市民も知らない!?刈谷の歴史がずらり
刈谷市歴史博物館は2019年3月にオープンしたばかり。「従来の郷土資料館では収蔵しきれない資料や寄贈品などを適切に保存できる施設が必要でした」と話すのは、学芸員の長澤慎二さん。
近代における発展が印象的な刈谷だが、実は縄文時代の遺跡や出土品が多く、近世にはすばらしい城下町を築いている。これらの関連資料を紹介し、今まであまり脚光を浴びることのなかった歴史を市民に知ってもらう場として期待されている。
白を基調にした素敵な空間
学芸員は、勉強熱心!
オープンに際し、長澤さんは名古屋市博物館で企画や運営に関するノウハウを学び、経験を積んできた。
北海道出身の長澤さんだが、刈谷を知れば知るほど、歴史を大切にしているまちなのだと感動したという。「自分の故郷と比べて、昔のものを大事に取っておく人が多いと思いました。北部、中部、南部とそれぞれ市民気質に違いがあるのもおもしろいですね」と、刈谷市出身ではないからこそ分かる角度からこのまちと歴史を見つめている。
水野勝成にフォーカス
「今後の企画展の指針になるように、頑張ってきました。勝成が実際に使ったと言われる具足は見ごたえがありますよ! 多くの人に楽しんでほしいです」。
長澤慎二さん
1983年、北海道生まれ。大学・大学院では日本史を専攻し、2012年に刈谷市職員に採用された。
学芸員として文化財保護を担当し、刈谷市歴史博物館オープンの中心スタッフとして活躍する。自身が手掛けた開館記念企画展「初代刈谷藩主 水野勝成展」が5月19日(日)まで好評開催中。
刈谷市歴史博物館
ARなどの最新技術を取り入れ、刈谷の歴史と文化を分かりやすく紹介。縄文時代、江戸時代、近現代をテーマに展示している常設展は入館無料。企画展は随時開催。講座室や体験学習室もあり、老若男女問わず楽しめる、様々なイベントも開催!
場所:愛知県刈谷市逢妻町4-25-1
開館時間:9:00~17:00
定休日:月(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日、年末年始など
(キャッチネットワークのライフコネクトチャンネルマガジン・ケーブルテレビの向こうがわ。2019年4月~6月号より)