白しょうゆ発祥の地・愛知県碧南市のご当地グルメ「へきなん焼きそば」。2022年3月3日には、碧南市の食材をふんだんに使ったへきなん焼きそばが、100年続く食文化として継承することを目指す「100年フード」に認定されました!
今回は、話題のへきなん焼きそばについて「どこのお店で食べられるの?」「レシピを知りたい!」など、みんなの気になる情報をお届けします。さらに、へきなん焼きそばを盛り上げるべく活動している「へきなん焼きそば まちおこし隊」の秋葉貴史さんに、その魅力を語ってもらいました。
※2022年9月取材・撮影、2023年9月営業時間情報更新。お出かけの際は最新情報をご確認ください
へきなん焼きそばとは?
へきなん焼きそばは、2011年、当時の碧南市議会議員4人が「何か碧南市をアピールできるものはないか」と熟考した末に誕生した、ご当地グルメです。
市の特産品であるにんじんとたまねぎを具材とし、碧南市発祥の白しょうゆと、碧南市の伝統調味料・三河みりんで味付けをしたのが特徴。普通のソース焼きそばと比べてあっさりとした味わいで、「へきなん焼きそばを食べてからソース焼きそばは食べられなくなった!」という根強いファンもいるほど、地域の人から愛されています。イベントではゴミが出ないように、食べられるトレーで提供しているのもへきなん焼きそばの魅力の一つです。
満腹感抜群のメニューが人気の「たぁぶる」
碧南市でへきなん焼きそばを食べられる店舗は全部で12店。今回は、へきなん焼きそば誕生当時から提供している「たぁぶる」へやってきました。
店主の神谷茂世子さんと社員の川久保富士美さんの2人が温かく迎えてくれます。たぁぶるのメニューは基本的にどれも超大盛り!一般的な1人前のご飯の量は150g~180gですが、ココの1人前はなんと250g。一品料理などもすべて2~3人前で提供しています。
もちろん、へきなん焼きそばも超大盛りです。さらに、ドリンクは店内中央にある大きな3面の冷蔵庫からセルフで持っていくスタイル。このスタイルが話題を呼び、20~30代の若い世代に大人気のお店です。
特産品をさらにプラスしたへきなん焼きそば
店舗によってアレンジされているのも、へきなん焼きそばの特徴の一つ。たぁぶるでは、白しょうゆと三河みりんのほか、バターをプラスしています。さらに、碧南市の特産品である小女子(こうなご)をたっぷりとトッピングし、海苔をかけて完成です。(記事のTOP写真が「たぁぶる」で作っていただいたへきなん焼きそば)
料理の味をまろやかにするバターと小女子の相性が抜群で、お箸がどんどん進みます。特に女性からの人気が高いへきなん焼きそばです。
変わらない味をいつまでも
左:川久保富士美さん 右:神谷茂世子さん
「2032年まではお店を続けたい!頑張りたい!」と神谷さん。普段お店に通ってくれている若い年代のお客さんが、社会で活躍する姿を見てみたいとのこと。そのために、神谷さん自身もずっと健康でありつづけ、変わらない味を提供しながらお客さんと楽しく接したいと話してくれました。
にんじんとたまねぎだけでなくたっぷりの小女子も加わり、碧南市の魅力がギュギュっと詰まったたぁぶるのへきなん焼きそば。ぜひ味わってみてください!
お家でもカンタン!レシピを紹介
お家でもカンタン調理で楽しめるところが、へきなん焼きそばのいいところ。用意する材料はこちら。
■材料(1人前)
・焼きそば麺 1袋
・野菜(にんじん・たまねぎ・キャベツ)合わせて約70g
・豚肉 50g
・タレ(白しょうゆ大さじ1.5、みりん大さじ1.5、酒大さじ1、うま味調味料少々)
・油 適量
・トッピングはお好みで
麺を炒めすぎないのがコツ
お好みの大きさに野菜をカットし、熱したフライパンに油を引いたら、まずは豚肉とにんじん、たまねぎを炒めていきます。軽く火が通ったらキャベツと焼きそばを入れましょう。このとき、麺をあまり触って広げすぎないのがポイント。
蒸気で焼くようなイメージで火を通すと、麺がやわらかく仕上がります。最後にタレを回しかけ、軽く炒めたらOK。お皿に盛り付けたらお好みのトッピングをして完成です。
調味料やトッピングで自分好みにアレンジ!
お家で作るからこそ、いろんなアレンジができちゃいます。豚肉の代わりに魚介類を入れて、海鮮焼きそば風に仕上げてもおいしいとのこと。目玉焼きをのせたら子どもが大喜びすること間違いなし。ちりめんじゃこや干しエビ、カツオ節、青のり、刻んだ大葉など、トッピングは自由にお試しを。
ごま油で炒めて味に深みを出したり、オイスターソースを加えてコクを出したり、にんにくを入れてパンチを効かせたり...アレンジは自由自在!自分好みのへきなん焼きそばを作ってみて。
「へきなん焼きそばが1番うまい」を目指して
へきなん焼きそばの認知拡大と、碧南市の活性化を目指して活動している「へきなん焼きそば まちおこし隊」。秋葉さんにへきなん焼きそばの魅力を聞くと、「白しょうゆで味付けをしているので味がくどくなく、最後まで飽きずにおいしく食べらるのが魅力です。以前、碧南市内のイベントでへきなん焼きそばの屋台を出した際、1日に5回も食べに来てくれたお客さんがいました。『こんなにおいしいものどうやって作れるの?』と聞いてくれてうれしかったです」と話してくれました。
まちおこし隊発足当時の目標は「B-1グルメ出場」でしたが、今の目標は「愛知県の焼きそばは、へきなん焼きそばが1番」だと愛知県民に思ってもらうことだそう。まだ食べたことのない人は、ぜひ一度「へきなん焼きそば」を食べてみて。(取材:田中美桜子/2022年9月取材・撮影、2023年9月営業時間情報更新)
たぁぶる
2022年9月撮影
場所:愛知県碧南市住吉町4-95
駐車場:あり
営業時間:平日 11:30~14:00、16:30~23:00(ラストオーダー22:00)/土日祝 11:30~23:00(ラストオーダー22:00)
定休日:水曜、木曜
電話:0566-48-2655
アクセスマップ
へきなん焼きそばを楽しめるお店
■ちゃんこ やぐら
愛知県碧南市立山町3-19-1
■すずキッチン
愛知県碧南市松江町1-71
■さくら
愛知県碧南市縄手町5-111
■たぁぶる
愛知県碧南市住吉町4-95
■福本屋
愛知県碧南市栄町1-32
■ASAHIYA
愛知県碧南市野田町34
■新撰組
愛知県碧南市善明町1-35
■好味家
愛知県碧南市羽根町1-22
■みのりや
愛知県碧南市松江町1-71
■Bakery Dooku
愛知県碧南市源氏町1-15-10
■レストラン美志ま
愛知県碧南市港本町1-7
■だいどころ
愛知県碧南市江口町3-15-3
へきなん焼きそば 公式サイト
へきなん焼きそばの特徴を詰め込んだマスコットキャラクター「しろじゃん」も子どもたちに大人気です。