愛知県西三河エリアにある夜のお店(※お酒の飲める店舗)を巡るこの企画。近所でお店を開拓したいけど、結局、いつも同じ店に行ってしまう...。という方は必見です!グルメサイトなどには載っていないお店の雰囲気、店主の人柄などを中心に紹介していきます!
今回は刈谷市にある、「伝統の味と空間を守る昭和の居酒屋」をご紹介します!
駅からすぐの昭和赤提灯「とん吉1号店」
JR刈谷駅の北口から徒歩4分。メインの通りを西に折れて路地を進むと、赤提灯が見えてきます。飾り気のない建物には大きく「と」「ん」「吉」の看板。店内は焼き場を先頭にその動線を囲む様に長?いカウンター。壁沿いにはテーブル席。奥を覗くと座敷。理屈抜きで落ち着く。これぞ昭和の居酒屋さんです。
それもそのはず、ここは刈谷駅前で60年続く老舗。常連さんに愛されているお店なのです。お仕事帰りにふらりと一杯。串をつまんでもう一杯。気持ち良く腹を満たして「大将!また来るわ。」なんて...粋な光景が目に浮かびます。
坊主頭が似合う三代目は大将「ケンちゃん」
創業60年の看板を継ぐのは三代目・佐治 遣介さん。坊主頭が似合う好青年。子供の頃からお店に出入りしていた"やんちゃな少年"も、いまや"大将"。
「でも、先代からの常連さん達からは相変わらず"ケンちゃん"って呼ばれてます。」と、照れ臭そうに笑う。一方で、令和の時代とは思えないリーズナブルな価格設定について伺うと、「その日に仕入れた食材はその日の内に売る。ずっとそういう商売をしてきましたから。」と頼もしい三代目・大将の顔になる。はたまた弟さんの営む「とん吉2号店」に話が及ぶと、「弟には負けられません!」と、威厳に満ちた"お兄ちゃん"の顔を覗かせる。ケンちゃん、面白い人です。
創業から継ぎ足しの秘伝のタレ!
「とん吉」さんオススメのお料理は「とん焼」(240円・税別/2本)。その日に仕入れた新鮮な豚の内臓を、一度茹でてからカット。串に刺して、大将自らがじっくり焼き上げた、とん吉の名物です。創業以来、継ぎ足しで守ってきた"秘伝のタレ"が美味しさの秘密です。そのレシピは「自分と弟しか知りません」と、大将。まさに門外不出の味なのです。
「とん焼」は下処理がしっかりしてあるので、内臓系が苦手な方も大丈夫。冷めても美味しく、テイクアウトもOK!ご家庭でも是非。
"穏やかで優しい熱燗"いかがでしょう?
続いて「とん吉」さんオススメのお酒は、岐阜県美濃加茂市で作られた日本酒「御代櫻 褒紋(みよざくら・ほうもん)」(380円・税別/グラス)。穏やかで優しい酒質を目指したと言う逸品を、熱燗で頂きます。
酒瓶から目分量で容器に移したお酒を、これまた感覚で湯煎。グラスに注ぎ、溢れたお酒が受け皿に溢れる。ここで「褒紋」はぴったり注ぎ切られる。「それこそ学生の頃から何十年とやってるから量も温度も体で覚えてます。」と大将。 あとは美味しく飲むだけです。
「今日は昭和という時代に酔いしれたい。」そんな貴方にオススメです。(取材:山田進一)
「とん吉1号店」大将の一言PR!
佐治 遣介さん
伝統の味と空間を守る「とん吉」です
とん吉1号店
場所:愛知県刈谷市桜町2-36
電話:0566-23-2455
営業時間:月曜日~金曜日は16:00~23:00・土曜日は15:00~23:00
※通常営業時
定休日:日・月曜日(第3月曜日を除く)・第3火曜日
アクセスマップ
キャッチの番組でも紹介中!
『近所の夜グルメ探訪!』。番組では、リポーターがお店にお邪魔して店主の人柄、おススメの逸品を紹介しています!
番組名:夜な夜なヨルグルメ
放送チャンネル:地上デジタル12ch
放送日時:毎月第2・4土曜日18:45~ 他