日本の新型ロケット「H3」が2月17日、見事打ち上げに成功しました。このH3に使われている燃料を送るための配管を作っている会社が安城市にあります。会社では休みの日にもかかわらず、社員たちが集まって打ち上げの様子を見守りました。
※この記事は、2月19日(月)に放送した「KATCH TIME30」をもとに作成しています。
自動車部品メーカーが開発
安城市赤松町にある自動車部品メーカー「イセ工業」。
イセ工業で作っているのがこちらの配管です。
H3ロケットの燃料を送るためのアルミニウム製の配管で、自動車に使われるステンレスの配管と比べてかなり太いですが、重さは3分の1、厚さは2分の1しかありません。
1年かけてロケットで使えるものに
そのため曲げる加工作業はかなり難しく、熟練の職人が試行錯誤し、およそ1年をかけてロケットの配管として使える水準のものを作り上げました。
イセ工業の技術力の高さが認められ、今ではおよそ40種類ものロケット用の配管を作っているということです。
社員も打ち上げを見守る
イセ工業の配管が初めて使われたH3ロケット2号機の打ち上げ当日。この日は会社が休みにもかかわらず10人ほどの社員が集まりました。
ロケットは順調に飛行し、打ち上げからおよそ16分後、ロケットが予定の軌道に投入できたことが確認され、打ち上げは無事成功しました。
技術を他の業界にも生かしたい
配管を曲げることに成功した瀨戸さんは、打ち上げ当日が誕生日なんだそうです。打ち上げ成功に加えおめでとうございます。
イセ工業では今後も会社の技術を使った部品を他の業界にも供給できるようにしていきたいということです。
KATCH TIME30
この記事は、2月19日(月)に放送した「KATCH TIME30」をもとに作成しています。
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番組名:「KATCH TIME30」
放送チャンネル:地上デジタル121ch
放送日時:月曜日~金曜日 18時~(生放送)
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