知立のラッパー「C.O.S.A.」とは?
愛知県を中心に脚光を浴びる、ラッパーC.O.S.A.。 その存在感と風格は、日本のラップ業界で最注目の一人といわれています。
ファーストアルバムにしてクラシック(歴史に残る名盤)と評される実力の持ち主で、ライブには全国からファンが集まります。そんな注目の人物、実は地元、愛知県知立市民なんです!
全国で音楽活動するようになった今も、知立市の自宅で楽曲の制作を続けています。
知立市を拠点に全国のライブに赴く
ファーストアルバム『Chiryu-Yonkers』(2015年)の楽曲「6号公園」、「桜町Weekender」、そして歴史に残る名盤「知立Babylon Child」には、すべて西三河の地名を使用。
子どものころは知立市の「昭和グランド」や「パティオ池鯉鮒」で友人と過ごし、感性を育てました。「仕事で東京から新幹線で帰るときに三河安城駅が見えると、本来の自分に戻った気がします」。と地元愛をのぞかせます。
知立で生まれ、小学生で HIPHOPに熱中
警察官の父を持つC.O.S.A.。西尾市佐久島出身の祖父は元力士というルーツを持ち、写真に写る金の指輪はお爺さんの形見だとか。
知立西小学校時代は新地公園でサッカーや野球をしながら、「Dragon Ash」に影響され、HIPHOPを聞く毎日を過ごします。
小学6年生から作詞をはじめて友人同士で披露。知立中学校の卒業文集で「将来はラッパーになる」と宣言!友人たちが飽きても、C.O.S.A.はひたすらラップを作り続けます。
初ステージは高校1年生!
知立中学校時代は野球少年。その腕前は体育館の窓ガラスをホームランボールで割るほど!同時に続けてきた音楽も転機を迎えます。
高校1年生、先輩の卒業パーティーでライブを行い、それがきっかけで名古屋市のクラブに呼ばれるように。「自分が一番かっこいい」と自信をみなぎらせます。
高校を2年で辞め、作曲をしながら最多で月に20本のライブをこなす日々を送ります。
昔からの友人に届けたい曲をつくる
日常の記憶からテーマを決めて作詞するC.O.S.A.。
「誰かわからない多数に届けるより、一人に向けた曲の方が 自分には響く」。「ビートがいい曲があれば、集中してすぐに歌詞は書ける」と語ります。
読書家でもあり、2017年7月にリリースしたアルバム「Girl Queen」は、好きな小説をイメージした世界観に。
知立市に住み続ける理由
「知立は東海道の宿場町で、どこに行くにも交通の便がいい。飲食店も『とんかつの浜田』や『バーグマン』など隠れたおいしい店がある。今の地元が好きだから、変わってほしいと思わない。」とのこと。
熱い内面を感じさせる魅力的なストーリーテリングで人々の感性を揺さぶるC.O.S.A.。様々なアーティストとコラボレーションし、ラッパーの持つ力と可能性を見せることでも業界で注目を集めています。
今後もC.O.S.A.のリリックで、多くの人に感動を届け続けてほしいと思います!(取材:浅野まつみ)