上がり、うな丼が登場!口に運ぶ前から、香ばしくて幸せな香りが漂います。いざ、実食!
ん~~!ふんわり柔らかい!身にしっかり厚みがあるから、食べ応えも大満足です。ボリュームたっぷりですが、タレの旨味にご飯も進んでぺろりと食べられちゃいます。一色産うなぎの特徴は、身も皮もやわらかく、味のバランスが取れていること。それにしても、どうしてこんなにおいしくなるんでしょう!?
一色産うなぎのおいしさのヒミツは水!?
「一色産うなぎは、矢作川水系の河川水を使って養殖しています。全国的には地下水を使うことが多いのですが、一色では河川水を使うことで天然に近い環境で育てられるんですよ」と山本組合長。水温やエサの量なども徹底管理しているので、安定しておいしいうなぎが出荷できるんだそう。
そして、半年かけて丹念に育て、脂がのったうなぎに成長。皮までやわらかいのは、身の厚さで皮が伸ばされるからなんだとか。
味・ボリューム・価格、どれも大満足!
「うな丼(一尾)」は、お吸い物・漬物・デザート付で2,860円(税込)。このおいしさで、この価格でいいんでしょうか...!?生産地で直営しているからこそ、リーズナブルな価格が実現できるんだとか。
一色産うなぎは、「うなぎ処 いっしき」で食べられるのはもちろん、中部圏を中心に、関東、関西など全国に出荷されています。
焼きの工程にもこだわりが!
職人さんが作業する焼き場も、漁業協同組合の広報担当の鈴木健太さんが案内してくれました。愛知県では、蒸す工程がある関東流ではなく、串打ちしてすぐに焼く関西流が主流。一色産うなぎはそのままでも十分柔らかいので、蒸しの工程は不要なんだとか。備長炭でじっくり焼き上げます。
「うなぎ処 いっしき」では、地元・西尾産の醤油や、みりんを調合したタレが自慢の「うな丼(2,860円・税込)」や「ひつまぶし(3,080円・税込)」のほか、うなぎ本来の味が楽しめる「白焼き(2,420円・税込)」など単品料理もおススメですよ!
意外!?うなぎのおいしい食べ方
お店で提供している料理以外にも、生産者だからこそ知っているおいしい食べ方ってあるんでしょうか?山本組合長と鈴木さんに聞いてみました。
「地元の生産者にはお馴染みの"まかない飯"の食べ方がおいしいですよ。うなぎの白焼きをタレと一緒に煮込むんです。そのまま食べても、ご飯にのせてもイケます!」とのこと。そのほか、押し寿司やおにぎり、意外な食べ方で言えばコロッケやハンバーグにしてもおいしいんだとか!
うなぎを食べたくなったら一色へ!
とはいえ、やっぱりお店で定番のうなぎ料理が食べたい!その味を求める人たちで賑わう「うなぎ処 いっしき」は、まさに"うなぎのぼり"の人気!
焼き立てふわふわのおいしい一色産うなぎを食べたら、暑い夏の疲れも吹き飛ばせちゃうかも。食べ終わったあとは、幸福感でお腹も心も満たされます。そろそろうなぎが食べたくなってきたはず!一色さかな広場での買い物とあわせて、ランチに立ち寄ってみては?(取材:齊藤美幸/2019年8月取材・2023年6月最終更新)
うなぎ処 いっしき
場所:愛知県西尾市一色町小薮船江東176
電話:0563-65-0141
営業時間:平日11:00~15:00/土日祝10:30~15:00
定休日:水曜日(駐車場あり)
ネットショップでの商品販売も!
お店では、蒲焼き・白焼き 各2,592円(税込)の持ち帰り注文も可能。また、一色うなぎ漁業協同組合の公式webサイトでの商品販売も。いずれかの方法で問い合わせを。
電話:0563-72-8045(平日8:30~16:30)
FAX:0563-72-2500(FAX注文用紙は公式webサイトから)
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