「HOME MADE 家族」活動休止から3か月
ここは愛知県名古屋市の某事務所。
喜びと緊張が入り混じるなか颯爽と現れたミクロマンサンライズ!!!は、晴れやかな笑顔と丁寧な振る舞いで取材の席に着いた。
希代のヒップホップスターMICROとして自身がリーダーを務めていた日本を代表するヒップホップユニット「HOME MADE 家族」の活動を休止してからおよそ3か月。今年3月9日、新たな名を掲げソロワーク開始を宣言した彼は、今後どのようなアクションを起こすのか?そんな、いちファンとしての思いを抱きながら始まった取材は、ミクロマンサンライズ!!!の一言で幕を開けた。「これからが楽しみで仕方がない」。
3月9日 新たなステージへ登る
目を輝かせ未来を見据えるミクロマンサンライズ!!!の姿に、場の空気が和やかになる。そして「HOME MADE 家族」の活動休止に込められた思いを語り出す。
「ユニットとしてさらなる高みに登るためには、3人それぞれがレベルアップしなくてはいけないと感じました。そこで選んだ道がソロ活動。自分自身が成長し、いつの日かパワーアップした『HOME MADE 家族』をみなさんにお見せしたいと思っています」。
あくまでも前向きな活動休止であり、3人は現在も「家族」という固い絆で結ばれている。ミクロマンサンライズ!!!が浮かべる笑顔の背景を知り、ホッと胸をなでおろした。
今後は多彩なフィールドで活躍を目指す
それでは、今後どのような活動を見せてくれるのか?「間違いなく『アーティスト』という枠組みを越えた活動になるでしょう。ミクロマンサンライズ!!!としての楽曲発表・ライブ活動だけでなく、アーティストへの楽曲提供やイベントプロデュース、そして若手アーティストの育成にも挑戦したいと思っています。
『HOME MADE 家族のMICRO』として一心不乱に突き進んできたなかで得られたスキルや経験を、多彩なフィールドで発揮していきたいですね」。
名前に込められた思いと決意
ソロワークという初めての挑戦。なぜそこまで前向きでいられるのか?不安はないのか?「トップアーティストだからできること」という仮定に、ミクロマンサンライズ!!!は首を横に振る。
「ミクロマンサンライズ!!!という名前には『ヒーローとしてみんなを明るく照らしたい』という思いを込めています。自分自身の生き様を日本だけでなく世界中に発信し、一人でも多くの方々にとっての『太陽』になりたい。その一心でいま活動しています。
新しいことに挑むのはもちろん怖いです。でも、挑戦せずに終わる方がもっと怖い。夢や目標がある方は年齢なんて気にせず、思いきって挑戦してほしいです」とチャレンジャーとしての心の在り方を語った。
挑戦することで見えてくるものがある
進学や就職など、門出を前に期待と不安が入り混じるこの季節。かつてのミクロマンサンライズ!!!はどのような気持ちで人生を歩んでいたのか。「学生時代に抱いていた気持ちを一言で表すとしたら『劣等感』。
周りの友人たちが優秀過ぎて、自分なんてまだまだだな、と思い知らされました。そこで実践したのが、どんなことにもまず挑戦してみるということ。その過程で身についた『知らないことから学ぶ』という考えをいまも持ち続けています。
だからこそ、いままさに新たな挑戦を控えるみなさんに伝えたい。初めてのことにも勇気を出して挑んでほしい!挑戦に不安や戸惑いは付き物です。前向きな気持ちで成長に向けた大きな一歩を踏み出しましょう」。
今も残る、地元、刈谷への愛
飽くなき向上心をそのパフォーマンスで示し、太陽のような底なしの明るさで人々に勇気と希望を与える東海地方が誇るトップランナー。その心の拠点は、活躍の場をワールドワイドに広げてもなお、故郷である愛知県刈谷市にある。
「多忙な日々の中で疲れた時、ふと頭に浮かぶのは故郷の姿。もうすぐ満開の桜で華やぐ洲原公園や充実した施設環境で汗を流せる刈谷市総合運動公園など、発展を続けながらも自然が色濃く残る環境は、心やすらぐ理想のまちです。帰省時には幼少の頃によく遊んだ神社で親友たちと語り合うことも。
全国、世界各地でライブ活動をする中で、素晴らしいまちとたくさん出合ってきましたが、やっぱり刈谷市が一番。故郷に帰るたびにそう思わせてくれる魅力があるんです」。リリックのように溢れ出る刈谷市の名所。さらにこんな一面も。「現在、地元の友人たちと年末に行う厄年行事の準備を進めています。気心知れた仲間たちとひとつのことに取り組む。これほど楽しみなことはありません」。ミクロマンサンライズ!!!の地元に対する愛情の深さを感じさせた。
明るい未来を。刈谷で、世界で
多くの人々を惹きつける類まれな個性と人間性を育んでくれた刈谷市への感謝の気持ち。最後にミクロマンサンライズ!!!はトップアーティストではなく「刈谷人」として、地域への思いを紡ぐ。
「SNSが普及したことにより情報発信は容易になりました。いわばより多くの人々に刈谷市を知ってもらうチャンスが生まれたということ。地元の人しか知らない面白いものはたくさんあります。機会があればぜひ地域とタッグを組み、若い世代と一緒になって刈谷市の素晴らしさを世界中にアピールしていきたいですね」と愛すべきまちの活性化に意欲を見せた。
故郷・刈谷市から空高く昇り始めたミクロマンサンライズ!!!。音楽で、イベントで、そしてまだ誰も見たことのない感動で、世界中を明るく照らしていく。(取材:西村友行)