世界一過酷なモータースポーツといわれるダカールラリー。今年1月の大会で4連覇を達成したトヨタ車体の監督 角谷さん、ドライバー三浦さんにダカールラリーへの思いを伺った。
「必ず勝つ」目標共有がチーム全員の原動力に
果敢なレースで連覇を遂げたトヨタ車体のラリーチーム「チームランドクルーザー・トヨタオートボデー」。今回は社員である三浦さんがドライバーとして準優勝したことも快挙だ。チームを率いる角谷監督は、就任3年目。「1、2年目はチームがこれまでしてきたことを踏襲してきましたが、今回は、その反省や新しいことも取り入れることができたので達成感が大きいです」と話す。特に今回は走る量を増やしたという。「海外で1万6000km走り込み、実践テストとして他のラリーにも参戦したのが自信につながりました」。三浦さんは、ナビから長年の夢だったドライバーに転向して2年目。「前回は初の社員ドライバーとしてプレッシャーがありました。今回は必ず勝つという強い気持ちで臨みました」。もちろん連覇はチームとサポートしていただいたみなさん全員の力で勝ち取ったと2人は声を揃える。「ドライバーは命がけで走り、メカも命がけで整備する。この人間関係が大切です」。こうしたダカールラリーの魅力は「絶対に満足させてくれないところにある」と三浦さんはいう。「綿密に計画を立てても大自然が引き起こす想定外の出来事に翻弄される。来年こそは!と自分を高められる」。また角谷監督も「人として成長ができるラリーだと思います」と話す。来年も参戦するなら「もっとレベルアップしていきたい」。と次の大会に向けてすでに始動している。
三浦 昂
2005年トヨタ車体に入社。2006年の社員ナビ選考でナビ候補に選抜される。
2007年にダカールラリー市販車部門デビューウィンを果たし、2015年まで社員ナビとしてダカールラリーに参戦。部門優勝2回。2016年大会からは初の社員ドライバーとして参戦。
角谷 裕司
トヨタ車体のハンドボールチームで選手として活躍、全日本代表選手として世界選手権にも出場。
2014年よりチームランドクルーザー・オートボデー監督に就任。世界の舞台で戦った経験と、チャレンジ精神でチームを4連覇に導く。
(キャッチネットワークのライフコネクトチャンネルマガジン・ケーブルテレビの向こうがわ。2017春号より)
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