突然ですが「マコモタケ」をご存じですか? 食べるとシャキッ!と歯ごたえが良いイネ科の野菜で愛知県内での生産は珍しいのですが、実は知立市で栽培されているんです。知立市内で栽培されたマコモタケは甘味が強い上、生産者さんの心意気で、とってもお得に購入できるのだとか!
どのように育っているの?どう料理すればいいの?スーパーで見かけないけどどこで買えるの?など、まだまだ知らない方が多いマコモタケ。地元の旬食材を美味しく食べてほしい!魅力を知って欲しい!そんな気持ちで現場に直行してきました!
どんな料理にもマッチするマルチプレーヤー
和洋中と、幅広い料理にアレンジでき、例えるのならば味・食感ともに「タケノコ」に近いマコモタケ。「あく抜きなどの下処理が一切いらない」という点が、まさに忙しい主婦の味方です!
毎日献立を考えるのが面倒くさいな。でも旬食材を取り入れたいな。そんな方にぴったりなレシピも後ほどご紹介しますね。 ホントに...美味しいです?
意外にも!?田んぼで育つマコモタケ
マコモタケとはどんなもの!?を調査すべく、知立市内を通る国道419号沿いにある田んぼに向かいました。
恥ずかしながら、マコモタケがどんな状態で育つのか想像がつかず、タケノコのように山で育つのかな!?と思っていました。マコモタケはイネ科の野菜のため、お米と同じように田んぼで育つそうです!
田んぼの中で収穫中の女性を発見!
「ほらほら、ここにあるでしょ!」と声をかけてくれた収穫中の女性。大きく育った葉の根元にマコモタケを発見です!田んぼなので、当然足元は水と泥。女性は慣れた足さばきで田んぼの中を移動し、鎌で次々と収穫していました。
40アールの水田で栽培されるマコモタケ。土作りからこだわり、手作業で草を抜くなど手塩に掛けて育てられているため、安心安全は折り紙付きです!
「知立の特産物をつくりたい」という強い思い
「マコモタケと言えばこの人しかいない!」と農業関係者の中でも知られる、知立マコモ研究会会長の岡田夏江さん。8年程前、「知立にも何か特産物があれば」と健康食材でもあるマコモタケに注目し、研究を重ねて栽培を開始しました。
「多くの人においしさを知って欲しい」と、現在では販路の拡大にも力を入れています。子どもたちにもおいしさを知ってもらおうと、知立市内の学校給食にも提供しているんです。その行動力がすごいです!
つながりから集まったみなさんで収穫
9月下旬から10月末頃まで続く収穫作業。岡田さんの人柄で集まった友人やそのまた友人...など、幅広い年代の女性たちが、毎日手作業で収穫しています。
みなさんにおススメの調理法を聞くと、「何でも合うよー!」「バターで焼くとおいしい!」「みりん粕に漬けてもおいしい!」と、たくさんのレシピが!レシピの話をしている時のみなさんの表情から、マコモへの愛情を強く感じました。
アレンジレシピに挑戦
ということで、教えていただいた調理法をもとに、簡単で1度は作ったことのある料理を「マコモタケ」でアレンジしてみます!
収穫されたマコモタケの皮を剥いていくと、こんな感じに白い部分が出てきます。こちらを使ってLet'sクッキング! 今回は「和・洋・中」の料理に挑戦します!
素材の旨味がダイレクトに伝わる 天ぷら
みなさん口をそろえて「天ぷらははずせない」と! 天ぷらを自宅では...というみなさん、心配いりません。水分の多い食材は油がはねる...野菜天は油の中でバラバラになりがち...(個人的な感想です)マコモタケではそんなことになりません!
今回は、小麦粉・水・卵を混ぜて衣を作りましたが、揚げることで甘味が増し、歯ごたえも◎!お塩を少しつけていただきました。何個でも食べられる美味しさです!
子どもも大好きな 肉巻き
続いて作ってみたのは人参やオクラなどを巻くのが定番の「肉巻き」。こちらもとっても簡単。1cm程の厚さに切ったマコモタケを塩コショウを振ったお肉で巻き、焼くだけです。
しっかり火を通すため、酒を加えてフライパンで蒸し焼きにしました。 味付けは、醤油・みりん・砂糖を使い、子どもたちが好きそうな甘辛い味に!いつもの肉巻きが、季節を感じる味わいに大変身です!シンプルにお塩でいただくのもありです!
ご飯がすすむ!マコモの青椒肉絲
最後に作ったのは中華料理の定番「青椒肉絲」。通常タケノコを使うことが多いと思いますが、今回はマコモタケで。
最初に酒と片栗粉をもみ込んだお肉を炒め、細切りにしたマコモタケをピーマンと同じタイミングでフライパンへ投入、オイスターソース・鶏ガラスープの素、酒、みりんなどで味付けをしたら完成です。
しっかり目の味付けで、ご飯が進みそうです。食べ盛りの子どもたちからは、おかわりコール間違いなし!食感が良いので、野菜炒めの具材のひとつとして入れるのも良さそうです。
地元の旬食材を取り入れた豊かな食卓
いつものレシピも、地元の旬食材を取り入れるだけで、何だか食べる時間が楽しくなります。他にもきんぴらにしたり、炊き込みご飯にしたり、アレンジ自在なマコモタケ!
1年の中で店頭に並ぶのは、例年9月中旬から10月末頃までと短いため、この季節は何度も味わいたくなってしまいます。みなさんも、見かけた時はぜひ味わってみて下さいね。意外と知らない地元の旬食材で「食欲の秋」を楽しんではいかがでしょうか?(取材:樅山香織/2024年10月価格を確認)
【マコモ研究会のマコモタケ】
〇100gあたり100円前後~ ※産直で購入の場合〇JAあいち中央のこちらの産直で購入できます
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