ワールドカップが沖縄で開催されるなど、バスケットボールに注目が集まる2023年。1995年からシーホース三河をけん引してきた鈴木貴美一ヘッドコーチ(HC)が退任し、新たにライアン・リッチマン氏がHCに就任するというニュースがBリーグファンの間で話題に。
今回は、ライアン・リッチマンHC就任記者会見に近所のはなし取材班が潜入!どんな経歴なのか?どんなチーム作りを目指すのか?などなど、余すところなくお伝えします。
シーホースブースターは必見ですよー!!
※この記事は、6月16日(金)に放送した「KATCH TIME30」をもとに作成しています。
ワシントン・ウィザーズでアシスタントコーチ経験あり
まずはライアン・リッチマンHCのプロフィールや経歴を。
1989年6月16日生まれの34歳で、アメリカ・コネティカット州出身。出身大学はメリーランド大学。ワシントン・ウィザーズでのアシスタントコーチ経験が長く、八村塁選手の指導経験も。鈴木社長は「選手からの信頼も厚く、これからNBAでの活躍が期待されている若手コーチ」と紹介。
2013-2016 ワシントン・ウィザーズ アシスタントビデオコーディネーター
2016-2018 ワシントン・ウィザーズ アシスタントコーチ(育成担当)
2018-2019 ワシントン・ウィザーズ アシスタントコーチ(戦術・分析担当)
2019-2020 キャピタル シティ ゴーゴー(NBA-Gリーグ) ヘッドコーチ
2020-2023 ワシントン・ウィザーズ アシスタントコーチ(HC代行を含む)
日本についての印象は「美しい国」
「コンニチハ」と、日本語でのあいさつからインタビューに答えるライアン・リッチマンHC。
「前任の鈴木HCは伝説といえる成功を収められており、その後を引き継ぐことを光栄に感じています。その築き上げられた業績をさらに積み重ね、選手やスタッフとワクワクする未来を作っていきたい」と意気込みを語りました。
日本についての印象は「昨年9月に初来日しましたが、非常に美しい国だと感じました。ランニングをした際に数キロ走ってもごみが見つからないことに驚きました。5日間毎日お寿司を食べるなど日本の文化にも触れました。この文化に溶け込み、尊重していきたいと思っています」と話してくれました。
毎日の「カイゼン」が優勝へつながる
シーホース三河のHC就任にあたり楽しみにしているのは「国際的な舞台でバスケットボールを学べること」と話すライアン・リッチマンHC。これまでにもヨーロッパやアジアでの経験がありながらも、Bリーグには優れた選手・スタッフがいるということが来日を決めた一つの理由だったそう。
一方で「簡単にうまくいくとは思っていない」と、優勝への道のりが決してたやすくないことを語ります。「一生懸命に働き、毎日カイゼンしていくことが、ゴールである優勝へとつながる。そこへ行けるよう、貢献していきたい」。
オファーをもらった時の気持ちは「光栄」
シーホース三河からHCのオファーをもらった時に思ったことは「光栄」ということ。実はNBAでの契約はまだ1年残っていたそうだが、このスペシャルオファーに強い興味を持ったのだという。チームや日本のBリーグのことなどを、知人や友人を通して知り、挑戦することを決めたとライアン・リッチマンHCは振り返ります。
「Bリーグは成長が早く、今後世界でも2番目、3番目のバスケットリーグになると思います。NBAをこれほど早く離れるとは思っていなかったが、チャレンジングな環境を重視し、オファーを受けました」。
「NBAのようだ」と語る日本のバスケット
琉球対千葉のCS決勝戦(2022-2023シーズン)を観戦したというライアン・リッチマンHC。
「NBAのようだと感じました。スペースの取り方、意思決定の速さ、役割分担、ディフェンスの強さなどNBAに匹敵すると思いました」と日本のバスケットの印象を語ります。さらに八村塁選手から「日本のバスケットの熱狂ぶりがすごい」と聞いたそうで、楽しみにしているそう。
そんななかでシーホース三河が優勝へと進むために必要なのは「Bリーグのことを知り、勝つためには何が必要かを把握し成長していきたい」と頼もしいお言葉。新体制でのバスケットが今から楽しみです。
ライアン・リッチマンHCが目指すバスケットは?
「オフェンス面ではスペースをとること。さらにできるだけ早く攻めるために決断を早く行うこと。分析を踏まえて確率の高いシュートを意図的にやっていくこと」と、ライアン・リッチマンHCが目指すバスケットを語ります。「ディフェンス面ではハードワークを加速していく」と、これまでのハードなディフェンスを引き継ぐことを話してくれました。
来日してからの数日間、アシスタントコーチや選手とも話したりプレイを見たりしたそうで、「コーチングに対してオープンマインドで、成功には欠かせない要素を備えている」とのこと。
ファン(ブースター)へのメッセージ
「ファンの皆さんのことを知っていき、誇りに思えるチーム作りをしていきたい」とライアン・リッチマンHC。そのうえでブースターは成功するために欠かせない要素の一つだと話し、試合を通じてつながっていきたいと話します。
Bリーグの2023-2024シーズンは10月に開幕予定。今から新体制での試合が楽しみですね!
KATCH TIME 30
この記事は、6月16日(金)に放送した「KATCH TIME30」をもとに作成しています。
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番組名:「KATCH TIME30」
放送チャンネル:地上デジタル121ch
放送日時:月曜日~金曜日 18時~(生放送)
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