地元からも評判高い一軒
静かな住宅街に佇む白い建物の扉を開けると、目の前に広がる真っ白い空間。そこに配された家具や小物の一つひとつからは店主のこだわりが感じ取れる。
「ここはもともと自宅の倉庫。家族が『そんなにカフェをやりたいなら』と貸してくれたんです」と話すのは、店主の沓名花奈子さん。
白を基調にした素敵な空間
天井を見上げてみると、立派な梁。2階には昔の道具類がまだ眠っているという。ここにはゆったりとした空気が流れている。
高浜市のコーヒーロースターから豆を仕入れ、ドリップポットは「西尾市のお店で改造してもらったものなんです」と沓名さん。西尾市産の抹茶を使ったラテに至っては、「保育園の頃から祖母に習っていた」という、長年の経験をいかしたメニューだ。
客層は中学生から96歳
客層はカフェ好きな若い層だけでなく、地元の中学生から96歳までと幅広い。「私が以前、看護師をしていた病院の患者さんが来てくださったり、近所のおじいさんが店に飾るための綿の花を持ってきてくださったり。中学生が『今日は部活がないから』と自転車で来てくれることもあるんですよ」と楽しそうに話す沓名さんに今後の展望を聞いてみた。
「作家さんとのコラボなど、やりたいことは色々ありますが・・・。一番の目標は、地域の方が『今日はこんなことがあってね』と気軽に話しに来てくれるような店を長く続けていくことです」。
沓名花奈子さん
1990年、安城市生まれ。安城更生病院で看護師として5年勤務した後、趣味のカフェ巡りが高じて退職。
名古屋市や安城市のカフェで接客やコーヒーの技術を学んだ後、独立する。当初は移動販売を検討していたが、理想の車に出会えず自宅の倉庫を改装してカフェを開業させた。
tokiiro coffee(トキイロコーヒー)
自宅の倉庫を改装し、2018年8月31日にオープンしたカフェ。白を基調にした店内にはオープンキッチンが配され、店主がコーヒーを抽出する様子を眺めながらゆったりと寛げる。メニューは、ハンドドリップで抽出するコーヒーをはじめ、カフェラテや手作りのスイーツを数種揃える。
場所:愛知県安城市和泉町上之切157
営業時間:11:00~19:00
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)、12/31~2019/1/2
(キャッチネットワークのライフコネクトチャンネルマガジン・ケーブルテレビの向こうがわ。2019冬号より)