ミシュラン5年連続掲載店の新商品を徹底レビュー

ぐるめ
碧南市

2024年7月4日

ミシュラン5年連続掲載店の新商品を徹底レビュー

2023年10月に愛知県碧南市にオープンした、ミシュランガイドに5年連続で掲載されたお店の新ブランド、鶏そば「藍」が「昆布水つけ麺」を新発売。SNS上でも口コミ多数の「昆布水つけ麺」の人気の秘密は何なのか。食のこととなるとお喋りが過ぎるラーメン好きライターがお店に足を運び、実際に食べてきた感想をレポートします。このラーメン、行列ができるのも納得。

定番メニューの「鶏そば」はこちらの記事でチェック！

※2024年6月取材、お出かけの際は最新情報をご確認ください。
※価格は全て税込です。

13:30に到着！！

碧南市塩浜町にある鶏そば「藍」。連日行列報告がされる人気店ということで、少し遅めの13:30頃に訪れました。この時間でも店内を含めると10人以上の順番待ちのお客さまが。行列客の中にはSNSで「昆布水つけ麺」の口コミを見て、名古屋からはるばる来たという人もいました。

わくわくする食べ方指南書が到着！

食券を購入し、席に着くとワクワクする食べ方の指南書が。指南書には「昆布水つけ麺」を存分に味わうためのおすすめの食べ方が書かれています。

① 昆布水につかった麺をそのまま食す
② 塩、わさび、すだちをつけて、麺を更に楽しむ
③ 香り高い特製スープにつけて食す
④ トッピングを組み合わせて、食感や味の違いを楽しむ
⑤ 完食後、スープに昆布水を入れて、更なる旨味を感じる
1つの商品で5回も楽しめるつけ麺ということで、期待がさらに高まります。

並び始めてからおよそ30分で着丼！

「昆布水つけ麵特製全部のせ仕立て（1,480円）」

席に着いてからは10分ほどで着丼。麺、薬味、スープ、トッピング、全てが個別の皿で提供されているところから、一つひとつの素材の味を楽しんでほしい、というお店の意気込みが伝わってきます。

お店の隅々に素材へのこだわりが書かれたポスターが掲示されているので、待ち時間も退屈しません。

希少な小麦を使った麺と深みのある昆布水

まずは指南書通り、昆布水に浸かった麺をそのまま実食。ちゅるちゅるっと入ってくる口当たりの良い細麺。口に入れると昆布やカツオの深い香りが広がります。細麺ながらもしっかりとした噛み応えで、素材を味わおうとするこちらの意気込みをしっかりと受け止めてくれます。

とろみのある昆布水に浸かっているので、通常のつけ麺の麺と違って口当たりがとぅるんとぅるん。冷たい麺ということで気分は一気に夏です。

涼を感じるアレンジ

続いて、薬味をつけての実食！まずは素材を味わう系調味料の王道「塩」をつけてちゅるちゅる。麺そのものの味も引き立っていましたが、それ以上に気になったのが塩の濃厚さ。塩味がきついわけでもなく、旨味がぎゅっと詰まっているので、麺と絡むとそれだけでも十分な食べ応えです。

さらに、さっぱり系薬味王道のわさび、すだちで爽やかさをプラス。辛味はありつつも、すーっと鼻に抜ける香りがよいわさびは、優しい出汁のカツオ、昆布との組み合わせもばっちりでした。
食べ方の指南書によると、提供された塩はミネラルを世界一含んだ塩としてギネスにも認定されているようです。

し・あ・わ・せ・な香り漂うスープ

薬味での味変を終えてからこの画像まで2分。テーブルについてから、こちらの気を引き続けていたスープの香りを嗅覚全集中で感じていました。素人でも分かるおいしい香り。そして本日のメインイベント、スープへ麺を浸していざ実食。

つけ麺というと、濃厚で味が濃いイメージが強かったのですが、このスープは食べ手がスープの深みへ潜っていくのをアシストしてくれる、ほどよい塩味。口の中に入ると鶏の旨味や醤油の香りが口いっぱいに広がります。透き通ったスープだからこそ、食べ応えのある麺も際立っています。

楽しみ方無限大のトッピング

昆布水つけ麺レビューも後半戦へ突入。ここからがさらに楽しいところなのですが、既に残っている麺は半分ほど。素材の味で楽しませすぎるラーメンも罪です（＋200円で大盛りも可）。

そして、少しの麺とトッピングを一緒にちゅるちゅる実食すると、食感の面白さに感動。メンマゴリッ、チャーシュートロッ、ネギサクッ、麺がギュッ。味のマリアージュも素晴らしく、口いっぱいに広がるスープの中から肉の旨味がじわっ、噛んだメンマから個性的な味がじわっ、その全てに負けないしっかりとした麺の味に、時折現れるネギの辛味。口に入れるトッピングの組み合わせによって、全く違う体験ができるので、麺が足りない…と感じるほどトッピング1皿で何度も楽しめました。