向上心を持って野球に取り組む
「僕が通っていたのは、地元の県立西尾東高校です。甲子園は目指しながらも遠い存在でした。だからこそチームを強くしてなんとか勝ちたいという気持で日々の練習を行っていました」と話す岩瀬仁紀さん。
練習内容もみんなとの基礎練習に加え、自身で考えたメニューをプラス。正門前の急な坂や八ツ面山でのダッシュ、ピッチングの球数など、「今日はこれだけやろう」と決めたことを実践していたという。ヘトヘトになるまで練習した後、自転車で45分もかけて帰宅していた岩瀬さん。唯一の楽しみが、途中でたまに食べるたこ焼きやソフトクリームだったそう。
高校時代は打倒・東邦高校!
大会での思い出はやはり3年生の夏の愛知大会。2回戦の三好戦でノーヒットノーランを達成して嬉しかったこと。
決勝まで進めば東邦との対戦が叶うと意気込んでいたのに、4回戦で名城大附属に負けて悔しかったことが印象深いという。「当時は、2年生の秋の県大会でサヨナラ負けをした東邦を倒したい気持ちが強かったですからね」と振り返ってくれた。
岩瀬仁紀さん
1974年11月10日生まれ。西尾市出身。西尾東高校から愛知大、NTT東海を経て、1998年に逆指名をした中日ドラゴンズにドラフト2位で入団。
現役生活20年の中で、1002試合での登板および通算407セーブの記録で日本のプロ野球界に金字塔を打ち立てた。現在は野球解説者、野球評論家として活躍。
(キャッチネットワークのライフコネクトチャンネルマガジン・ケーブルテレビの向こうがわ。2019年7月~9月号より)