愛知県西尾市一色町にある人気の観光スポット「一色さかな広場」。佐久島への高速船乗り場があることでも知られており、観光客はもちろん、地元の人もおいしい魚介類を求めて通っています。
「一色さかな広場」の開店前に、隣接する「朝市広場」でお買い物が楽しめるって、知っていましたか?早朝5時から8時(土日は12時)ごろまでしか開いておらず、なかには土日のみ営業のお店もあるのだとか。そんなレアでディープな朝市広場に行ってきました!
(※価格は全て税込です)
早朝5時から活気付く「朝市広場」
薄暗い港の空に、ようやく朝日が昇り始めるころ。「一色さかな広場」に隣接する「朝市広場」には威勢のいい声が飛び交いはじめます。
約13店舗が軒を連ねる建物の中には、水揚げされたばかりの新鮮な魚介類を中心に、野菜や果物、干物や手作りのお惣菜などがずらりと並んでいます。朝から元気な声や笑顔に出会うことができて、お買い物気分も高まりますね!
今回は数ある店舗の中から2店舗をご紹介。さっそく行ってみましょう!
テイクアウトメニューが充実!「TOTOCO」
まずご紹介するのが、建物の中央ほどに位置する「TOTOCO」。一際かわいらしいピンクの看板と、黄色のニコちゃんマークが目印です。こちらでは、カップに入ったカラフルなお寿司や、数量限定のコロッケなど、テイクアウトメニューが充実!購入すれば店内でいただくこともできます。
鮮魚店が営んでいるだけあり、鮮度も目利きも抜群。土日のみの営業ですが、女性客や子ども連れのお客さんで多く賑わっていましたよ!
大小選べるカラフルな「カップ寿司」
「TOTOCO」の一番人気は、こちらのカップ寿司。大小の2サイズから選べます。「具材は、その日に獲れた地物の魚を中心に、マグロやいくらなどさまざまです」と話すのは、店主の勝千尋さん。色とりどりに盛り付けることを心がけているそうです。
10cmほどの深さの大サイズ(500円)には、少食な人でも安心して食べられるくらいの量の酢飯がふんわりと入っていて、時間が経っても固くならずにいただけます。
魚介類は一口大にカットされているので、食べやすい!
小サイズ(150円)は、子どもにはもちろん、パーティのオードブルにも喜ばれそう!こちらも、日替わりでさまざまな具材が楽しめます。5つで700円、10個で1,400円とお得になるのもうれしいところ。
地元の高級のりを使った「のりごろう」
もっとガッツリ食べたい!という人には「のりごろう」(400円)がおすすめ。
香り高い地元の高級のりを惜しげもなく使用し、たっぷりのご飯で具材をサンド。海老カツや魚フライ、明太子などの味が楽しめます。子どもにも持ちやすいサイズで、ご飯もポロポロとこぼれることなく、最後の一口までおいしくいただけます。
そのままでもおいしいですが、家に持ち帰って食べる場合は少し温めてもOK!いくつか買って、みんなでワイワイ選ぶのも楽しいですね。具の内容はその日によって変わるので、訪れるたびに新しい味わいと出会えます!
幻の「牡蠣の蒲焼き風弁当」も絶品!
「来たときあったらラッキーだよ!」と勝さんが太鼓判を押すのは、こちらの「牡蠣の蒲焼き風弁当」(1,000円)。大ぶりな牡蠣を甘辛く仕立てたタレに絡めて焼き、ご飯が見えなくなるほど敷き詰めた一品です。
濃厚な牡蠣の旨味とタレの味が口いっぱいに広がって、絶品!牡蠣が好きな人やちょっとリッチなランチを楽しみたい人は、見つけたらぜひご購入を。取材時も、残り3個があっという間に売れていきました!
インスタでファンが交流!限定品は開店直後が◎
お店に来ていたお客さんに声をかけると、なんとインスタで「TOTOCO」を知ったファン同士とのこと!「インスタで偶然見つけて、一度買ってみたらとてもおいしくて、それから通うようになりました」「住んでいる場所も全然違うのですが、『TOTOCOファン』で繋がりました」と話してくれました。
常連さんによると、ユニークなネーミングで親しみやすいメニューを提供しているのが「TOTOCO」の魅力なのだとか。「きよ子のコロッケ」や「海鮮焼きそば野郎」など、確かにおもしろい名前のメニューが多いですね。さらに「数量限定のメニューが多いので、開店直後に来るのがおすすめですよ!」とのアドバイスもいただけました!
見て、食べて笑顔になれる商品が揃った「TOTOCO」。土日のみの営業なので、訪れる際はご注意を。インスタもチェックしてみてくださいね!
TOTOCO
営業日:土日のみ
営業時間:5:00〜11:00ごろ
支払い方法:現金のみ
名物店主が出迎えるしらす専門店「山元商店」
山盛りのしらす丼(もちろんサンプルです)を持ってポーズを決めてくれたのは、しらす専門店「山元商店」の名物店主・山田元気さん。「魚に詳しくなくても、買うものが決まっていなくても、来たらとにかく俺に声かけな!」と頼もしい一言!
