汽車ファンや地元住民に呼びかけ蒸気機関車を復活させた高橋さん。大人も子どもも思わずニッコリ笑顔になれる企画に取り組んでいる。
復活の仕掛け人は地元を愛する青年
「ポーォー!」と鳴り響く汽笛。2016年11月、故障していた「愛知こどもの国」の蒸気機関車「しおかぜ」が復活し、元気に走り出した。この復活劇の仕掛け人こそ、「愛知こどもの国」に勤務する高橋健太朗さん。
高橋さんはインターネットで支援者を呼びかけるクラウドファンディングに挑戦。汽車ファン、地元住民など多くの人の協力でプロジェクトは成功し、支援者や家族連れが見守るSL復活祭は大いに盛り上がった。
楽しいイベントで地域を盛り上げたい
高橋さんは愛知県西尾市生まれ、西尾市育ち。大学時代に西尾市を離れることで改めて住み慣れた町の魅力を実感し、地域を活性化させる活動に力を注いできた。
「愛知こどもの国は、私も子どもの頃に遊んでいた思い出の場所。愛知こどもの国を盛り上げることが地域全体の活性化に繋がれば」と熱い思いを語ってくれた。
夏本番に向けて、ワクワクするようなイベントも準備している。「7月15日から3日間行われる『ウォーターパンク』ではペットボトルロケットを飛ばしたり、巨大シャボン玉を作ったり......。楽しいですよ!」。
夏はキャンプもできる こどもの国
また、「夏はキャンプが人気。いつも予約でいっぱいです」というキャンプ場は、テントが設置してあり、道具も有料でレンタルできる。
美術系の学生と連携した美術展など、挑戦したい企画はいくつもあるという。「アートを探して里山探検。楽しそうでしょ?」と語る高橋さんの夢はまだまだ尽きない。
高橋 健太朗
西尾市出身。愛知県立芸術大学で彫刻を専攻し、在学中からオブジェ造りなどで地域を盛り上げる取り組みに参加してきた。
2013年、「愛知こどもの国」を管理する特定非営利活動法人フロンティア西尾に入社。現在はイベント企画を担当する。
愛知こどもの国
2つの里山に5つの体験ゾーンがあり、里山散策から科学工作までさまざまな遊びに挑戦できる。本物の蒸気機関車が敷地内を巡る「こども汽車」(3歳以上300円)は土日祝に運行。
場所:愛知県西尾市東幡豆町南越田3
営業時間:9:00~17:00
定休日:年末年始・臨時休業日有り