三河湾のほぼ中央にぽつんと浮かぶ離島・佐久島。島のいたるところにアート作品が設置された「アートの島」として有名ですが、家族で訪れても楽しいスポットなんです!
今回は、夏休みに佐久島に1泊するプランをご提案。アート作品をめぐったり、島のアイドルヤギと出会ったり、漁を体験したり…。ここにしかない魅力がたっぷりの佐久島でのんびり過ごせば、いつもよりも家族の思い出に残る夏休みになること間違いなし!
※2023年6月取材・撮影
※お出かけの際は最新情報をご確認ください
カラフルな連絡船に乗って佐久島へ出発
西尾市・一色港の佐久島行船のりばから、カラフルな連絡船に乗って、いざ佐久島へ!佐久島へ渡る船は、1日7便。詳しい時間や渡船料金は佐久島公式サイトを確認してみて。
一色港まで車で行く場合、隣接する一色さかな広場の駐車場を利用可能です。
佐久島に渡る前に確認しておきたいのが、お財布の中身。佐久島では郵便局とJA西三河・佐久島店のATMを利用することができますが、利用は平日のみ。カードを利用できないお店があるので、確認しておくとベターです。薬局やドラッグストアもありません。常備薬やバンソウコウも忘れずに。
おひるねハウスで記念撮影
船に揺られること20分。佐久島の西港に到着です!まずは西港の2階で、「佐久島体験マップ」をゲットしましょう。食堂やカフェ、お店、そしてアートの場所が描かれた地図を片手に、散策を開始!入り組んだ道に入ってしまっても、島のいたるところに案内板が立っているので、迷う心配はありません。
地図と案内板を頼りに10分ほど歩くと、「おひるねハウス」(作者:南川祐輝)に到着!おひるねハウスは島の西集落の黒壁をモチーフにしたアート作品です。穏やかな三河湾の景色と波の音を感じながら、好きな箇所に腰かけてみると、まるで自分がアートの一部になった気分に。
おひるねハウスが2つ並ぶ「ふたつのおひるねハウス」は2023年9月3日までの特別展示です。
“のんびり”過ごすヤギと出会う
西港から東港までは約2km離れていて、のんびり歩いて30分ほどの道のりです。佐久島の中央に位置する「天神の浜」に向かってフラワーロード沿いを進んでいくと、大きな白ヤギに出会いました。
ヤギの名前は「ビリー」。以前は「ノン」というヤギと2頭で「のんびり」暮らしていましたが、今はビリーがひとりでこの島を見守っているそう。
草をゆっくり食べるビリーの姿に、子どもたちは興味津々。ただし、ビリーにはその場に用意してある草以外は与えないようにしてください。ビリーが住んでいるエリアの近くには、ベンチを模したアート作品「すわるとこプロジェクト」も。のんびりした島の時間を楽しんで。
天神の浜・大浦海水浴場で海遊び
島のほぼ中央に位置する大浦海水浴場は7月1日に海開きを迎え、8月31日まで遊泳を楽しむことができます。離島ならではののんびりした雰囲気が毎年好評なんだとか。
キャッチ取材班が訪れたのは6月中だったため、海に入ることはできませんでしたが、潮が引いた後の砂浜で生き物観察をして大はしゃぎ!子どもたちの笑顔に、パパの顔も思わず緩んじゃいます。
天神の浜以外にも、島の海岸部ではいろんな海の生き物たちに出会うことができます。観察が終わったら、つかまえた生き物を必ず海に帰しましょう。持ち帰ることはできません。
東港近くの民宿・ゆきやで1泊
海で遊んだり、アート作品をめぐったり、ハイキングをしたり…。1日めいっぱい遊んだ後は、いよいよ本日のお宿へ。東港から歩いて2分ほどの場所にある「体験と食堂の民宿 ゆきや」は、目の前に海が広がるオーシャンビューの和室など、全6部屋の民宿です。お風呂は貸切ることもできるので、島の遊びで疲れた体をゆっくり癒せるのがうれしいですね。
夕食では、漁師でもあるご主人がその日に水揚げした海の幸を中心に、島で採れた野菜もふんだんに使われた島料理をいただくことができます。
1日2組限定!定置網漁を体験
画像提供:ゆきや
ゆきやでは、定置網漁の体験をすることができるんです。網の中を覗くと、普段スーパーで見かけるポピュラーな魚から、名前も知らないような珍しい魚まで!宿に戻ると、ご主人が水揚げしたばかりの魚を手際よくさばいてくれます。
新鮮な刺し身と、宿の目の前のいけすから取り出されたばかりの大アサリやサザエなどの貝類を炭火で焼いたBBQは、朝食にはもったいないほどボリューミー!
定置網漁を体験できるのは、1日につき2組限定で、9,000円以上のプランで宿泊をした人たちだけ。予約の際に電話で問い合わせしましょう。
体験と食堂の民宿 ゆきや
「松プラン」の夕食 画像提供:ゆきや
宿泊プランは夕食のグレードによって3種類。一番オトクな「梅プラン」は、おとな1人7,300円(税込)から。最もグレードが高く、ボリューミーな「松プラン」は、1人11,000円(税込)から。いずれも1泊2食付きでこのお値段はうれしいですね。島のフレッシュな食材で、朝から元気をフルチャージ!
住所:愛知県西尾市一色町佐久島中屋敷50
電話:0563-79-1020
定休日:なし 食堂は水曜日、不定休
営業時間(食堂):11:00~15:00
チェックイン:15:00、チェックアウト:10:00
公式サイト
佐久島で素敵な夏の思い出を
チェックアウトしたら、のんびり島を朝散歩。太陽が昇りきる前の涼しい時間を利用して、前日に回り切れなかったエリアに足を延ばしてみるのもいいかもしれません。2日間かけて一緒に遊んだり、生き物を観察したりするうちに、子どもたちのまだ知らなかった新たな一面に出会えるかも。
西三河エリアから気軽に足を運べて、家族みんなにとって特別な体験が楽しめる佐久島。今年の夏は、“島時間”を味わいながら思い出作りをしてみませんか?(2023年6月取材・撮影/取材:安藤香奈美)
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