夏の果物といえば桃! 甘くてほのかなピンクが愛らしい桃を使ったスイーツはいろいろありますが、中でも桃パフェは毎年話題になる夏スイーツのひとつ。期間限定メニューであることが多いため、人気店には行列ができるほどです。今年はどこの桃パフェを食べようか、迷っている人も多いのでは?
この記事では、西三河エリアで味わえる桃パフェ4種類を紹介します。それぞれに特徴があり、そのバラエティの豊富さに驚くはず。4店舗全てをハシゴするのもおすすめですよ!
※2023年7月取材・撮影、2024年情報確認 ※お出かけの際は最新情報をご確認ください
地域から愛される老舗の八百屋「八百甚」
愛知県高浜市にある八百屋「八百甚」は、フルーツサンドも有名な八百屋さんです。創業は明治時代。店内には果物だけではなく、野菜や出来立てのお惣菜、鮮魚、お肉なども所狭しと並んでいます。お客さんとスタッフの距離が近く、会話が楽しいのも特徴です。
八百甚のフルーツ部門は、「ちっす!」というあいさつでお馴染みの新美社長が担当。プロの目利きにより仕入れた果物は、ハズレるわけがありません!
丸ごとの桃と濃厚なミルクソフトとの相性抜群
こちらが八百甚の「丸ごと桃ソフト」(1段1,200円・税込)。桃を丸ごとどーん!とのっけた、ダイナミックさが特徴です。プラス500円で桃を一つ追加できるそうで、「どこまで乗せられるんですか?」と聞いたところ「どこまででも!」と元気のよいお答えが。ちなみに2022年の最高記録は7段だったそう。転がり落ちないのか心配になりましたが、桃同士は串でドッキングされているそうなので、ご安心を。
カップの部分に詰まっているのは、北海道牛乳を使った濃厚なミルクソフト。桃と一緒に食べると、得も言われぬ美味しさです。
「アレで!」とオーダーすると…?
新美社長の遊び心が爆発した、パンティーバージョンがこちら。桃をセクシーなお尻に見立てた桃ソフトです。追加料金は不要で、元気よく「パンティーで!」と伝えればOK。恥ずかしければ「桃ソフト、アレで」でも通用するそうですよ。
また、他のフルーツも食べたいという欲張りさんには、好きなフルーツを伝えればトッピングすることも可能です。桃の品種や産地は特に決まっておらず、その時に一番おいしい桃を使っているそう。桃ソフトの提供は10月中旬ぐらいまで。テイクアウト用のカップに入れてもらえます。
八百甚
場所:愛知県高浜市青木町4-5-21
休み:日曜
営業時間:8:00~18:30
電話番号:0566-53-0740
駐車場:あり
カフェとしてリニューアルした「ラクオーレ」
続いて訪れたのは、愛知県刈谷市にある「cafe La.cuore(カフェ ラクオーレ)」。欧風レストランとして営業していた「La.cuore di taku」が2023年7月1日に刈谷市の住吉町へ移転リニューアルするのに伴い、旧店舗をカフェとして営業することに。
レストラン時代に人気だったカフェプレートや、パフェなどのスイーツメニューを提供しています。カフェになった際にドアの色やインテリア小物に変化が見られ、より一層オシャレになりました。
エレガントな立ち姿の桃パフェ
「白桃と濃厚バニラのパフェ」(1,680円・税込)は、丸ごと1個の桃にピーチジェラート、蜂蜜ゼリー、濃厚バニラアイスが組み合わさった一品。てっぺんに乗った桃のクッキーがキュート!ぷるぷる食感の蜂蜜ゼリーはほのかな甘さで、桃との相性も抜群です。
バニラアイスは濃厚でありながらも桃をじゃましない絶妙な味わい。果物との相性を考慮して配合を微妙に変えているのだそうです。
食感の違いがアクセントになり、最後まで飽きずにペロリ
毎年人気だという桃のパフェは、少しずつ変化しているのだそう。「今年はどんな桃パフェにしようか…」と店長の田邊さんは頭を悩ませているそうです。桃のクッキーの下にあるのは白玉だんご。パフェには比較的珍しい素材ですが、食感が好きという理由で必ず入れているのだそう。
