※2018年2月取材・撮影、2023年9月価格・営業時間の情報更新。お出かけの際は最新情報をご確認ください
カラフルな通りにひっそりと佇む珈琲店
はじめて、そして、ひとりでは少し入りづらいお店を紹介する「はじめシュラン」。今回のお店は愛知県知立市。
名鉄牛田駅から歩くこと約5分。日系ブラジル人をはじめ多国籍の住民が暮らす知立団地の近くということもあり、異国の陽気さが入り混じった独特の雰囲気。少しドキドキしながら歩いていると、ネイビーカラーが印象的なお店が。周囲の店とどこか似つかわしくない雰囲気ですが、一体どんなお店なんでしょうか･･･。
ブルックリンスタイルのおしゃれな店内
店に入ると、香ばしいコーヒーのいい香り！奥に伸びる広い空間には、シンプルかつ洗練されたインテリアが規則正しく配置され、さながらアメリカのコーヒーファクトリーのよう。
世界各国の珍しい、おいしいコーヒーが数多く用意されていて、店内で飲むこともできますし、コーヒー豆を購入することもできます。定番のブレンドコーヒー（550円・税込）はもちろん、中には、1杯2,500円もする超貴重なコーヒーもあるんです。店主に相談すれば、その人好みのコーヒーを選んでくれます。
コーヒーに魅せられた元テレビ局ディレクター
「当店は、コーヒーの多彩な魅力に触れるきっかけづくりをコンセプトに2017年12月にオープンしました」と語るのは、店主の松井真さん。
15年前にインドネシア・スマトラ島で栽培されるコーヒー豆の豊かな味わいに魅せられ一念発起。インドネシアを何度も訪問し、生産現場を起点に勉強。そのなかで培った豊富な知識をもとに、世界中のコーヒーを取り揃えました。
意外な組み合わせ！？コーヒーと和菓子
そんなコーヒーマニアの松井さんが手がけたスイーツが、なんと「どら焼き おぐら＆クリーム（420円）」。その心は！？
「ワインと同じように、コーヒーも食べ合わせによって味わいをさらに引き立たせることができます」。コーヒーと相性抜群なのが、なんと『あんこ』なんだそうです。素朴でやさしい甘味が、コーヒーの香ばしさを引き立てるんです。
コーヒープロフェッサーに聞いてみよう！
ここ最近のトレンドとしては、浅煎りのシングルオリジン（単一エリアで栽培されたコーヒー豆）で、フルーティーな酸味を楽しむ傾向にあるようです。
ただ、市販しているコーヒーショップは少ないので、飲んでみたい方は事前にコーヒーショップに問い合わせてみるのがおすすめです。世界で栽培されている銘柄は200種類以上。世界を魅了するおいしいコーヒーは、まだまだこの地球のどこかに眠っているかもしれませんね。
ステンレスフィルターがおすすめ！
家庭でも出来るドリップコーヒーですが、一般的に使用される紙フィルターだと香味成分を含むコーヒーオイルをフィルターが吸着してしまい、おいしさが半減してしまうそう。
このため、店主の松井さんがすすめるのが、「ステンレスフィルター」。コーヒーオイルをしっかり抽出できるのでおすすめだそうです。ステンレスフィルターは市販もされているので気軽に試すこともできそうですよ。ちなみに、お店でもステンレスフィルターが使われています。
松井さん直伝！コーヒーを淹れるコツ
ポイントは、温度と回数。80℃のお湯を均等に3回に分けて注ぎます。はじめは、コーヒー豆を蒸らすためにゆっくりと注ぎ、その後、残りのお湯を注ぐと豆はフィルター内でこんもりと盛り上がります。淹れ終わった、くぼみは上手にドリップできた証です。
アイスコーヒーの超簡単レシピも伝授！水750mlに、挽いた深煎り豆55gを混ぜて冷蔵庫で8時間寝かせるだけ。茶こしで豆を取り除けば完成！温めればホットコーヒーとしても楽しめるので、普段、自宅で淹れないという人もぜひお試しください。
コーヒーの魅力を知立から発信していきたい
「このお店を開いた目的は、おいしいコーヒーを通じて知立や周辺地域の人々を感動させたいと思ったから。だからこそ、当店の存在を知ってもらうためにこの地域の市外局番『0566』を店名に入れました。」と店主の松井さんは返します。
未知の向こうに魅惑が広がっているコーヒーの世界に興味がある方、そして「0566」の番号にピンときた人は、コーヒーの道を極め続ける道先案内人に身を委ねてみては？（取材：西村友行／2018年2月取材・撮影、2023年9月価格・営業時間の情報更新）
