愛知県高浜市に2023年6月30日にオープンした、テイクアウト専門店「らいどころ」。木のぬくもりと大きな窓が特徴の店内には、毎日バラエティー豊かなメニューが並びます。野菜たっぷりのお弁当は彩りもよく、味はもちろん、体にも目にもうれしいもの。
近所のはなし取材班はオープンしたばかりのらいどころで、調理を担当している杉浦さんと、そのサポートをしている寺井さんにお話を伺いました!「お弁当のこだわりは?」「どんなお店を目指していきたい?」これを読めば、今すぐらいどころのお弁当を食べたくなるはず!
※2023年7月取材・撮影、10月営業情報を更新
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木のぬくもりと白いのれんがカワイイ♪
「らいどころ」は高浜郵便局の向かい「ひろば一本木」にオープンしたテイクアウト専門のお弁当屋さんです。
足を運んでみると、木のぬくもりを感じられる外観に思わずほっこり。大きな窓からは店内の様子がすぐにわかるようになっています。
夢だった自分のお店 背中を押したのは…
調理を担当している杉浦さんは、もともと料理が好きで、介護施設などで高齢者向けの調理を担当してきたそう。「ずっと自分のお店をやりたかった」という杉浦さんの背中を押したのは、パートナーの寺井さんでした。「『やろうよ』って言ってくれて。言ってくれなかったら、決断しないままだったかもしれないです」と杉浦さん。
約3年かけて物件を探し、現在の物件と出会ったことで、本格的に開業準備をスタート。2023年6月に、念願だったお店をオープンさせました。
目でも楽しいお弁当 メニューは日替わり
1日に販売するお弁当の種類は全部で5種類。メニューは日替わりで、「らいどころ」公式インスタグラムで確認することができます。雑貨屋さんで働いたこともあるという杉浦さんが作るお弁当は、彩りもよくとてもキュート!メインのおかずと野菜がバランスよく配置された鮮やかなビジュアルは、見ているだけでもお腹が空いてしまいそう…。
現在、お弁当のお米には岐阜県東白川村のコシヒカリを使用しています。冷めてしまうお弁当で使っても、お米のおいしさがしっかり残るのがポイントだそうです。
いちおしメニューは「チキン南蛮弁当」
杉浦さんのいちおしメニューは「チキン南蛮弁当」(864円・税込)です。時間が経つとどうしても硬くなってしまうお肉を、前日から仕込むことで柔らかく仕上げています。丁寧な仕込みのおかげで、温めなくてもお肉のジューシーさを堪能できます。しば漬けを使ったピンクのタルタルソースは、目に鮮やかなだけではなくさわやかな味わいがアクセントに。
メニューはほかにも、「のり弁当」や、夏野菜たっぷりの「焼肉弁当」、「とんてき弁当」、「キーマカレー」など、多彩なメニューが並びます。
お弁当以外に惣菜の取り扱いも
らいどころでは、お弁当だけではなく惣菜も取り扱っています。中でも「チャーシューサラダ」(486円・税込)は杉浦さんのいちおしメニュー。チャーシューは煮るのではなく焼いて作るのがこだわりで、スパイスを使って前日から仕込まれたパンチのある味が特徴です。杉浦さんが「お酒のつまみを作るのも得意なんです」と話す通り、おかずとしてもおつまみとしても好評だそう。
ほかにもポテトサラダ、唐揚げやコロッケなどを用意。お弁当にプラスしてもよし、持ち帰って晩酌のおともにしてもよし。メニューの選択肢が多いのはうれしいですね。
クラフトビールが飲めるバーに変身!?
らいどころのかわいいロゴは、なんと寺井さんの手書き。平日は会社勤めをしながら杉浦さんをサポートしているという寺井さんは「僕は試食担当です」と謙遜しながらも笑顔を見せます。「らいどころ」という名前は、寺井さんの名前と台所をかけたもので、「みんなの居所(いどころ)」というコンセプトが込められているそうです。
大のクラフトビール好きだという寺井さん。ゆくゆくはらいどころの夜の時間帯を利用して、杉浦さんが作るできたての温かいおつまみと、寺井さんがセレクトした全国のクラフトビールを一緒に楽しむことができるバーをオープンさせる予定だそうです。2024年にオープン予定のクラフトビールバーが高浜市の新しい名所になるかも?
お店の願いは「近所の皆さんが集まる憩いの場に」
らいどころでは、杉浦さんが介護施設で働いていた経験を生かし、高齢者の方でも気軽に利用できるように値段や品ぞろえを工夫しています。杉浦さんは「1人で暮らしているお年寄りにとって、遠くまで食事を買いにいくのは大変だし、宅配のお弁当では味気ないと思うんです。だから、近所の方には毎日お越しいただけるよう、お惣菜はお手頃な価格で販売しています。『皆さんの食卓にもう1品置いてほしい』という思いを込めています」と胸を張ります。
さらに、今後はイートインスペースを設置する予定で、杉浦さんは「近所の皆さんが集まってくれる憩いの場になるのが夢です」と目を輝かせます。らいどころの物語は、大きな目標に向かってまだ始まったばかりです。(2023年7月取材・撮影/取材:安藤香奈美)