昔ながらの赤提灯から漂うレトロな雰囲気
「暖簾をくぐるとそこは別世界でした」。そう表現したくなるおすすめスポットが愛知県知立市にあります。知立駅から歩いて5分。飲み屋で賑わう通りを抜けた先に、ひっそりと赤提灯の灯る店が。
看板には「だる磨らーめん」と大きな文字で書かれています。ネットで「だる磨らーめん」の情報を探しても見つかりません。「もしかしたら隠れた名店かも。よし、今日はラーメンにしよう!」と意気揚々と店の中に入ってみると...。
食欲をそそるメニューがずらり!
冷蔵ケースに並ぶ缶ビールや種類豊富な缶チューハイ。壁には、だし巻き卵に厚切りベーコン、タコのからあげなど20種類以上のおつまみメニューが並んでいます。追い打ちをかけるように目に飛び込んできた、昔ながらのビールテイスト飲料・ホッピーの文字を見て私はこう思いました。「ここ、居酒屋なの?」。
笑顔まぶしい気さくなご主人がお出迎え
「うちのメニューはどれも自信作。納得した料理しか提供しないから、『おいしい!』って言われても『当たり前だよ!』ってついつい思っちゃうんだよね」と笑顔で話すのは、「だる磨らーめん」の店主・宇野俊一さん。宇野さんは、30年以上にわたり板前として活躍してきた経歴の持ち主。「だる磨らーめん」は今年で9年目を迎える、地元民に親しまれる人気店です。
あらゆる料理を作ってしまう熟練の技
大食漢である店主自身の胃袋を基準として作られる料理は、どれもボリューム満点。男性には嬉しい限りです!そして、店主の豊富な経験をもとに生みだされる料理は、まさにボーダーレス!和食に中華にイタリアン、さらにはスイーツまで作ってしまいます。
「お酒好きに人気なのは餃子(500円/15個)。オーダーを受けてから包むから皮はパリパリだよ。スイーツは女性のお客さん限定。男には絶対作らない!」。店主はユーモアたっぷりに話します。
牛シマチョウとキャベツの食感がGood!
そんな店主おすすめメニューのひとつが、牛シマチョウがたっぷり入った「もつ鍋(3,000円※人数に応じて具材のボリュームを調整、店主に要相談!)」です。
鶏ガラだしの効いた塩スープは、あっさりしていながら芯の通った旨味が口の中に広がる味わい。牛シマチョウのぷりぷり食感は、箸が休まらないおいしさです。「煮込みすぎは厳禁!牛シマチョウはキャベツのシャキシャキ感と一緒に楽しんでね」。
シンプル、だけど奥深い。こだわりのラーメンに舌鼓
そしてお待ちかね「醤油ラーメン(650円)」は、店主が読者のみなさんにまず食べてほしいという自慢の一杯。「昔ながらのラーメンだよね。鶏ガラだしの"旨味"と白菜だしの"甘味"が合わさった優しいおいしさは、他の店ではなかなか味わえないと思うな」。
店主の優しい人柄が溶け込む醤油スープはモチモチの麺、ほろっとほぐれるチャーシューとも相性抜群。心も胃袋も大満足です!
地元の人気店は一見さんも大歓迎!
「自分で言うのもおかしいけど、初めてのお客さんには入りづらい雰囲気の店構えだよね。でも、店先の赤提灯は『歓迎の証』。ラーメン、鍋、おつまみ、なんでもOK。とにかくおいしい料理が食べたくなったらふらっと入ってみてよ」。
「だる磨らーめん」は、絶品料理と店主のトークが織り成す魅惑の世界。優しく光る赤提灯は、みなさんを新たなグルメの世界に誘いますよ!(取材:西村友行)
インフォメーション
だる磨らーめん
場所:愛知県知立市新富1-23
電話:080-3638-9936
営業時間:17:00~24:00(LO 23:30)
定休日:第2・3日曜(駐車場なし)