梨がおいしい季節は、夏だけじゃない!
甘くてみずみずしく、シャリっとした食感が魅力の梨。愛知県西三河地域では"お盆の贈呈品"というイメージが強い梨ですが、実は品種によっては秋に旬を迎えるものもあることを知っていましたか?
そこで今回は安城市で大正時代から100年以上続く梨園「くるみや梨園」の広大な梨畑にお邪魔して、まだまだ知らない梨の魅力について伺いました!
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夏から秋にかけてさまざまな品種を収穫
「くるみや梨園」の3代目・久留宮敏弘さん。こちらで作られているのは4品種。さっぱりとした味わいの『愛甘水(あいかんすい)』、果汁がたっぷりで甘みを強く感じる『幸水(こうすい)』、少し酸味のある『豊水(ほうすい)』と新しい品種の『秋月(あきづき)』。
9月に旬を迎えるのは『豊水』と『秋月』。そのほか安城市内で作られている梨では、大きくて甘い『新高(にいたか)』や『愛宕(あたご)』なども秋に旬を迎える品種なのだそう。
おいしい梨の見分け方や食べ方を伝授!
「新聞紙にくるんで冷蔵庫の野菜室に入れておくと甘みが逃げずにおいしく食べられるよ」と敏弘さん。
写真右のように少し茶色くなったら食べ頃なんだとか。「食べ頃になったら氷水に入れて、キンキンに冷やして食べるのがおすすめ!梨は冷やすことでより甘さを感じるんだよ」。
また、梨は皮に近い果肉のほうが甘いため、剥く時は芯のまわりを多めに取り除くのがポイントです。
おいしい梨を買うなら直売所へ行くべし!
愛知県安城市にある梨園はなんと100以上!くるみや梨園さん曰く、そのほとんどが直接生産者が梨を販売する直売所を持っているのだそう。
「スーパーの梨は収穫してから数日後にお客さんの手に渡るためまだ青い状態で収穫するけど、直売所で販売する梨はその日の朝に収穫されたちょうど食べ頃を迎えたものばかりなんだよ」。
また、直売所で販売している梨のほうが安いのだとか。少し傷がついていたり形が悪くても、味は保証付き。
うれしいおまけがあるかも!?
「『くるみや梨園』では、できるだけ甘くておいしい梨を見極めて袋に詰め込んでいます。ちょっとおまけもしますよ!」と語るのは4代目の久留宮真幸さん。
明るい人柄とユーモアあふれる接客が人気で、真幸さんに会いに遠方から訪れるお客さんも多いのだとか。取材中も直売所がオープンするなり続々とお客さんが来店し、あっという間に列ができていました。
生産者との会話が楽しめるのも直売所の魅力ですね。
直売所で、秋も安城梨を楽しもう!
直売所で販売される梨は、味も絶品で値段もとってもお得。
安城にはたくさんの直売所があるので、皆さんも一度近くにある直売所を覗いてみてはいかがですか?梨園の近くに立っているのぼりや看板が目印です!
さまざまな品種を食べ比べながら、自分の好きな味を見つけるのも楽しいですよね。ご紹介したおいしい梨の見分け方、食べ方を参考にして、秋も甘くてみずみずしい安城梨を楽しみましょう!(取材:松本翔子)
インフォメーション
くるみや梨園
場所:愛知県安城市里町壱斗山77
営業期間:8月~9月末まで(収穫期間により多少の前後あり)
営業時間:13:30~なくなり次第終了
定休日:なし(駐車場あり。5台)