今、愛知県刈谷市で麻婆豆腐がアツい!という噂を聞きつけ、刈谷駅周辺にある絶品の麻婆豆腐を堪能できる2つの店舗をご紹介すべく、取材してきました。「麻婆豆腐の特徴やこだわりは?」「辛さはどれくらいなの?」など、みんなが気になる情報をお届けします。
2店舗間の距離は徒歩5分程度なので、食べ比べてみるのも楽しそう。「麻婆豆腐ってお店によってこんなに違うのか」とびっくりすることでしょう。それぞれの店舗のオーナーや店長が、麻婆豆腐や店舗の魅力について熱く語ってくれました。
オーナーこだわりの麻婆豆腐が楽しめる専門店
まず1店舗目は「三河麻婆豆腐専門店MA-BO」。刈谷駅北口から徒歩3分の場所で2022年3月にオープンしました。
「昔通っていたラーメン屋の麻婆豆腐が大好きだった」というオーナーの井上明さん。どうにかその味を再現できないかと試行錯誤し、大好きだった麻婆豆腐の味を自分の店舗でお客さんに届けられるようになりました。井上さん一押しの麻婆豆腐を求めて、近隣で働くサラリーマンが多く訪れています。
八丁味噌の風味と肉の食感が特徴の麻婆豆腐
三河麻婆豆腐専門店MA-BOでは、料理すべてに三河産の食材を使用しています。「名物三河麻婆豆腐」(850円・税込)は、2通りの粗さでミンチした三河ポークの歯ごたえのある食感が特徴です。細かいミンチに麻婆餡が絡み、粗いミンチが肉の存在感を強調しています。そして、口の中に広がるのは山椒の香りと八丁味噌の風味。ご飯と一緒に食べたくなること間違いなしです。
また、高浜市にある「おとうふ工房いしかわ」の豆腐は、木綿と絹の好きな方を選べます。豆腐の味や食感を楽しみたい人は木綿を、のどごしが良いものが好きな人は絹で食べるのがおススメ。辛いのが得意でなくてもおいしく味わえます。
麻婆豆腐は10種類!味変できる調味料も
三河麻婆豆腐専門店MA-BOでは、なんと10種類の麻婆豆腐を堪能できます。まろやかな味わいが好きな人は「モッツァレラ麻婆豆腐」(980円・税込)や「半熟玉子麻婆豆腐」(850円・税込)がおススメです。
また、テーブルには味変できる調味料も。ごまをたっぷりとかけてコクを引き出してもよし、ニンニクオイルで辛さをプラスしてもよし、カレー粉でキーマカレーのような味わいにしてもよし、一度でいろいろな味を楽しめます。また、テーブル上で温め直しもできるようになっていて、最後まで熱々の麻婆豆腐が食べられます。
食材にこだわった麻婆豆腐
「おいしくて体に良いものを食べてほしい」という井上さん。食品添加物は使用しておらず、鮮度の良い地元の食材のみを使って料理を作っています。
また、「お店の味を自宅でも楽しめるように」とテイクアウトやデリバリーにも力を入れていて、レンジ・オーブン対応で容器を広げるとそのまま器になる便利な「おりがみカップ」で料理を提供。お店自慢の麻婆餡はテイクアウト用に真空パックでも用意されています。「たくさんの人に三河麻婆豆腐専門店MA-BOの麻婆豆腐を味わってもらい、人々に愛される店舗を目指したい」と話してくれました。
三河麻婆豆腐専門店MA-BO
アクセスマップ
異国に来たような気分になれる店内
次に紹介するお店は、同じく刈谷駅北口側、三河麻婆豆腐専門店MA-BOから徒歩5分の場所にある「麻婆飯店」。店内に足を踏み入れると、異国情緒あふれる空間が広がっています。
「千と千尋の神隠し」のモデルともいわれる台湾の九份をイメージして作られた店内には、段差や坂、標識などが多い九份の特徴が盛りだくさん。店内窓側の席にはニンニク型の大きなランプが天井を彩ります。絵師が直接描いたという壁の絵は、ダイナミックで美しいものばかり。トイレの中までこだわった店内の装飾に圧倒されます。また、置かれているメニュー表は新聞のデザインになっていて、持ち帰りもOK!
自家製の豆腐と辣油がこだわりの黒麻婆
麻婆飯店の名物は、「黒麻婆豆腐」(1,078円・税込)。山椒が効いた、痺れる辛さが特徴の麻婆豆腐です。
麻婆豆腐に合う食感と甘みにこだわった濃厚豆腐と、5種類の唐辛子をブレンドしたラー油はこだわりの自家製。食べた瞬間から口の中で広がる、牛すじ肉の香りと甘みがたまりません。しばらくするとじわじわと辛さが押し寄せてきて、額に汗がにじみます。とろみのある麻婆餡がなめらかな豆腐に絡んで、旨みと辛さをしっかりと感じられる麻婆豆腐でした。
唐辛子たっぷり!インパクト抜群の麻辣麺
一目見ただけで「これは激辛メニューだろう」と思う「麻辣麺」(968円・税込)。見た目の通り唐辛子の香りが強く、辛いもの好きが飛びつきそうなメニューです。
注文する人の中には、唐辛子まですべて食べるお客さんもいるそう。「インパクトのある料理を作りたかった」とマネージャーの武笠彰範さん。激辛料理好きでないとトライするのに勇気がいる見た目をしていますが、牛すじミンチの甘さと唐辛子の辛さがマッチした、お店の一押しメニューです。
遠方から足を運ぶお客さんも
平日のランチは会社員の人たちで大賑わいだという麻婆飯店。土日はファミリーやカップルが多く来店するそうです。
フォトジェニックな店内が話題を呼び、「女性のお客さんがたくさん来て写真を撮っています」と店長の眞野雄一さん。若い世代だけでなく、20代後半~30代くらいの主婦層にも大人気なのだとか。「Instagramを見て来ました!」と、名古屋や三重からも多くのお客さんが足を運んでいるそうです。辛いものが大好きな人はもちろん、九份の雰囲気漂う店内を味わってみたい人は、ぜひ麻婆飯店を訪れてみて。(取材:田中美桜子/2022年6月取材)