愛知県安城市出身、和太鼓演奏者として活躍し、和太鼓教室の講師やステージの演出なども手掛ける神谷俊一郎さん。世界各国でさまざまな有名アーティストと共演し、これまで累計1,000本以上の劇場公演を経験してきたんだそう。昨年は6カ国から、今年も現時点で4カ国からの招聘が決定しています。
和太鼓を愛してやまない、そしてイケメンという噂を聞きつけ、近所のはなし編集部は取材へ向かいました!太鼓を演奏しているだけでもかっこいいのに、さらにイケメンだなんて、ドキドキしちゃう...。そんな神谷さんの素顔に迫ります!
団体の垣根を越えた活動が各地から注目!
和太鼓への熱い思いを持っている神谷さん。個人での活動のほかに、東海エリアを中心に活躍する各和太鼓演奏者たちの交流の場として「まといの会」を発足しました。
「まとい」とは江戸時代に町の火消しが使っていた旗印のこと。「団体を背負ったリーダーたちが垣根を越えて交流する場を作りたい」という思いが込められているんだそう。プロ・アマ関係なく、団体を超えた交流が太鼓業界でも「めずらしい!」と注目を集めています。
国内外で幅広く活動する和太鼓演奏者
愛知県知立市を拠点に活動する「和太鼓ユニット光」で修業を積み、高校卒業後は大分県を拠点に活動する「Drum TAO」に所属。その後、佐渡島の「太鼓芸能集団鼓童」で7年間の活動を経て、2017年に独立し、和太鼓コミュニティ「まといの会」を結成しました。
歌手の北島三郎さんやAIさんなど、幅広い分野のアーティストと共演してきた神谷さん。幼少期には10種類の習い事に通っていたほど、好奇心旺盛!趣味は靴磨きという意外な一面も。
かっこいい大人に憧れ、和太鼓の世界へ
太鼓との出会いは9歳のとき。地元・安城市高棚町の祭りで和太鼓に興味を持ったんだとか。真剣に太鼓に打ち込んでいる大人たちに憧れを抱いた神谷さんは、和太鼓の世界へ足を踏み入れます。
中学生の頃からプロになりたいと意識するように。高校時代に修行を積んだ和太鼓ユニット光の羽田康次さんは「自分がやりたいと思ったことには積極的。練習熱心で、しっかりと筋を通す若者でした」と当時の神谷さんについて教えてくれました。
公演への思いが強すぎて男泣き!
神谷さんが立ち上げた「まといの会」は現在30人で活動中。1年に1作品しか行わないと決めている公演では、会場予約、舞台演出、集客など、全員で一から運営を行っています。
これまでの団体では経験してこなかったことばかり。それでも、お客さんから「太鼓への愛が伝わってくる!」と反響をいただけるのも嬉しいそうです。初公演では、今までにない達成感を味わい、男泣きしたんだとか。それほど思い入れが強かったんですね。
大好きな仲間が輝ける場所を目指して
「まといの会」があるのは、副代表・青木よしあきさんの存在が大きいと言います。もともと知り合いだった2人は、愛知県の公演で再会。和太鼓コミュニティを立ち上げたいという同じ想いを持っていることを知り、意気投合。発足時から苦労や喜びをともにしてきました。
神谷さんは、メンバーが「青春時代に戻ったみたい」と、活動を楽しんでくれている様子を見て、大好きな仲間が輝ける居場所作りをやりがいに感じているそうです。
和太鼓を使った地域貢献・ボランティアも
高校から地元を離れ、1年の3分の2以上は公演で各地を周っていくうちに、あらためて地元の良さにも気づきました。だからこそ、安城市への思いは人一倍!地元の介護施設や学校を訪れ、公演やワークショップをしながら、和太鼓を通じて地域との交流も深めています。
コミュニティを大切にしているのも安城市の魅力だという神谷さん。「これからは、地域貢献でも、和太鼓を軸に活動の幅を広げていきたい」と言います。
イベントプロデュースや海外公演に向けて
2020年2月に3期目がスタートした「まといの会」。これまで行ってきた市民会館での公演に加え、安城市の複合施設「アンフォーレ」での大規模なイベントを2021年2月に行う予定だそう。さらに翌月には静岡県の川根本町でも和太鼓を使った町おこしを計画中。
また、同年6月にはオーストラリアでの初海外公演も。ますます注目を集めそうな活動ばかり。神谷さんや「まといの会」を発信源に、新しいムーブメントが各地に広まっていく予感!(取材:岩井美穂)
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