木と木の間に幅5cmのベルト状のロープ(ライン)を渡し、とんだりはねたりしてバランスを楽しむスポーツ「スラックライン」。みなさんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。アメリカ発祥のスラックラインは、気軽に楽しめるニュースポーツとして注目を集め、競技人口は国内で約4万人ともいわれています!
そんなスラックラインのプロライダーとして活躍する小学6年生が安城市にいたのです。なんと現在男子ジュニア日本ランキング2位!アメリカに拠点を置くスポーツブランド「SLACKLINE INDUSTRIES」からもスポンサーのオファーを受けたそう。12歳の若きプロライダーが思う、スラックラインの魅力に迫ります。
(※2021年1月に取材しました。)
ラインの上で華麗に舞う!
まるで綱渡りとトランポリンを融合させたかのようなスポーツの「スラックライン」。筋力だけでなく、体幹や柔軟性が必要となり、初めはライン上に立つことでさえ難しく感じることも...。
そんな難しさとは裏腹に、ライン上で華麗にジャンプし、素早い身のこなしでスピンをするのが宮下楓くんです。2020年には国内最大級のビーチスポーツ大会「ジャパンビーチゲームズ」ジュニア男子の部で準優勝を受賞!現在も数々の大会に出場しています。今回は、宮下くんの通うスラックラインパーク「ガンバデ」(名古屋市中川区)でお話しを聞いていきます。
世界ランク2位の技に魅了された
もともと7年ほど器械体操をしていたという宮下くんは、ほかのスポーツにも挑戦したいと、ガンバデで開講していた「パルクール」教室へ。そのときに目に留まったのが世界ランキング2位のスラックラインプロライダー・菊川信さんの技だったそう。
菊川さんの華麗な技に感銘を受け、「自分も菊川さんのように飛べるようになりたい!」と彼の背中を追って、1年前からスラックラインを極めはじめたのだとか。
基礎を磨いて少しずつレベルアップ!
「ライン上でジャンプしたときに見える景色が好き」とにこやかに話す宮下くん。スラックラインをはじめた当時は、低い位置でジャンプするのがやっとだったそう。
その後、毎週土日の昼から夜まで基礎練習や技を猛特訓。手足の位置やジャンプの姿勢などを改善することで、少しずつ高く飛べるようになっていったのだとか!技のバリエーションも増えていく手応えを感じ、ますますスラックラインに惹かれたと楽しそうに話してくれました。"好きこそ物の上手なれ"とはまさにこのことですね!
プロのスゴ技を間近で見学!
さっそく、宮下くんに技を披露してもらいます!得意技は、縦に1回転しながら横に1回ひねる「メイソンフリップ」。メイソンフリップはジャンプするときの手の位置が少しでもずれるだけで体の軸がぶれてしまい、ラインに着地できなくなってしまうのだとか。
「ラインの場所を確認しながら、手足はどこを向いていて、どこに重心をかけるのかを常に考えながらプレーしています」。ジャンプの高さだけでなく、わずか5cmのラインに着地できる身体能力にもびっくりです!
家族の応援が力に
そんな宮下くんの競技人生には、家族の存在も大きな支えに。「今があるのは、スラックラインをやりたい!とお父さんに相談したときに、やってみれば?とすぐに後押ししてくれたお父さんのおかげでもある」と照れながらお父さんの晃さんに話します。
「世界で活躍するプロライダーから、その場で技のコツやポイントのアドバイスをしてもらえる環境があるのは親としても嬉しいですよね。日に日に上達する楓の姿を見ると感心します。ガンバデのスタッフさんや、お客さんに本当に感謝しています」と温かい眼差しで宮下くんを見守ります。
今できる技を確実に成功させたい
宮下くんは今後、1月17日から3月28日まで開催されるスラックライン大会「ギボンオンラインゲームズ ジャパン2021」に出場予定!
「難易度が高い、ダブルバックフリップ(後方2回転)とダブルフロントフリップ(前方2回転)を確実に決められるように、これからも練習に励みたいです」。その練習風景は宮下くんのインスタグラム(k.a.e.d.e.1016)でも発信しています◎
さらに将来は、技のレパートリーのひとつ「ダブルブレンダー」(2回転)を3回転にした「トリプルブレンダー」にも挑戦したいと意気込む宮下くん。そのまっすぐな瞳は、世界の頂を見据えていました!
ボルダリングやトランポリンも体験可能!
今回楓くんがトリックを披露してくれたスラックラインパーク「ガンバデ」では、スラックラインのほかにも、ボルダリングやトランポリンも楽しめます。スラックラインだと難しそう...と思った方は、体の感覚を掴むためにトランポリンから入るのも◎
楓くんがライン上で楽しそうにプレーする姿を見て、私も体験してみようかな?とスラックラインの魅力にすっかり惚れ込んでしまいました。みなさんも、スラックラインに挑戦してみませんか?(取材:壁谷雪乃)
Slackline Park Gambader
場所:愛知県名古屋市中川区供米田2-1101
電話:052-304-8691
時間:平日10:00~22:00 / 土日祝9:00~21:00
休日:年中無休 ※年末年始、お盆除く
料金:
●2時間プラン
【平日】一般1000円 / 大学・専門学生900円 / 中高生800円 / 小学生以下700円
【土日祝】一般1500円 / 大学・専門学生1300円 / 中高生1200円 / 小学生以下1000円
●フリープラン
【平日】一般1500円 / 大学・専門学生1300円 / 中高生1200円 / 小学生以下1000円
【土日祝】一般2100円 / 大学・専門学生1600円 / 中高生1500円 / 小学生以下1300円
愛知県西三河エリアでも体験できる!
SPOLAVA(スポラバ)
場所:愛知県碧南市吹上町3-19(駐車場あり)
※ナビでの検索は「碧南西端郵便局」を目印にしてください。
電話:0566-93-8065 / 070-1629-7871
時間:平日15:00~22:00 / 土日祝日10:00~22:00
(平日も前日までに予約があれば10:00から利用可能)
スラックライン20m使用料金:2500円(平日60分・要予約)
SPOLAVA(スポラバ)公式Webサイト
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