数年前に突如、販売中止となり、全国のファンから復活を願われていた愛知県西三河地域を代表する伝説のお菓子「ムギムギ」が高知県で復活をしていたということで緊急取材です。
後編では、ムギムギの製造現場に潜入し、前編ではお伝えすることができなかった復活の舞台裏を紹介します。
高い技術力だからつくれた「ムギムギ」
こちら、現在、ムギムギをつくっている高知県にある南国製菓の工場。
南国製菓は、当時、ムギムギの製造販売をしていた安城市の企業が製造と販売を中止するということを知り、その機械からレシピまで全てを引き継ぎ、復活させたのですが、ここで、ひとつ疑問が。「なんで、高知県の会社がムギムギを?」
だって、おかしいですよね。愛知じゃなくて、高知ですよ!
お菓子業界で知らない人はいない存在だった
はっきり言います。超がつくほど売れていた商品だったからです。
南国製菓によると、日本のお菓子業界では当時、「ムギムギ」を知らない人はいないぐらい注目されていたみたいです!「ムギムギ」をマネしようとしてもあの「食感」を出すことは出来なかったようで、全国の企業が後継者に手を挙げたそうですよ。
そんな中から選ばれたのが高知県のお菓子屋さん。今から4年前のこと。
今では1日1.5tのムギムギがつくられる
引き継いで販売を始めた当初は元の味と違う。などの声もあがるなど苦労したそうですが、その後は年々、販売量も増え、当初は年間で1,000万円の売り上げだったものが、今ではなんと、1億円。4年間で10倍。すごいですよね!
ちなみに、パッケージも、ほぼ当時のまま使用しているんです。この、なんともいえない感じの「ムギムギ坊や」。ほんと懐かしくないですか?
ムギムギはエリア限定で販売中!
と、ちょっと待ってくださいね。4年前に復活したのに、なぜ今まで知らなかったの?売っていたっけ?なんて感じている方いませんか?
実は、現在は、西日本を中心にエリア限定での販売となっていたんです!そして、さらっとインターネット通販で売っていました。知らなかった4年間...。
西日本限定で大切に育て、徐々に販路を広げていければという考えがあるそうです。地域のみなさん、でも安心してください!ネットで買えますから~!
高知県民「ムギムギ」意識調査!
最後に、「高知県の人は、ムギムギ食べてるの?」高知駅を中心に突撃インタビューを実施しました!
10代から70代までの男女、約20人に聞いたところ最も認知度が高かったのは、30代~40代の女性。6割ほどの割合で「懐かしい」との声が。
私も30代で同じ感想なので、もしかすると、この世代は全国的に子どものころムギムギを食べていた人が多かった!なんて言えますかね笑?食べ方で多かったのは、ダントツで「牛乳混ぜムギムギ」。懐かしいです!
「ムギムギ」をお酒のつまみに!?
食べ方の少数派として、おもしろい意見があったので紹介します。60代の男性で、「焼酎に合う」とお酒と一緒にムギムギを食べている方がいました。
詳しく聞くと、ほんのり残るコーヒー風味の苦みが焼酎にあうそうです。さらには、コーヒーを飲むときに、深みを出すためにムギムギを一緒に食べるという方も。60代以上の男性では、ムギムギを知っている人は少数でしたが、非常にユニークな楽しみ方を知ることができました。
若者は「ムギムギ」を知らない!?
10代、20代の方は、残念ながら知らない方がほとんどでした...。なので!味を知らない高知の若者に食べてもらいました!
食べた反応はというと、「やばっ!うまっ!とまらんっ!」と大絶賛。やはり、あの味はどの世代にも愛される味なんですね。
初めて食べた方の感想としては、「なんともいえない食感が良い」という意見が多かったです。優しくインタビューに答えてくれた高知県民のみなさん。そして、復活させてくれた南国製菓さん。本当にありがとうございました!(取材:角谷佑希/2017年10月取材)
「ムギムギ」復活のコラム、前編はこちらです。
あわせて、こちらのコラムも是非!「ムギムギ」とともに販売中止となっていた「ポテトスナック」も復活していたんです!
インフォメーション
南国製菓
場所:高知県高岡郡四万十町見付1132-1
電話:0880-22-0511
ムギムギ 購入方法
西日本を中心にスーパーなどで販売。インターネット通販でも購入可能。
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