テレビや雑誌、イベントにもひっぱりだこ、料理研究家として活動中の寺田真二郎さん。実は愛知県安城市の出身で、ご実家はお茶屋さんを営んでいます。
食品会社勤務などを経て、2009年から料理研究家として活動しはじめた寺田さんは、いろいろな雑誌に特集が組まれ、料理教室は常に満席、20代で自身の名を冠したレシピ本を出版するなど、瞬く間に料理男子として活躍するようになりました。今回は地元の思い出の地を巡りながら、料理番組などでは見られない、寺田さんの素顔に迫ります。
幅広いジャンルを得意とする寺田真二郎さん
1983年生まれの寺田真二郎さんは、簡単にできるのにおいしく華やかにみえる料理や、節約料理、時短料理のレシピを得意としている料理研究家です。
料理ジャンルも幅広く、和洋中はもちろん、スイーツなども得意分野。テレビの料理コーナーでいくつものレギュラーを務めるほか、何冊ものレシピ本を出版し、企業の商品プロデュースやレシピ開発も手がけるなど、幅広く活躍しています。
小学校低学年の趣味はお菓子作り
そんな寺田さんは、実は愛知県安城市のご出身。ご実家は新安城駅から徒歩3分にある「碧香園(へきこうえん)」というお茶の製造・卸・小売店を営んでいます。そのため、子どもの頃から寺田さん手作りのお菓子をお店のスタッフさんにふるまっては、感想を聞いたりしていたそう。
「小学校低学年の頃からお菓子作りが好きでした。母が料理好きだったので、家に料理本がたくさんあり、それを見ながらひとりで作っていましたね。最初に作ったのはクッキーかな」と寺田さん。
思い出の場所は新安城駅そばの「三角市場」
子どもの頃から料理が好きだった寺田さんにとって、地元での思い出の場所は「スーパー」です。
「今村公園は夏休みのラジオ体操やソフトボールチームの練習の場所なので思い出はありますが、どちらかといえば早く帰ってお菓子が作りたいと思っていました(笑)。一番の思い出の場所といえばスーパーですね。新安城駅すぐの「三角市場」へよく行っていました。小学生男子が一人で、製菓食材コーナーをうろうろしていました(笑)」。
初めてのアルバイトは喫茶店・ハーフタイムで
続いてやってきたのは、安城市内にある喫茶店「ハーフタイム」。ここは寺田さんが安城南高校の在学中にアルバイトに勤しんだ場所の一つです。
マスターの息子さんが子ども会ソフトボールチームのチームメイトだったこともあり、家族ぐるみで付き合いがあり、頻繁に来店していたという慣れ親しんだお店。「ホールも厨房もやっていたんですが、感想としては『とにかく忙しい』。モーニングで100人くらい来て、すぐランチタイムになって。料理は好きだけど、お金を稼ぐのって大変だなと実感しました」と振り返ります。
料理はあくまで趣味だったという寺田さん
飲食店での経験や、手作りスイーツを食べたスタッフさんの喜ぶ顔を見て、うれしかったという幼少期の体験が寺田さんを料理の道へ進ませた...と思いきや、当時は趣味の一つだったそう。
「成長するにつれていろいろなことに興味を持ち始め、ダンスが好きになりました。料理は好きだったけど、飲食店はとにかく忙しくて大変だと思っていたので、それを仕事にすることは考えていませんでしたね」。
「料理男子」のパイオニアへ
ところが、当時(2008年)は男性料理研究家がほとんどいなかった時代。「料理が得意」ということが武器になることを知った寺田さんは、徐々にメディア露出を増やし、料理研究家としての本格的な活動をスタート。20代でのレシピ本出版まで叶えることができました。
「子どもの頃は料理研究家という職業も知らなかったので、自分が好きな料理に関して、こんな道もあるんだと思いました。今思うと、幼少期の体験が現在の仕事につながっているのかな...」と寺田さん。
安城の新名物を生み出すことが目標
寺田さんの今後の夢は、地元・安城をもっと全国の人に知ってもらうこと。そのために、地元の名物となるようなお菓子や手土産などのプロデュースができたら、と考えています。
「安城っていろいろな農産物があるんですけど、逆に言えば、ここでしか作っていないというものがないので、『安城といえばこれだよね』といわれるような手土産を生み出してみたい」とのこと。安城の新名物の誕生が、今から楽しみですね。(取材:河合春奈/2022年3月取材)
最新ニュース
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詳しくは寺田真二郎公式HPで確認を。最新の活動内容については、SNSでチェック!