ホクホクねっとりしたあま~い味がたまらない焼き芋は、特に寒い季節になると恋しくなりますよね。そんな焼き芋、いま世間でブームを巻き起こしており、全国各地で焼き芋専門店が続々と出店しています。皆さんも一度はお店を目にしたことがあるのでは?
実は、愛知県碧南市に焼き芋専門店の元祖とも呼べる有名店があることをご存じでしょうか。お店で取り扱うサツマイモは50種類以上!今や当たり前となった冷たい焼き芋を開発したのも、こちらのお店とのウワサが。いったいどんなお店なのか取材に行ってきました。
※2022年9月取材・撮影、2024年10月商品情報を更新。お出かけの際は最新情報をご確認ください
焼き芋好きなら誰もが知っている有名店!
愛知県碧南市の名鉄北新川駅から徒歩7分、植物に覆われた外観が目印の「やきいも丸じゅん」は、焼き芋好きの聖地として有名で、メディアにも何度も取り上げられた焼き芋専門店です。
お客さんが焼き芋を求め、お店の外の道路にまで行列ができることも。この日もたくさんのお客さんが焼き芋を求め、続々と入店していました。一体どんな焼き芋が食べられるのか、ワクワクした気持ちでお店へ!
50種類以上の中から、今日美味しい焼き芋を!
ショーケースに並ぶ焼き芋の名前に、サツマイモってこんなに種類があったの!?と思わずびっくり。さらに販売窓口の上には、お店で取り扱いのある全国のサツマイモの銘柄が並ぶ看板が。その数なんと50種類以上!
お店に並ぶ焼き芋はどれも最低2カ月以上寝かせ、熟成させています。また、どのサツマイモが今どんな状態なのか分かるよう、店頭の看板に表示。販売している焼き芋は、今日美味しく食べられるものを厳選しているのだそう。
気になる味はサツマイモチャートで確認
好みのサツマイモを探す際におすすめなのが、焼き芋チャートです。店主の石川順一さんがこれまで食べてきた焼き芋を、甘さや食感を元に分類。食べた瞬間甘味を感じる「ねっとり系」と、焼き上がりはねっとり系ですが、購入してから時間が経つことで、噛めば噛むほど甘味の出るイモに変わる「ホクホク系」に分け、さらにサツマイモの糖度で細かく分類したのだそう。
サツマイモはおなじ「甘い」「ねっとり系」でも味わいが全く違うとのこと。チャートを参考にすれば、その日の気分にあった焼き芋が食べられるかも!
「ねっとり系」の焼き芋は濃厚な甘みが最高
この日にいただいたのは「ねっとり」系の焼き芋「夢ひらく(100g240円・税込)」。どっしりとした重みを感じる焼き芋は、皮から染み出るほど蜜があふれています。割ってみると、鮮やかな黄色とふんわり香る甘い匂いが。
さっそく一口いただくと、ねっとりとした食感と濃厚な蜜の甘みが口いっぱいに広がる、まさに極上の味。パサパサ感を全く感じさせないなめらかな味わいに、焼き芋の概念が覆ること間違いなしです。
美味しさの秘訣は特注のガス窯
おいしい焼き芋を焼き上げる秘訣は、鉄板の上に金網をのせた特注のガス窯。石焼き製法は、特にねっとり系のサツマイモを石に直接置いて焼いてしまうと、イモの蜜が石同士をくっつけてしまい、焼き石を使えなくしてしまう問題が。解決にむけ試行錯誤を重ね、網の上で焼く製法へとたどり着きました。
イモの銘柄によって加熱温度を調整し、長時間かけてじっくり火を通すことで、なめらかな食感とサツマイモ特有の甘みがぎゅっと詰まった焼き芋が出来上がります。
まさにスイーツ!冷やし焼き芋「ひえひえ君」
温かい食べ物である焼き芋に新風をもたらしたのが、元祖冷やし焼き芋「ひえひえ君(画像は紅天使100g240円・税込)」。石川さんがスイーツのように食べられる焼き芋がつくれないかと考え誕生した、ファンに愛されるロングセラー商品です。
一度焼いた後冷蔵庫でじっくり寝かせる「冷熟」をさせることで余分な水分が飛び、甘さが凝縮したおイモに変身。冷やすことでねっとりとした食感と蜜のつまった焼き芋の甘さをより感じられる、絶品スイーツです!
食べてみたくなる!焼き芋のアイディア料理
「缶シリーズ」左から あまじょっぱポテト450円、シャリシャリちゃん500円、ハニーポテト400円(すべて税込)※現在は販売中止
併設されたカフェでは、焼き芋を使ったテイクアウトメニューを販売しています。これまで開発してきた焼き芋創作料理は、なんと20種類以上!例えば「焼き芋ハンバーガー」は、ひき肉と焼き芋を合わせたハンバーグをバンズで挟んだ驚きのメニュー。甘味がアクセントとなり、クセになる味わいなのだとか。
「焼き芋の漬物」は、蜜のつまった瓶に焼き芋を入れることで甘みを凝縮させた、スイーツ好きにはたまらないメニュー。新メニューは思いついた次の日すぐ提供するとのことなので、ぜひ一度チャレンジしてみては。
お店を支えるのは、店主の挑戦を忘れない心
石川さんがお店を始めたのは定年後。元々料理が得意だった石川さんは、ある日焼き芋調理の奥深さに気づき、よりおいしく食べるにはどうすれば良いか考えたのがお店を出すきっかけになったのだそう。「まずは何事もやってみることが大切。もっといろんな人に焼き芋の可能性を知ってもらえるよう、これからもどんどんチャレンジします」と石川さん。
「焼きいも丸じゅん」は、焼き芋への愛と挑戦し続ける熱い心が伝わる素敵なお店でした。(取材:柳瀬菜月/2022年9月取材・撮影、2023年11月商品情報を更新)
焼き芋専門店 やきいも丸じゅん
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