2月3日は節分!豆まきだけでなく、自宅で恵方巻を楽しむ人も多いのではないでしょうか。恵方巻を作るときに一番難しいのが、具をきれいに包み込んで巻くこと。そこで今回は、愛知県西尾市にある創業57年の老舗寿司店「きく寿司」の板前さんから恵方巻の巻き方のコツを伝授!定番から子どもむけ、オリジナルまで様々な巻き方を教えてもらいました。
多彩なお寿司が堪能できる「きく寿司」
今回やってきたのは、西尾市にある「きく寿司」。海鮮ちらしやミニにぎりなど多彩なメニューが気軽に楽しめると地元の人からも好評なんだそう。
恵方巻の巻き方を教えてくれるのは、代表取締役の高須寿和さんと板前長の服部史和さんです。長年恵方巻を作り続けてきた2人のプロの技をさっそく教えてもらいましょう。
今年は「東北東」を向いて願いごと
2024年の恵方は「東北東」。その年に神様がいるとされる恵方を向き、願いごとを思いながら無言で恵方巻を丸ごと1本食べると、その願いが叶うといわれています。
具材は末広がりの8つ、七福神にちなんで7つなど諸説あるそう。今回は穴子、かんぴょう、きゅうり、カニ、だし巻き玉子、おぼろ、しいたけの煮物が入った定番の恵方巻、子どもが食べやすい短い恵方巻、女性に人気の極細恵方巻の3種類を作っていきます。
1つめのコツは、ふわっと敷き詰めたシャリ
まずは7つの具材が入った定番の恵方巻から。
1枚ののりに、シャリ約250gを敷き詰めていきます。手前はぎりぎりまで、奥は1cmほどのりを余らせます。ここでポイントなのが、シャリをふんわりと敷くこと。米粒をつぶさないように手でやさしく広げていきます。
また、米粒と米粒の間に隙間を作ることで、時間が経ってのりが乾燥し小さくなったときに、のりがやぶれたりつなぎ目がはがれたりするのを防ぐことができるんです。
シャリと具材の量のバランスが命!
具材を並べる前に、試しにのりとシャリだけの状態で巻き、具材がどれくらい入るかボリューム感を確かめるのがおすすめ。バラバラになりやすいおぼろやカニ、シイタケを先に敷き、7種類の具材を並べていきます。
手前のシャリを奥のシャリにくっつけるイメージで巻き、さらに手前に引きながらギュッとかたちを整えます。ふんわりと敷いたシャリのおかげで具材の間に米粒が入り込み、しっかりと引き締まった恵方巻に仕上がるんだそう。
子どもでも食べきれる!ハーフ恵方巻
続いては、子どもが喜ぶ具材が詰まった恵方巻。
のりは半分にカットし、さらに巻き終わり部分を2cm程カットします。シャリ約90gを敷き詰めて、レタス1/4枚、マヨネーズで和えたツナ、その上にチーズと魚肉ソーセージを乗せ、先ほどと同じ要領で巻いていきます。子どもに人気のから揚げなども小さく切れば巻きやすくなり、恵方巻の具にぴったり。
エビフライのようにそのまま巻きやすい具材は失敗せず簡単に巻けるので子どもと一緒に作るのにいいですね。
黙々と食べたい人にぴったり!極細恵方巻
最後に作るのは極細恵方巻です。最近は「たくさんは食べられないけど季節のイベントは楽しみたい」など、女性を中心に細い恵方巻の需要が高まっているんだとか。
半分にカットしたのりにシャリ約60gを敷き詰め、細切りにした玉子やキュウリなどの具材を並べていきます。細かい作業なので、家庭で作るには少し難易度高めの恵方巻ですが、無言で黙々と食べたい人にはもってこいの細さです!
今年こそは失敗しない!オリジナル恵方巻
シャリはふわっと敷き詰め、シャリと具材のバランスを考えるといった、恵方巻を上手に巻くコツを紹介しました。
「ウニやいくらは潰れやすいけど、他の具材だったら巻き寿司に合わない具材はほとんどないよ!」と高須さん。 具材に好きなものを詰め込めるのも手作りならではですね。 今年は家庭で恵方巻作りにチャレンジしたいという方、ぜひ上手に巻ける方法を試してみて下さい。(取材:岩井美穂/2021年1月取材・2022年1月最終更新)
動画でコツを再確認したい方はこちら
「きく寿司」は、西尾のお店・企業が撮影から編集までを手掛ける動画が公開されているPR動画サイトみてみん西尾でも「綺麗に巻ける太巻きの作り方」という動画をアップしています。
太巻きは包丁をぬらすときれいに切れる、などのワンポイントアドバイスも!その他「みてみん西尾」ではプロから学べる生活のお役立ち情報が盛りだくさんです。
※動画出典:西尾を動画で盛りアゲるサイト「みてみん西尾」
鮨処 きく寿司
場所:愛知県西尾市永吉3-2
電話:0563-57-2205
営業時間:11:30~14:00(L.O.13:30)17:00~21:00(L.O.20:30)
休み:水曜日
※緊急事態宣言発出中は営業時間・休みが変動する可能性があります
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