店内では土日限定で出来立てのしらす丼や浜焼きを味わうことができるのだそう。早速、自慢のメニューの数々を見せていただくことに!
専門店ならではのボリューミーな丼!
一番人気は、生しらす、釜揚げしらす、アキアミエビなどが贅沢に盛られた「豪華3色丼」(1,300円)。日間賀島で獲れた新鮮なしらすは、あえて太めのものを仕入れており、濃厚な風味とぷりぷりとした弾力を感じられます。
乾燥したものが一般的なアキアミエビも、丼で使用するために釜揚げに仕立てているのだそう。
単品での注文もできますが、ここはお得なセットをいただくのがおすすめ。一色産ヒラメのあら汁やしじみ汁、あおさ汁から選べる味噌汁や、6種類から選べる浜焼きがついて、なんと1,600円!こんなにお得でいいんでしょうか……?
しらす丼には専用タレをお試しあれ
テーブルには、山元のしらす丼のために開発された専用のタレが。厳選されたたまり醤油をベースに、ほんのりとごま油の風味が効いていて、ほのかな甘みを感じられます。
しらすの塩味と相まって、また違った味わいを楽しむことができます。
こちらのタレは店頭でも販売しているので、しらすを買って帰る人はこのタレも手に取ることが多いそうですよ!
直火で炙る絶品大アサリに、悶絶!
人気の大アサリ(300円※大きさや水揚げ状況により時価)は、なんとお店の人がバーナーで炙ってくれるんです!醤油とあさりの出汁があふれ、たちまち香ばしい煙が立ち込めます。
アツアツのうちに口に含むと、大ぶりな身から濃厚なエキスがしみ出てきて、これはもうたまらない!
こちらも単品で注文できるので、追加してさまざまな浜焼きを味わってみるのもおすすめです。ハダカイワシの干物やホタテ、天然赤海老など、豪華なラインナップから選べます。
なかなか味わえないレアなメニューも!?
「今日のイチオシはコレだよ!」と山田さんが提供してくれたのは、なんとくじらの肉!鮮度のいいうちに下処理をしているため独特の臭みがなく、ごま油と醤油の絶妙な味付けで、苦手な人でも食べやすいのだそうです。
一口食べてみると、ほどよい弾力が楽しめ、噛むほどに濃厚な赤身の旨味が口いっぱいに広がっていくのがわかります。ほのかにごま油の香りもして、臭みも全く感じません!初めてくじらの肉を食べる人にも抵抗なく、おいしく味わうことができます。
途中で卵黄を潰すと、また違った味わいに。お酒のお供にはもちろん、炊き立てのご飯といただいても好相性間違いなしです。
「会話のキャッチボール」を楽しんで!
山田さんが心がけているのは、対面販売ならではの温かな接客。「今日はこれが安いから買って買って!と押し付けるような売り方はしません。来た人との会話を楽しみながら、その人がどんな魚を食べたいかを一緒になって考えるのが、うちのやり方ですね!」。
たとえば、バーベキューをするという人には網でも焼きやすい魚をホイルに包んで提供したり、すぐに食べず冷凍する人には新鮮な解凍方法も伝えたりと、お客さん目線に立つことを大切にしているのだとか。ここで会話をしていると、自然と魚に詳しくなれそうですね!
山元商店
営業日:土日のみ
営業時間:土曜は5:00~9:00(L.O.8:30)、日曜は5:00~12:00(売り切れ次第終了)
支払い方法:現金、各種クレジットカード、各種電子マネー
気軽に話しかけてお役立ち情報もゲットしよう
鮮魚や青果を買うことができるだけでなく、充実したメニューがテイクアウトできたり、作りたての新鮮な定食もいただけたりする「朝市広場」は、ふらりと訪れるだけでも元気がもらえるスポット。
カメラを向けると気軽にピースしてもらえるほど、どのお店の人も親しみやすい人ばかり!旬の魚についての情報やおすすめの調理法など、何でも気軽に聞くことができますよ。
早朝から元気をもらえるスポット!
観光スポットとしても人気の「一色さかな広場」ですが、早朝から賑やかな「朝市広場」も見逃せませんね。今回ご紹介した限定商品を購入したいなら、土日の早朝5:00〜6:00ごろに行くのがおすすめ!
対面販売ならではの会話も楽しみながら、市場でのお買い物を満喫してみてくださいね!
一色さかな広場・朝市広場
場所:愛知県西尾市一色町小藪船江東176
電話:0563-72-3700
営業時間:5:00〜8:00
(土日は5:00〜12:00ごろ)
定休日:月・水曜
駐車場:200台(一色さかな広場・朝市広場共用)
アクセスマップ
さかな市場近くの耳より情報はこちら!
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