
世の中には2種類の人間しかいない。「たません」を知る者か、今から知る者か。
たませんとは、大きな小判型のせんべいで、焼いたたまごにソースとマヨネーズで味付けし、サンドした定番屋台グルメ。実は、愛知県の誇るご当地グルメだったらしい!?しかも、たませんに欠かせない「せんべい」は碧南市で多数生産されているのだとか。
この記事では、愛知県西三河エリアでたませんを提供しているお店をめぐりながら、たませんのルーツや特徴をたどります。お店を随時訪問して記事を更新していくので、お楽しみに!
※2024年5~6月取材・撮影、2025年3月最新情報に更新。価格はすべて税込
そもそもたませんとは?
たませんとは、大きな小判型のせんべいで、ソースとマヨネーズで味付けした薄焼きたまごや目玉焼きをサンドした定番屋台グルメ。小田急多摩線とはまったくの無関係です。
この記事を書いている私、鶴見のたませんデビューは2009年。中2の夏、安城七夕まつりでした。当時は屋台で300円。せんべいのパリパリ感と食べ応えのあるたまご焼き、まろやかなソースとマヨネーズのマリアージュに思わず絶句したのを覚えています…!
最近は夏祭りに出かけることも減り、すっかりご無沙汰でしたが…近所のはなしインスタグラムで「たませんが食べられるお店」を募集すると、来るわ来るわお店情報~!各店のたませんのルーツや特徴をたどるべく、いざ出陣!
パリパリ食感を堪能!「こもれび屋」
まずやってきたのは、知立市にある「こもれび屋」。障がい者福祉事業を手掛ける「こもれびグループ」が運営するたこ焼き屋さんです。こちらでは、たこ焼き12個入り400円、オムそば200円、ポテト100円など、驚きの超お手頃価格!
「たません」もこれまたお財布に優しい100円!特徴的なのが、せんべいを半分に割らずに手渡してくれる(右)ので、パリパリ感が長持ちするところ。割るかどうかはお好みで♪お持ち帰りの場合(左)は、玉子焼きとおせんべいが別々になっているのもありがたい~!
ベテランスタッフに直撃取材
お店オープン1年目からのベテランスタッフ・畑中さんにお話を聞きました。
こちらのたませんについて教えてください!
「オーソドックスなたませんですね。具材は焼きたての薄焼きたまご、ソース、マヨネーズ、天かす、紅しょうが。紅しょうがの有無は選べますよ!
せんべいは、2016年のオープン当初からずっとヤマサ製菓さん(碧南市)の『たこせんべい』です」
たまご焼き器で焼き上げた薄焼きたまごが、たこせんべいにシンデレラフィットしています!
「駄菓子屋」の思い出が根底に
たませんは、いつからメニューに入っていますか?
「オープン時点からずっとレギュラー商品です。『自身が幼いころ通った駄菓子屋のように、子どもたちが集まる場を提供したい』という社長の思いからオープンしたお店なんですよ!」
小学生のころこもれび屋がオープンして以来、中学生・高校生になった今も通い続けているという子どもたちも。
最後にお店のPRをお願いします!
「オープン以来、地域の子どもたちの集まる場として愛されています。看板メニューのたこ焼きもぜひどうぞ!」
こもれび屋
場所:愛知県知立市弘栄3-43
時間:11:00~18:00(第3月曜日のみ15:00〜18:00)
休み:土曜、日曜(GW・夏季・冬季連休あり)
駐車場:あり
電話:0566-45-5758(電話予約可)
※すべて手作業で丁寧に作っているので、注文が立て込むと待ち時間が生じる場合があります
キュートなプチカフェにも!?
続いては、高浜市にある雑貨屋&プチカフェ「Happy Blue」。ハンドメイド雑貨やスイーツ、ワークショップイベントなどを楽しめるスポットです。こんなおしゃれな空間で、意外にもたませんを提供しているとの情報をキャッチ!営業時間中、いつでもオーダーできます。
たませんのメニューは2種類で、シンプルな「たません」(250円)と「シーたません」(280円)とのこと。え、「シー」って何なの?さっそく注文してみます!
今はなき青春の味を再現
こちらがシーたません。よ~く見ると…シーから始まる、マグロのアレがたまご焼きに入っているではありませんか(大人の事情で具体的な名前は差し控えさせていただきます)!さっそくいただくと、ツナの歯ごたえと旨味が、まろやかなたまごと相性抜群~!詳しい話を、オーナーの市川さんに聞いていきます。
こちらのたませんについて教えてください!
「私自身が中学・高校と6年間通い詰めていた、名古屋市の『ばばちゃん』というお店のたませんを再現しています!シーたませんもばばちゃんで食べていました。今はもう閉店してしまったんだけど…。お好み焼きとか焼きそば、たませんを鉄板で目の前で作ってくれて、それをずっと見ていました」
青春の味を、自身のお店で再現して提供する…何だか夢がありますね!
おいしさの秘密は仕上げにあり
続いて、厨房に潜入!たまごをツナと合わせてかき混ぜ、形を整えながら大きめのフライパンで焼いていきます。
「ばばちゃんではせんべいにソースを塗って鉄板で焼きつつ、横でたまごを焼いていたんですよね。うちも鉄板が欲しい…(笑)」
焼きあがったたまごをせんべいにのせ、ソースとマヨネーズをトッピング。さらに…
「仕上げにちょっと塩をふっています。これがばばちゃん流!」
ちなみに、せんべいを折って半分にしないのも、ばばちゃんスタイルを踏襲しているのだそう。「折って食べるのは邪道だと思っているんで!(笑)」と笑顔の市川さんでした。
Happy Blue
場所:愛知県高浜市芳川町3-5-23
時間:10:00〜16:00
休み:月曜、その他不定休の場合あり
駐車場:あり
たません情報募集中!
あなたの知っている「たません」情報を募集します!近所のはなし公式SNSや、近所のはなしリクエストフォームから、どしどしお寄せください!
(取材:鶴見弥耶/2024年5月~6月取材・撮影)
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