クリームやジェラートのとろける舌触りが多いなかで、もぎゅもぎゅした白玉だんごは程よいアクセントに。桃パフェは、8月中旬くらいまでの提供を予定しています。
cafe La.cuore(カフェ ラクオーレ)
場所:愛知県刈谷市築地町2-11-1 グランドハウス1F
休み:インスタグラムにてご確認下さい
営業時間:平日11:00~15:30、土日祝11:00~16:00
電話番号:0566-24-2110
駐車場:あり
圧倒的レトロな喫茶店「珈琲閣」
愛知県西尾市にある、レトロ感たっぷりの「珈琲閣」は、店長の本多さんのお父様が1974年に開店。開店当時とほとんど変わっていないという店内には自然光が差し込み、凝った照明や木製の備え付け棚など味わい深いインテリアが印象的です。
ひっきりなしに訪れるお客さんは、パフェやフルーツサンドなどのスイーツ類や、モーニング、サンドイッチなど、お目当てのメニューとともにゆったりとした時間を過ごしています。
芸術作品のような桃パフェ
パフェの中でも一番人気という「ももパフェ」(1,980円・税込)は、まるでアートのような美しさ。1.5玉の桃を使用しているという桃感たっぷりのパフェです。
桃はフレッシュ、コンポート、ゼリー、ソースという4つのバリエーションで味わえます。さらにすももソースやラズベリーソース、ところどころに入るキャラメルパンナコッタや、岩塩クランブルなど、味や食感に変化があるのも美味しさの秘密です。
桃本来の味が引き立つパフェ
「桃本来の味を大切にした」という本多さん。珈琲閣の桃パフェには「マスカルポーネアイス」を入れており、アイスのミルキーな味わいが桃本来の味を引き立ててくれます。
人気殺到の珈琲閣では、メニューの予約は受け付けていませんが座席の予約は可能です。予約はホームページからのみ。提供は9月いっぱいを予定しています。桃の追熟状況によって提供数が限られるため、食べられたら超ラッキー!
珈琲閣
場所:愛知県西尾市緑町5-57
休み:金曜
営業時間:月~木曜9:00~17:00、土日祝11:00~17:00(L.O.16:00)
※モーニングは10:30まで、フルーツサンドなどのフードメニューは11:00から
電話:0563-56-3062
駐車場:あり
カフェスペースもあるパティスリー「お菓子の店 ナチュール」
最後にご紹介するのが、愛知県安城市にある「お菓子の店 ナチュール 篠目本店」。パティスリーなので、店内にはホールケーキや季節のフルーツを使ったショートケーキ、焼菓子などさまざまなお菓子が並んでいます。
ギフト用の商品も豊富で、老若男女に喜ばれそうなものがいっぱい。お店に入って右手にあるカフェスペースでは、パフェはもちろん、店頭で購入したケーキをいただくこともできます。
カスタードと生クリームとのハーモニーが味わえる桃パフェ
ナチュールの「桃パフェ」(2,000円・税込)は開店時からオーダーOK。朝活ならぬ、「朝パフェ」だって可能です。
約1.5個分の桃に、カスタードや生クリーム、バニラアイス、さくさくのパイ生地がたっぷり詰まっています。桃の味をじゃましない、甘さ控えめの味なのでボリューミーながらもぺろりと完食。特にカスタードと生クリームの絶妙な配合となめらかさは、「さすがパティスリー!」と舌を巻く美味しさ。ドリンクセット(2,200円・税込)もあります。
一番人気なのも納得!大きな桃がたっぷり
この時期はメロンやマンゴーなどのパフェも提供していますが、桃が一番人気だそう。大ぶりでジューシーな桃を堪能しようと、家族連れやマダムたちで賑わうそうです。提供期間は8月中旬のお盆明けぐらいまでとのことですが、食べたい方はお早めに。桃が豊富な時期は電話予約可能ですが、シーズンの終わりがけは桃の入荷次第のため予約はできません。
どの桃パフェもそれぞれ特徴があり、これほどバリエーションがあるのかと驚かされます。この夏は西三河で桃パフェをハシゴしてみては?(取材:河合春奈/2023年7月取材)