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あれこれ

農業高校生~牛ガール~ 動物科学科女子高生の1日をのぞいてみた

牛が大好きな女子高生「牛ガール」

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朝7時30分。彼女たちの朝は早い。作業着姿で牛舎にいるのは、愛知県立安城農林高校の生徒たちだ。創立116年になる同校は、この地域唯一の農業高校。農業に関する6つの学科があり、日々専門的な知識を学んでいる。

今回密着するのは「動物科学科」で牛の世話をする生徒たち。「どんな授業をしているの?」「牛のお世話って大変なんじゃ・・・?」そんな、"牛ガールのリアル"に迫るべく、今回は3人の女子生徒を直撃!

制服と作業着、どちらも着こなします!

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2時間目になると、2年生のとあるクラスでは数学の授業中だった。おっ、制服着てる。赤い大きなリボンと白いセーターがすごくかわいい!今朝の作業着姿もかわいかったが、制服を着ている彼女たちはいかにも「女子高生」という感じだ。

他の学校とは違う?!彼女たちの高校生活

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紹介するのは、後藤果保さん(写真左)、倉地奈緒さん(写真中央)、髙島あゆみさん(写真右)。授業中だけど彼女たちに聞いてみた。

「普通の授業と牛のお世話、どっちが好き?」。すると、返ってきた答えは3人とも同じ。「当然、牛の世話のほうが楽しい~!」。

ますます、彼女たちの生活や考えていることが気になった。3、4時間目はちょうど牛舎での実習だったので、牛の前で彼女たちの本音をインタビュー!

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―最初に、みんなの学校のことについて教えて?

髙島さん(以下「髙」):まず、牛舎の当番が朝・夕の1日2回あって、1週間の担当制です。1年、2年それぞれ4人ずつで、牛舎の掃除、搾乳、えさやりなどをします。

後藤さん(以下「後」):週に2日は授業の中で実習をしていて、他は数学とか国語とか、通常の授業もしています。部活に入っている子は、放課後に部活もありますよ。

倉地さん(以下「倉」):動物科学科は各学年40人×2クラスで、みんなそれぞれ授業の選択コースが違うんです。あっ、ちなみにうちのクラスは男子6人しかいないっていうのも特徴だよね(笑)。

後:そうそう、かなり女子が多い!

髙:男女問わずみんな仲いいけどね(笑)。「進路どうする?」って話とかもするし。

倉:先生の話だと、うちの学科全体だと進路はトリマーとか、動物看護士とかも多いらしいよ。

髙:私たちも、インターンシップで牧場行ったしね。

後:まだ悩み中だよね。これからいろいろ考えます(笑)。

―牛の世話で大変なことって?

倉:スコップで掃除してると、腰が痛くなることかな(笑)。

後:しゃがんだ姿勢ずっとはキツイよね。私は早起きが大変かな!当番の時とか、家出るとまだ普通に月出てるし(笑)。で、キレイだなーって写真撮ってたら遅れるっていう(笑)。

髙:わかる!私も電車始発とか普通にある。ずっと寝てるけど(笑)。

倉:でも牛に会ったらなんかスイッチ入るよね。「よっしゃ、今日もやったらぁー!」みたいな(笑)。

髙:私も。だからお世話で大変なことはそんなにないかな~。

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―朝、搾乳していたところを見たんだけど、採れたミルクはどうなるの?

後:牛舎にある大きなタンクに貯めて、成分とかと検査して、問題がなければ流通しますよ。乳製品を扱っている工場に渡って、ヨーグルトにもなるんです~。

髙:うれしいよね。1日あたり、1頭の牛から25ℓぐらいは採れるんですよ。

倉:搾乳の最初に、少し手で搾るんですけど、その時に牛の調子がわかります。

髙:色が違ったり、粒みたいなかたまりが出たりすると、よくないよね。

後:でも、子牛が飲む分にはOKなので、無駄にしないであげてます!

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―「牛ガールあるある」があれば聞かせて!

後:えー、なんだろ。とりあえず、牛・鶏・豚・馬のにおいは区別がつきます。友達と外歩いてても、「あれ?このへん鶏舎あるよね」とか言って。

倉:それわかる(笑)!

髙:市販のヨーグルトとか牛乳のラベルをめっちゃ読んだりしない?

後:私もする!「ここの工場で作ってるんだー」とか思う!

倉:友達や家族と牧場に遊びに行って、乳しぼり体験とかあると、係の人に「すごく上手ですね!?」って驚かれることない?

髙:そうそう、ちょっとドヤ顔できるよね。「こいつ、やるな」って思われてそうでちょっとうれしい(笑)。

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―最後に、あなたにとって「牛」ってどんな存在?

倉:癒しでもあるし、勉強させてくれる存在でもあるし。なくてはならない存在!

後:自分の中で、いて当たり前の存在かな。大事に育てるとすごく愛着がわく!

髙:毎日新しい発見をすることができて、向上心を保てる存在です!

愛知県立安城農林高校 動物科学科の牛ガール。彼女たちは将来に悩みながらも楽しんで「牛」と向き合う、イマドキの女子高生だった。
今日も牛たちが牛舎で彼女たちのことを待っている。がんばれ、牛ガール!
(取材:光田さやか)

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