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あの人

漫画の舞台を巡って 高浜の魅力を再発見。

高浜市が舞台の女性コミック『さんかく屋根街アパート』(講談社コミックス)は鬼師を目指すヒロインが成長する姿を描いた物語だ。

原作者の藤末さくらさんに、この作品に込めた思いを伺った。

屋根の上の守り神を造る 職人の世界を丁寧に描く

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彼氏に振られ、会社も辞め「職なし、家なし、彼氏なし」となってしまった生田美月27歳。彼女が再出発の道に選んだのは、鬼師になることだった。故郷の高浜に戻り、神谷鬼瓦に弟子入りを志願すると、幼なじみのイケメン・神谷旭が跡を継いでいて...。

 『さんかく屋根街アパート』は厳しい職人の世界に飛び込んだ美月が鬼師として成長する姿と、美月の幼なじみで鬼師の先輩でもある旭との恋愛模様を軸に展開する物語。中でも、古来より厄よけとされた屋根の上の守り神である鬼瓦をつくる鬼師について、その仕事ぶりが丹念に描かれている。女性コミックとは縁遠そうな題材だが、作者の藤末さんは「そんな鬼師をいつかは描いてみたい」と考えていたという。その理由は「鬼師とはどんな仕事なのかを多くの人に知ってもらい、身近に感じて欲しかった」からだそうだ。

 高浜港駅、巨大な鬼の面、ところどころにある鬼瓦、土管の坂...。藤末さんが「おだやかで優しい」と評する高浜の街並が随所に描かれているのもこの作品の見どころのひとつ。コミックス片手に美月や旭など登場人物に思いを馳せながら "聖地巡礼"を楽しんでみてはいかがだろうか。きっと高浜の魅力を再発見できるだろう。

藤末 さくら

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愛知県出身、在住。別冊マーガレットにてデビュー。代表作は『あのコと一緒』『春夏秋冬Days』など。趣味は旅行で、計画を立てるのも好き。最近は写真を撮ることに凝っており、勉強中。

さんかく屋根街アパート

2015年5月から約1年半、講談社発行の女性向け漫画雑誌『BE・LOVE』に連載。最終話を収録したコミックス第4巻が2017年1月13日に発行。本体価格は429円。
(キャッチネットワークのライフコネクトチャンネルマガジン・ケーブルテレビの向こうがわ。2017冬号より)

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